私の主役は私じゃない？

No.39 消毒液って染みるよな ページ42

医務室に連れられ、第一声

sn「はい、じゃあ服脱いでね」
『あ、はい・・はい！？』

思わず頷きそうになった。まてまてまて、今なんて言った！？

sn「？・・あぁ。キョウカちゃん肩まで斬ったでしょ。袖まくるよりは服脱いでもらったほうが治療しやすいんよ」
『あ、あぁ・・なるほど』

それもそうな。あらぬ誤解を産みそうになったが、まずこの人女に興味なかった。

『よっ』

右腕を動かさずにメイド服を脱ぎ捨てる。下はキャミソールとスパッツだけだ。うん。意識されなくても恥ずかしいもんは恥ずかしい。

sn「下これかけとき」

毛布みたいのをかけられる。気遣いできるしんぺい神まじ神。最高。好き。

sn「ん、じゃあ腕診るよ。痛いけど自業自得だから我慢してね」

腕よりも胸が痛くなった。

ペ神は私の右横に来て切り口を見ていく。

sn「はぇ〜、結構ざっくりいったね。痛いでしょ」
『実はそんなに痛くないです』
sn「これ後から痛くなるやつやん。右手は動く？」

少し痛むが、右手の指を動かしてみる。

sn「神経まではやってないけど・・って感じかな。跡残るよ」
『それが目的だったんで問題ないです』
sn「折角綺麗な体なのに」

惜しまれてるところ本当に申し訳ないんだが

『綺麗じゃないですよ、どこもかしこも』

ペ神の手が止まる。ゆっくりと私を見上げる。

sn「・・・それは」
『言葉通りです』

あまり見たくない記録だったがな。本当にあの糞花はやることが違いますね！複数人から与えられる屈辱って本当にしんどいんだね。


sn「はなみ関係？」
『えぇ。』

むしろそれしかないだろう。

syo「それも」
em「それほんまなんか！？」

入り口から2つの声。振り返るとエミさんとショッピくん。エミさんは私の肩をつかむ

em「キョウカさん・・！」
『いっ』
em「は、すいません」

そんな切羽詰まった顔してほしいわけじゃないんだけど。いつから入口にいたんだこの二人。

syo「ほんま・・なんすよね」
『証拠はないですけどね』

ショッピくんは手に力を込める。自分がやられたわけでもないのに、優しい人だ。

『あの時の恥辱も屈辱も別の形で返していきたいですね』
sn「キョウカちゃんの決意表明してるとこ悪いんだけどさ」
『？』
sn「二人とも」

あれ、私じゃないのか。目の前でうなだれてるエミさんと、入り口で呆然としてるショッピくんに声をかける。

sn「キョウカちゃん今下着姿だからね」

二人が顔を赤くして出ていったことは言うまでもあるまい

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