65 ほら、目を開けて ページ20
「…なるほどね」
『…………えっと、なんかすみません？』
話を聞き終えたルッス姐さんが溜め息をついていたので思わず謝ると、謝らなくていいわよぉと言われたので閉口する。
「全く…Aちゃんが何を抱えてるのかは知らないけど」
『は、はい…』
「別に無理して見なくてもいいのよぉ」
『………え』
呆然。
ベルは私に逃げるなと言っていたが、ルッス姐さんは見なくてもいいと言っていた。えっ、ええ…？どっちが正解なんだ……！？
「どっちが正解なんて無いわ」
『そ、うっすか…で、でもこの戦いは、絶対見とかないとって思ってるんです』
リング争奪戦は色々な意味で大切な戦いだから。私にとっても、ヴァリアーにとっても。
「そうなの？……なら、最後まで見て、辛くなったら寄り掛かってもいいんじゃない」
『寄り…掛かる……？』
「貴女はまだ一般人よ。きっとこんな戦い、辛いでしょう？」
殺し殺されるようなこんな戦い、ぶっちゃけると自分が戦うより見る方が辛かった。つきりと胸が痛む。
「ベルちゃんもマーモンもレヴィも私も…スクアーロも、そしてボスも、寄りかかってもへっちゃらよ」
『はは…XANXUSさんがそんなの……
…いいのかな、そうしても』
「うふふ、勿論よ」
そうか、そんな考え、思い付かなかった。
寄りかかる。私にとっちゃ誰かが側にいることはとても頼りになることだ。
一人で耐えるよりも、XANXUSさんに寄りかかって「キメェ」ってぶっ飛ばしてくれた方がマシだった。
少しずつ気が晴れていく。私はアホだから、誰かに聞いた方が早いんだな。
思わず口角があげって、礼を言おうと顔をあげるとニマニマしたオカマ姐さんがそこにはいた。えっ何その顔。
「うふふ、そ れ と！この前言ってたボスとのあれやそれやを後で教えなさいよ！」
『………はっ？』
それは、つまり。全部、聞かれて………？
今までのシリアスな場面を忘れて、フラッシュバックするのはあの真剣な目に思わずずっきゅん事件(私命名)のこと。キャパオーバーでぼっと爆発する頭で、私は拙いながらも理解した。
『ウ、ウワアアアアアアアア！！！』
思わず風をぶっ飛ばしたのは、不可抗力だと思います、まる
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しゃけ(プロフ) - アッこれ2年も動いてないんですね……続編に進んでみたものの、続きがないからこれ以上は読みたくないという気持ちがあって本当もったいないです…… (2020年5月26日 20時) (
レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - 桜さん» お久しぶりです、いつもコメントありがとうございます！相変わらずの更新ペースですが頑張ります… (2018年1月25日 0時) (レス) id: 6beedd7056 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - お久しぶりです！ 霧戦終わりましたね。残るはあの守護者戦。どうなるかドキドキです！ 無理せず自分ペースで更新してくださいね。待ってます！ (2018年1月24日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - 桜さん» 更新遅れてしまってすみません…あとありがとうございます！絡みを考えるのが一番楽しいです (2017年10月7日 22時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 待ってましたー！ 本当に一話ごとで笑ってますｗ ボスとの絡みが楽しいですね！ これからも応援してます！ (2017年10月7日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サトー | 作成日時：2017年4月6日 10時
