1 8 話 ,爽 快 ページ20
ー 翌朝 ー
〜 メッセージのやりとり 〜
茜【今日は学校行ける。】
A《良かった。無理しないでね。》
そう送った私は、スマホを閉じバッグに入れた。もう学校に着いていた私は、窓を開け外をぼんやりと見つめる。
… すると後ろから足音が聞こえた。
タッタッタ、
バサッ!!
??「 わっ!! 」
A『 ?! 』
いきなり私の背後に飛びついてきた誰か。当然、驚いた私は直ぐ後ろを振り向いた。
そこにいたのは___。
A『 花子…さん…?? 』
花子「 覚えてくれてたんダ!花子さんでーす。」
A『 なぜ花子さんが…?というか幽霊って、朝は弱いんじゃ… 』
花子「 え、それどこ情報。」
飛びついてきたのはこの前初めて会った花子さん。
花子さんはとびきりの笑顔を見せると私に話しかけてきた。
花子「 ン〜。俺は学園の見回り的なモノしてたっ。」
A『 見回り?それ先生がやるものじゃないの? 』
花子「 人間のキミは分からないよね。カンタンに説明すると、“悪い怪異がいないか”みたいなものだよ。」
A『 なるほど、』
A『 …もしかして毎朝やってるの? 』
花子さんの説明に首傾げる。
花子「 今日だけ。いつもはやんないよ。」
A『 レアだね。』
花子「 ソー、レア! 」
花子さんはとっても子供ぽい雰囲気で兎に角無邪気。
…自然と母性本能が出てきてしまうくらいだ。
ただ。この前会った時より、彼の雰囲気は変わっていた。
A『 …花子さん、最近何かありました? 』
わざと敬語で話をしてみる。
花子「 ……。」
花子「 …特にないよ。」
花子「 あったとしても君にはカンケーないかな。」
A『 怪異ならではの…? 』
花子「 そう思っておいて。」
にこ、と口角を上げると綺麗な瞳でじーっと私を見る、「花子さん」。
私は目を逸らさなかった。
すると花子さんは満足げな笑みを浮かべ、こう言う。
花子「 んねぇ、まだ朝早いし、散歩シナイ? 」
A『 散歩…。私、7時から生徒会の仕事があるの。』
花子さんはチラッと教室の時計をみる。
花子「 あと30分!まだ全然時間ある。 」
A『 ん〜…、でも…。』
花子「 お願い… 」
上目遣いを食らう私。
すると丁度その時。教室の扉が乱暴な音を立て開いた。
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うむむ - いつも応援してます!更新無理せず頑張ってください! (9月9日 11時) (レス) id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ - 神作だぁぁ (9月4日 23時) (レス) @page19 id: e06815e087 (このIDを非表示/違反報告)
あ っ ぷ る(プロフ) - パインさん» ありがとうございます!! (8月31日 21時) (レス) id: 9057d5448f (このIDを非表示/違反報告)
パイン - ストーリーめっちゃ好きです!尊敬します!続き楽しみにしてます! (8月20日 3時) (レス) @page15 id: 1a6535ff19 (このIDを非表示/違反報告)
あ っ ぷ る(プロフ) - 質問やリクエスト、いつでも受け付けます。不快と感じるコメントは、お控えください。 (8月13日 9時) (レス) id: 9057d5448f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ っ ぷ る | 作者ホームページ:http://00113d2b208
作成日時:2023年8月13日 9時