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体育館を出て部室までの廊下を歩く。
一度溢れた涙は止めどなくAの頬を伝う。
次から次に流れ出る涙を止めようとAは瞼の上に手を被せた。
泣くな、泣いたらあかん。
試合も近いのにマネージャーのうちが足引っ張ってどないすんねん。
皆の迷惑になりたくない。
そう思えば、思うほどAの目からは涙が溢れ出ていく。
『ひっくッ、はぁ、ひっくッ。』
泣けば泣くほど息が詰まり、呼吸が出来なくなる。
苦しくなり、完全にしゃがみ込んでしまった。
喉からは「ひゅーひゅー」と音が出だした。
あぁ、なんて情けない姿やろ。
早よう部室行かなあかんのに。
今はもう苦しゅうて、一歩も動けそうにない。
今「立てるか?A。」
『い、今よっし。』
青峰によって破壊されたゴールを片手に持った今吉がAに駆け寄る。
今「ホンマにしゃあないなー。」
今「無理しすぎやで、自分。」
そう言った今吉はゴール肩にかけ、地面に座り込むAを抱き抱えた。
身長が145センチしかないAを今吉が抱き抱えることは簡単だった。
部室に入った今吉はAをベンチに座らせた。
今「7月や言うても十分暑いからな。」
どこからか持ってきたタオルとよく冷えたスポーツドリンクを今吉はAに差し出す。
今「これ飲んで、まずは息整えな。」
開けやすくされたスポーツドリンクを渡し、今吉はAの横に腰かける。
数分間の沈黙が続いた。
先に沈黙を破ったのは今吉だった。
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ユミナ(プロフ) - いままで読んだ作品の中で続きに一番気になっています!本当に更新を楽しんでいます。(日本語を勉強していますから、コメントはちょっと変かもしれません。) (2021年8月2日 2時) (レス) id: 05b3da9aee (このIDを非表示/違反報告)
ウォールナット(プロフ) - うたプリ大好き?さん» お返事遅れてすみません。少しずつ更新を再開しようと思ってます、続きを読んでいただければ幸いです。 (2021年4月29日 13時) (レス) id: 52a5da63dd (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2020年8月24日 18時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウォールナット | 作成日時:2020年4月26日 0時