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『楽しかった…弥生さんのこと好きになっちゃった。』
蘭「Aのことすげー気に入ってた。
よかったな、ダチできて。」
『…友達って言うには恐れ多い。笑』
結局、帰り際の蘭さんの言葉に私は頷いて。
弥生さんと半間くんにお礼を言って
蘭さんと先にお店を出て車で帰宅中。
さすがに真夜中で車も少ない中、
4車線の広い交差点の赤信号で車が停車した。
蘭「……どっちがいい?」
『……え?』
蘭「…家とホテル。」
どっちがいいか考えてたら
蘭さんが助手席の方に身を乗り出して顔を近付けてきた。
私がそっと目を閉じると
蘭さんの唇が私の唇に触れてくる。
蘭「……A…」
名前を呼ばれると自然と唇が開いて
すぐに蘭さんの舌を受け入れた。
深くなっていく口付けに酔いしれながら
私は蘭さんの頬から首に触れて
「もっと」とキスをねだってしまう。
ここが車内だということを忘れそうになる。
『…っん……はぁ……、…蘭さん…』
蘭「……近い方でいい?」
キスの合間にそう囁いた蘭さん。
『ぅん…/』
蘭「んー…でも、もう少しだけ。」
そう言って、啄む様なキスをした後で唇を舐めてくる。
信号はもう青になってるのに。
キスに夢中になってる間
何台か車が過ぎ去っていった気がする。
そして唇が離れると
既に息が上がった私を見て蘭さんが微笑んだ。
それと同時に後ろからクラクションが鳴り響く。
道路はガラガラなのに。わざと鳴らしてくる感じ。
蘭さんがバックミラー越しに後方を確認した後、
舌打ちしたのが聞こえた。
『……誰?』
蘭「………ワカ。」
蘭さんがアクセルを踏み込んで車を発進させると
助手席側の隣の車線にワカくんの車が並んで
横にベタ付けされた。
スピードを上げてもそれにくっついてくるワカくん。
痺れを切らした蘭さんが助手席側の窓を開ける。
ワカくん、棒咥えてる。
若「…帰るなら声かけてよ。寂しいじゃん。」
蘭「……用あるならさっさと言え。」
若「俺もこっちだから一緒に帰ろ。」
蘭「…邪魔しに来たとしか思えねー。笑」
普通に車越しに会話してるけど
私は車を介して運転席の2人に挟まれている状態。
2台の車体はスレスレ。ほんの数センチしか隙間がない。
どちらかが少しハンドル操作を誤ったら…
と思うとゾッとする。スピード出てるし。
若「…挨拶しに来ただけだって。」
口に咥えた棒を転がしながら、ワカくんはそう言った。
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yuu(プロフ) - !?さん» 裏作品はR18フラグを立てて公開してます。見れないようでしたら、R18作品を読めるよう設定されていない事が原因かもしれません。18歳以上の方でしたら、占ツクの設定ページを見直してみてください◡̈♥︎ (4月27日 14時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
!? - すみません。裏ってどうやって行くんですか (4月27日 13時) (レス) @page23 id: 37f7d05f89 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - ひいさん» ひいさん、コメントありがとうございます!!すごく励みになるお言葉、嬉しいです(T_T)♡これからもご愛読いただけるよう頑張ります◡̈⃝♪ (2022年8月24日 0時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
ひい(プロフ) - 一年おめでとうございます!! yuuさんの作品大好きで、いつも沢山のニヤきゅんをありがとうございます(*´ `*)笑 出逢えて本当に良かったです♡*° これからも応援してます!! (2022年8月23日 23時) (レス) @page39 id: e7b32917d3 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん、ありがとうございます♡ずっと読んでくださってて嬉しいです。そして優しいお言葉に救われます(⁎˃ᴗ˂⁎)更新頑張ります⋆* (2022年8月23日 19時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuu | 作成日時:2021年12月4日 14時