桐皇学園高校男子バスケ部の関西弁マネージャー

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さかのぼる事１週間前。

新入部員に先輩部員・部室の紹介ある程度行い、ちょっとしたミニゲームをしようと岡野が提案した。

岡「じゃあ、１年でチーム組んで2、3年と対決な―。」

そうして始まったミニゲーム。

１ゲーム、10分。

ルールは１年に多少のハンデを設けた感じの単純に交流のための物。


結果は１年の惨敗。

それでも2、3年はほとんど力を出していない。

岡野はこのゲームを使い2、3年の立場を確立させたかった。

そして岡野の思惑通り１年の中にはすで「2、3年はやっぱスゲーな」といった空気が出来ていた。

見事、目的を達成したところでお開きにしようと岡野が動き出した時だった。

端の方で何やら言い争う声が聞こえてきた。


『あんた、それでもホンマにPGか？』

『PGは確かにゲームをコントロールする、けど考え過ぎて動けんのとは違うんや。』

今「いきなり突っかかって何やねん、自分。」

今「確かに簡易的なチームやったから動き悪い所もあったで、」

今「でもせやから言うて審判入ってた自分に言われるのは癪やわ。」

『チームのせいにすな、さっきのは完全にあんたの…』

岡「ハイハイ、ストップストップ。」

最初こそ放っておけば収まると考えていたが、どんどんヒートアップする2人を見かねた岡野が止めに入った。

岡「落ち着きなさいな。2人とも仲良いのは分かったから、」

今「『仲良うないわ。』」

息ぴったりに関西弁で岡野に言い返す今吉とA。

岡「えーそうなの？でももう締めようと思うから一旦休戦してね。」

まだ何か言いたげな2人に圧をかけ、岡野は何もなかったようにこの場を締めた。


その時以来、今吉とAは顔を合わせると口喧嘩をするようになったのだ。

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