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2 偶然 ページ3
瀬戸目線
1年5組、1年5組……。
あった！
廊下にある校内マップで、[1-5]の教室を見つける。
ふむ、二階か。
僕はマップをしっかりと覚えて、歩く。
しかし、この学校、校舎が複雑だな。
迷わないように気をつけないと。
階段を上がり、僕は廊下を歩いている。
1-5は………。
あった。
ｶﾞﾗﾗﾗﾗ
ドアを開けると、よくある教室が広がっていた。
並んでいる机と椅子。
前にある少し大きい黒板。
賑やかな話し声。
普通の教室である。
黒板に書いてあった通りの席に座る。
端っこの一番後ろで、教室全体が見やすい。
とりあえず持って来た小説を読んでいると、
？｢なあなあ｣
誰かに話しかけられた。
瀬戸｢何かな？｣
？｢お前、なんていうんだ？｣
………名前を聞きたいのか？
瀬戸｢僕は瀬戸A。よろしくね｣ﾆｺ
神埼｢俺は神埼透だ。よろしくな｣ﾆｯ
瀬戸｢神埼君ね｣
長い黒髪が特徴の神埼君。
ん？長い黒髪……………？
………！
瀬戸｢神埼君｣
神埼｢？｣
瀬戸｢君、僕とぶつかったでしょ｣
神埼｢……あ！」
神埼君も思い出したらしい。
今日の朝、僕とぶつかった長い黒髪の男子。
あれは神埼君だったのだ。
なんという偶然。
瀬戸｢偶然だね｣
神埼｢だな｣
その後、メアドを交換した。
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作者名：赤い紫陽花 | 作成日時：2019年2月10日 18時
