1 7 話 ,斜 陽 ページ19
A『 どうかした? 』
茜「 …なんでもない。」
A『 そっか。』
心配してきたAに、茜は少々冷たい表情で一言口に出す。
Aはそんな茜にズキっと心を痛めるが当たり前のわうに平然を装う。
茜「 会長。何か言ってた? 」
A『 …特には。茜くんの事心配していたよ。』
茜「 あいつなんかには一生心配されたくないね。」
A『 まぁまぁ…笑。』
茜「 お前も気をつけろよ。どうせあいつ、Aの事罠に嵌めようと思ってるだろし。」
A『 何それ、会長そんな人じゃないよ。』
茜「 …Aは哀れだよな。あいつの醜さに気づかないとか。」
いつも通りの茜にほっとしたA。
苦笑いしながら丁寧な口調で茜に言葉を返した。
茜は枕元に置かれたスポーツドリンクらしきものを手に取るとそれを飲む。
たらー。っと茜の首筋に汗が流れた。
A『 …暑い?でもエアコンきいてるよね。この部屋。』
茜「 結構暑い。体内温度が高いから、汗が止まらない。」
A『 換気。ちょっとしたら? 』
茜「 はー?換気?そんなの必要ないでしょ。」
A『 あるよ。』
茜「 ないわ。」
A『 …。』
本当に些細な事でちょっとした言い合いになった二人。
だがAは、そんな雰囲気が大好きだった。
A『 …私、この後塾があるの。』
茜「 うん 」
A『 だからもう行かないと。』
茜「 塾ね。僕は明日。」
A『 …了解。ありがとう。ちょっとしかいれなくてごめん。』
茜「 はいはい。こっちこそありがと。」
Aが茜の家に来て数十分経つと、Aは気まずそうにそう言った。
茜はAの話に頷くとまた明日、と軽く手を振る。
Aは急いで靴を履いて「ご無沙汰しました」と声を張り上げると、急いで塾の方面へと向かっていた。
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うむむ - いつも応援してます!更新無理せず頑張ってください! (9月9日 11時) (レス) id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ - 神作だぁぁ (9月4日 23時) (レス) @page19 id: e06815e087 (このIDを非表示/違反報告)
あ っ ぷ る(プロフ) - パインさん» ありがとうございます!! (8月31日 21時) (レス) id: 9057d5448f (このIDを非表示/違反報告)
パイン - ストーリーめっちゃ好きです!尊敬します!続き楽しみにしてます! (8月20日 3時) (レス) @page15 id: 1a6535ff19 (このIDを非表示/違反報告)
あ っ ぷ る(プロフ) - 質問やリクエスト、いつでも受け付けます。不快と感じるコメントは、お控えください。 (8月13日 9時) (レス) id: 9057d5448f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ っ ぷ る | 作者ホームページ:http://00113d2b208
作成日時:2023年8月13日 9時