私の主役は私じゃない？

No.45 バフかデバフか恩恵か呪いか ページ49

kr「じゃあはい、どうぞ」
『ええ・・・』

取り出して渡されたのは長い棒。警棒のような感じだが、持つ手にスイッチがいくつかある。

kr「大丈夫大丈夫！死なないからそれ！」
『死ぬ前提の実験があるんですか』

死なないというなら構わないが。痛くないよなこれ。私痛いの好きじゃないんだが。

くられ先生の視線に負けて、説明されたとおり手に持って棒の先を足に当てる。そして、一番上のスイッチを押すと

『わっ』

ビリッとした感覚が足に広がる。だがそれだけだ。なんの実験だこれ。

kr「痛くない？」
『痛くないです』
kr「・・鬱くん」
ut「絶対呼ばれると思いましたよ」

渋々ながら私の横に立つ。

kr「それ貸して」
『あっはい』

貸してというか返すんだが。くられ先生は棒の先を大先生の太ももに当てて、同じボタンを押すと

ut「あぎゃ！！」
『え』

足を抑えてうずくまる。何したのいま！？

kr「やっぱりかぁ」
ut「何しやがった！？」
kr「うん？キョウカちゃんにした事だよ」

大先生は私の方を向く。めっちゃ驚いた目で。

ut「い、痛くなかったん？」
『ビリッとしただけですよ』
ut「は？？」

有り得ないみたいな顔してるが、私からしたら大先生の反応がありえないんだが。そんな痛かったかこれ。静電気くらいの痛みじゃない？

ci「大先生痛みに弱いんちゃう？」

チーノくんは蹲った彼を煽るが

kr「君も受ける？」
ci「え」


結果は同じでした。新旧詐欺師しっかり。


syo「どういう事っすか」

眺めてたショッピくんは、くられ先生の方を向く。

kr「そうだなぁ。エーミールくん分かった？」
em「・・推測ですが」

あのですから何度も言うように公式でやってない絡みをするの心臓発作起きるので前置きかなんか置いてもらっていいですか。

em「キョウカさんは、人よりも痛みを感じにくい・・？」
『え』
kr「ちょっと違う」
『え？？』

あれか、たまに聞く無痛症ってやつか？と思ったが違うらしい。だよな私普通に痛いもんは痛いもん。

kr「正しくは［自分が認識した攻撃］に対しての痛覚が非常に鈍い」
『ちょっと意味がわからない』

私の素に、ショッピくんが少し吹く。えっ顔見てないもう一回吹いて。

kr「そうだね。分かりやすく2つに言い換えようか」
『はいお願いします』
kr「「庇う」と「自傷」だ。自分が受けよう、傷つけようという意志が働く攻撃だね」

おっとこれは解説タイムか

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