〆14:ファン ページ16
黒子「……それで、取材というのは新しい小説の、ですか……?」
A「はい。……詳しくはお伝えできませんが、ここでヒントを貰おうかと思いまして」
黒子「……なるほど。……きっと、ヒントがあると思いますよ。
此処の部活は、小説みたいな人たちばかりですから」
そういってから、微笑む黒子。
本当に彼はバスケとこの帝光中学のバスケ部が好きなのだなと思い、心が温まるのを感じた。
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バスケ部に見学に行くのが早かったせいか、
その時はまだ数人しか集まっていなかったバスケ部は、徐々に人数を増やしていった。
そこで、気づくことがある。
この人たちは「華」がある……。なんというか、カラフルだ、と。
白い画用紙の上に色々な絵の具をぶちまけたような……彼らの色。
黒子が「小説のような人たち」というのも納得がいく。
A「……まだバスケをしていないというのに……なんだかインスピレーションがわいてきますね」
体育館の端のほうで、私がそうぽつりと言った時だった。
「すんません!!遅刻しましたーっ!!」
ガラ、と体育館の扉があく音とともに、垢抜けたような声が響き渡る。
思わずそちらに目を向けると、そこには金髪ピアスのちゃらちゃらした人……黄瀬がいた。
「黄瀬ちんおそーい」
黄瀬「彼女探してたらこんな時間になっちゃって……すんませんっ____って!!!!」
紫の髪の2mは超えているであろう身長の人に、軽く謝った後、
私の方を見て硬直する黄瀬。
彼は私をビシッと指さし、口を金魚のようにパクパクしている。
A「……見学させてもらってます」
黄瀬「いや、いやいや!!めっちゃ探したのにいないと思ったら此処にいたんスか!?」
A「……あぁ、探していたという彼女は、私でしたか?……それはすみません」
黄瀬「アンタしかいねーから!!」
そのような私たちの会話に、部員がざわつく。
「え、彼女……?」「あの子が『今の』彼女?」「またかよ、黄瀬……」
などなど、人によっていうことや声色は全く異なるが、どうやら注目されているようだ。
私はその声を無視するように、下を向き、
その後、赤司の声により、練習は始まったのだった。
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鎖月零(プロフ) - Flower*さん» コメントありがとうございます!一章は割とラブコメしてますwあの塩しかないツン99%の琥珀ちゃん可愛いとは!変わり者ですね!?((頑張ります! (2017年6月30日 12時) (レス) id: e5c976073b (このIDを非表示/違反報告)
Flower*(プロフ) - 今、一章のほうを読み終わりました!めちゃくちゃ面白いです!塩対応夢主ちゃん、可愛すぎます。続きがきになりますね( *´艸`) これからも頑張ってください!! (2017年6月30日 0時) (レス) id: 4d95f4e8a2 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - xx00xx4280さん» ありがとうございます!伏線回収まで時間かかりそうですが、なんとかいいエンドをつづれるように頑張りますので、今後もよろしくお願いします!! (2017年4月26日 16時) (レス) id: a33d034fdf (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - ねこ汰。さん» コメントありがとうございます!きゅ、キュンキュンしますか?うれしいです。少女漫画のノリを目指しているので!更新頑張ります! (2017年4月26日 16時) (レス) id: a33d034fdf (このIDを非表示/違反報告)
xx00xx4280(プロフ) - お上手です!伏線を回収して上手くエンドを迎えられるようにお祈りしております。 (2017年4月9日 21時) (レス) id: ceb43f3a9d (このIDを非表示/違反報告)
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