56 雨の戦い ページ11
「とばすぜぇ！！！」
文字通りスクアーロさんはとばして駆け出した。山本が横一閃に振った剣を持ち前の運動神経で上手くかわし、不意をついた仕込み火薬も危うげながらもかわした。
彼は素早く後ろに回り込み、至近距離で火薬を撃ち込んだ。
…まあ、彼がこれで終わるはずもないだろうけど。
そう思いつつスクリーンを見れば、煙の形が不自然に、綺麗に変わっている。
「な、なんだ！？あの煙の形…！？」
「山本の奴、抜いたな」
時雨蒼燕流守式七の型、繋吹き雨。
漫画で見たときはすげーかっけー名前だなと思ったが、目の前で見るとまた違った迫力があってすごいと思う……うん、私の語彙力ェ……
「うﾞおﾞぉい！！図に乗るなあ！！ヒヨッ子があっ！！」
慌てながらも山本はちゃぷんと刀を水につけ、水の壁を作りあげた。これが守式弐の型、逆巻く雨。
それを見たスクアーロさんは、喜びを隠せないといったように口角をあげていた。
「うﾞおﾞぉい小僧！！なぜ防御の後打ち込んでこなかった！！愚かなアホがぁ！俺に唯一傷をつけることができた最後のチャンスを潰したんだぞぉ！！」
「ししし」
「どうやらスクアーロは確信したみたいだね」
『…………』
時雨蒼燕流はスクアーロさんが昔潰した流派である。
そんな彼に、初めて前に出た山本が繰り出した攻式五の型五月雨をくらわせたと喜んでいる彼らは…スクアーロさんが本当にギリギリで避けていることをしらない。
「めでたい連中だな」
「うむ…ヴァリアーのボス候補になるということがどれほどかわかってないね」
それからは、スクアーロさんは山本をボコボコにしていた。ん？いやボコボコは違うか…？
完全に技を見切っているであろうスクアーロさんは山本を斬り、目を潰し、鮫衝撃をくらわせていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゃけ(プロフ) - アッこれ2年も動いてないんですね……続編に進んでみたものの、続きがないからこれ以上は読みたくないという気持ちがあって本当もったいないです…… (2020年5月26日 20時) (
レス) id: 9cd1e2c3d2 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - 桜さん» お久しぶりです、いつもコメントありがとうございます！相変わらずの更新ペースですが頑張ります… (2018年1月25日 0時) (レス) id: 6beedd7056 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - お久しぶりです！ 霧戦終わりましたね。残るはあの守護者戦。どうなるかドキドキです！ 無理せず自分ペースで更新してくださいね。待ってます！ (2018年1月24日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - 桜さん» 更新遅れてしまってすみません…あとありがとうございます！絡みを考えるのが一番楽しいです (2017年10月7日 22時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 待ってましたー！ 本当に一話ごとで笑ってますｗ ボスとの絡みが楽しいですね！ これからも応援してます！ (2017年10月7日 18時) (レス) id: f38863f7c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サトー | 作成日時：2017年4月6日 10時
