日常 ページ1
いつも通りの日常だった。
朝から大学で授業を受けて、昼からはファミレスでのバイトに勤しんだ。
夜まで頑張って働いて帰りに一日のご褒美としてコンビニで生クリーム大福を買った。
へとへとになった体を引きずり一人暮らしをしているアパートに何とかたどり着いた。
ご褒美の大福を食べる前にとてつもない眠気がわたしを襲う。
このまま少し休んだ後、大福を食べて明日の準備をする……はずだった。
「……ん？」
妙な焦げ臭さを感じて目が覚めた。
何だろ、この臭い？
あ、思い出した。
…この臭いはそう、農家だった祖父に焼き畑を手伝わされた時に感じたアレだ。
木が燃える臭い、ほのかな大自然の薫り…
「…懐かしいな……、じいちゃん元気かな？」
束の間、懐かしさに浸っていた私はちょっとおかしいっと思った。
ここは田舎の畑じゃない都会のアパートの一室だ
大自然の薫りなどあるはずがない
「………ちょ、ちょっと待って！？」
私は急いで玄関のドアを開けた。
イヤな予感がしたからだ。
「…ちょっと嘘でしょ、そんな、…」
予感は最悪の形で当たったドアを開けた先で私を待ち受けていたのは、いつもの冷たい廊下ではなく………
辺り一面に広がる炎の海だった。
意識が遠くなっていく、脳裏にまだ食べていない大福が思い浮かんだ。
そして、私は死んだ。
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ウォールナット(プロフ) - イッヌの毛さん» コメントありがとうございます！とっても励みなります。更新頑張りますね。 (2020年10月22日 19時) (
レス) id: 566bbd72fa (このIDを非表示/違反報告)
イッヌの毛 - 面白いですね！更新楽しみにしています！ (2020年10月22日 16時) (レス) id: e2d97a71dd (このIDを非表示/違反報告)
ウォールナット(プロフ) - 外し忘れていました。教えてくださりありがとうございます。 (2020年10月9日 19時) (レス) id: 566bbd72fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウォールナット | 作成日時：2020年10月9日 16時
