家政婦から嫁になりました【灰谷蘭】

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みんな順番に鉄砲で撃ってくけど
マイキーのぬいぐるみはびくともしない。
次々とコルクを跳ね返していく。

私はど真ん中でその様子を見守ってる。

ちなみに私も一発撃ってみたんだけど
ぬいぐるみにかすりもしなかった。射的って難しい。



獅「なぁ、全然だめじゃん。」


若「マイキー落ちる気ゼロ。笑」


竜「おい…オヤジ、この鉄砲イジってんだろ…あ"？」


『ちょっと…竜胆さん。笑』


蘭「射的ってそーいうもんじゃねーの？笑」


乾「右上狙うと落としやすいとか言わない？」


半「当ててるけど動かねぇもん。笑」


イ「…ぬいぐるみの顔見てるとイラついてくる。」


竜「分かる。ずっとドヤ顔だし。」


『………。笑』


春「…こっちで撃った方が早くねぇ？」



私の隣で懐から本物の銃を取り出そうとする春千夜に
みんなが「穴開くからダメ」と冷静にツッコむ。

…いや、そういう問題じゃない。笑
見てるこっちがヒヤヒヤする。
春千夜は舌打ちしながら手を引っ込めた。



イ「…ねー、おっちゃん。全員で撃ってもいい？
お金たくさんあげたじゃん。」



…イザナくん。笑

おじちゃんはみんなの圧に負けてOKしてくれた。
震えながら。



若「全員で撃てば落ちるしょ。」


蘭「…Aも一緒にやろ。」


『うん、わかった。』



蘭さんが鉄砲にコルクを詰めてくれて
狙いどころとコツを教えてくれた。
今度はちゃんと当てたい。



竜「じゃあ…"せーの"で全員右上な。」


獅「了解。」


春「死ねオルァァアアアッッ！！！！」



春千夜はみんなを無視して
狂気に満ち溢れた形相で叫びながら連発で撃ち始めた。
リミッターが外れた模様。

さすがに人が集まってきそう。
チラチラ見てる人もいるし本当にやめてほしい。笑





万「……お前誰に向かって言ってんの？」





声がしたのと同時に
急に背後からふわりと抱きしめられた。




竜「…ほらな、やっぱ来た。笑」


『ぇ……マ、っ…佐野くん！//』


春「……げ。マイ……ボス。笑」



マイキーは私を抱きしめたまま
「マイボスって何」と春千夜にひと蹴り入れつつ
後ろからスリスリと頬擦りしてくる。



万「A、遅くなってごめんね？
コイツらから何もされてない…？」


『うん…/』


イ「お前が一番"何か"してんじゃん。」


万「俺はいーの♡」


若「…マジでベッタリ。笑」


蘭「マイキー…離れろ。笑」


万「やだー！！！！」



…声が大きい。笑
マイキーにもお面渡さなきゃ。


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