私の主役は私じゃない？

No.46 どれだろうね、誰だろうか ページ50

kr「はい、プライベートの話だから出てってね」

エミさんはチーノくんを抱え、ショッピくんは鬱先生を引きずって部屋を出ていく。

『プライベートって、なんか関係あります？』
kr「うん。君・・そういや名前一緒だね」
『えっ確かに』

指摘されるまで気づかなかった。この美少女と名前一緒なの奇跡じゃん。

kr「では、入れ替わった方のキョウカちゃんに質問しよう」
『解説タイムは？』
kr「文字数もページも足りないから次ね」

先生メタいですって

kr「この症状は生まれつき？」
『いえ』
kr「庇うとか自傷の時、痛みを感じにくいことは？」
『・・いえ』

多分、だが。
あんまりに気にしてない上に、自傷もかばうもした記憶ない。

kr「自覚症状はなさそうだし、何だろうね」
『私にもさっぱりです』

平凡な人生を送ってきた筈だぞ私。トラウマらしきものもいじめられたことも暴力も受けたこともない。

kr「それ以外の痛みは普通に痛いんだもんね」
『不要な暴力は痛いですね』

最初に先生のところに行ったの、殴られたのが痛くてですからね。

『・・なんか異常あります？これ』

痛みを感じにくいってだけで、痛いのには変わりない。痛みを感じないのは異常だが。

kr「・・ま、それもそうだね。」




特にすることもなくなったので、部屋を出ることに

kr「本当に、怪我には気をつけてね。」
『分かりました』
kr「虫の刑だからね」
『絶対にしません！！』

失礼しますと頭を下げて部屋を出る。




kr「・・原因はどれで、どっちが問題なんだろうな」

科学者は呟く。

em「痛みを感じにくい・・か」

教授は考える。

ut「対策練らなきゃあかんよな」

無能はタバコをふかす。

syo「守らな、あかんやろ」

外資系は目を閉じる。

ci「どうすっかな」

大型新人は策を巡らす。

sngr「「さてと」」

神様と総統は企む。







アンコールが鳴り響く劇場で

我が物顔で舞台の上に立つ少女は華麗に笑う。

一本のライトが彼女を照らす。

りんごのような赤く甘い唇がゆっくり開く


『第二幕？

何言ってるんですか。

何幕でもやるんですよ。

当たり前でしょう。

まだ席を立つには早いですよ。

あ？主役でもないのに出張るな？

へぇ。だったら

私が主役だったら、問題ないんですね』

彼女の体が六本のスポットライトに照らされ、影がより際立つ。

『では、次の幕まで休憩を。』

主役の彼女は一礼し

幕は一旦舞台を隠す。




はい！続編行きます！更新少し待ってね！文字数が足りねぇよ！

この小説の続きへ→←No.45 バフかデバフか恩恵か呪いか

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す