73 幻覚汚染 ページ29
「す…すんげっ」
「夢でも見ているのか…う、うぷ」
『う…だ、誰かバファリンの半分…』
「…優しさをくれと？」
その後。さっきから繰り返される高度な幻覚の応酬。私はそのたびにリアリティを感じたため色々危険な目に遭った。クッソあの術師どもマジ殴りてぇ。
ベルやレヴィは私と同じく幻覚汚染に苦しんでいる。モスカ？あいつはロボット(某アサリ貝のボス入り)でしょうが…！
ちなみにXANXUSさんは相変わらず悠々と椅子に座っている。この人化け物なの？何でそんな余裕なの？あと何でバファリン知ってんの？
恨みがましげに彼を見やるが、その振動だけでも吐き気が襲う。うえっ…やっぱりあの二人殴る。
『うっぷ吐きそう…』
「俺に吐いたらかっ消すぞ」
『ゲロを？』
「テメェを、だ」
おーのー。
いや、幻覚汚染ってこんなつらいのか！？ちーんといつもの元気なんて出るわけがなく、私は顔色を悪くしていく。
ああぁ吐きそう…！頭割れる…！！頭パカーとか何それキモい、脳みそ出てくるとかマジワロエナイ。
…寄り掛かったっていいじゃん？ついでに吐いたっていいじゃん？え、そういうことじゃないって？いやだって辛いし…ボスなら服の一着二着余裕やろ？財力的に。
私がそんなことを思っていると、ぐいっと浮遊感が…ってまたか。
慣れたのと怠さで、羞恥心は最早微塵もなかった。ぐるりと首だけを元凶…XANXUSさんへ向けたが、その大きな手で強引に元に戻された。
首！首！ヤバイごりって言ってる！！
「吐くんじゃねえぞ」
『フリですか？あ、いやなんでもないっす……う、なんでこんな状況に…うぇっぷやばなんか出てきた』
「…………」
凄い目で睨んできたので急いでのみこむ。うええ気持ち悪ぅ……
あんたと一緒にいたって幻覚汚染はどうしようもないじゃないですかヤダーと思ったが、床がとんでもないことになっている中ここはなんか割と安定しているため、キラキラ()を吐かなくてすんだ。
ありがとうボス一生ついてくぜ！！掌クルックルワイパーって？気のせい気のせい(目を逸らしつつ)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃけ(プロフ) - アッこれ2年も動いてないんですね……続編に進んでみたものの、続きがないからこれ以上は読みたくないという気持ちがあって本当もったいないです…… (2020年5月26日 20時) (
レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - 桜さん» お久しぶりです、いつもコメントありがとうございます！相変わらずの更新ペースですが頑張ります… (2018年1月25日 0時) (レス) id: 6beedd7056 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - お久しぶりです！ 霧戦終わりましたね。残るはあの守護者戦。どうなるかドキドキです！ 無理せず自分ペースで更新してくださいね。待ってます！ (2018年1月24日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - 桜さん» 更新遅れてしまってすみません…あとありがとうございます！絡みを考えるのが一番楽しいです (2017年10月7日 22時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 待ってましたー！ 本当に一話ごとで笑ってますｗ ボスとの絡みが楽しいですね！ これからも応援してます！ (2017年10月7日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サトー | 作成日時：2017年4月6日 10時
