家政婦から嫁になりました【灰谷蘭】

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若「…いいね、幸せそうで。
結婚式の時も思ったけど羨ましー。」


明「結婚したくなった？」


若「うん。ちょっと。」



ワカくんの気怠そうな垂れ目が私をじっと見つめてくる。

私も目を離さずにいると、その目が少し笑って
「Aみたいな子がいいな」ってぽつりと呟いた。



『………ぇ/』


竜「は…？」


春「…ふざけんな。」


若「なんかさー、お前らの変わり様と
Aへの溺愛っぷり見てると興味湧いちゃう。」


弥「変わったのはきっとAちゃんのお陰ね♡」


蘭「変わり果ててウザいぐらい。笑」


万「ワカ、Aはダメ！！！！」


若「…興味持つぐらいいーじゃん。」



「ね？」って、また私を見つめてくるから
思わず目を逸らしてしまった。
…ワカくんのこの余裕な感じが変にくすぐったい。



万「…は？興味もダメだし。俺のだもん！！！！」



マイキーがまた駄々をこねはじめた。
お酒も入ってるからだと思うけど
ちっちゃい子がわがまま言うみたいに。

こうなったマイキーを収めるのは
大体明司さんと春千夜と竜胆さん。

3人がかりで暴れるマイキーを抑え込んでる。



春「……力やっば。」


竜「……っ！ｯ…てぇ！！！噛まれた！！笑」


明「ほら、マイキー…もう寝ろ。笑」


万「やだ！無理！！Aがいい！ワカきらい！！！」


若「…分かった分かった、マイキーごめんって。笑」



ワカくんも立ち上がって抑え込みに参加。

みんなに四肢を掴まれて
ちょっと離れたソファに連れてかれるマイキー。



弥「あらあら…大変ねぇ。」


半「…お前いつもこれに耐えてんの？笑」


蘭「うん。割と日常茶飯事。」


半「慣れてんのやべーわ。笑」



4人がかりでも苦戦してて
その様子を遠巻きに見てたんだけど。

テーブル挟んで向かい側にいる半間くんが
煙草の煙を揺らめかせながら「なぁ」と口を開いた。



半「もう2人抜ければ？あとは何とかするし。」


蘭「…マジ。すげー帰りたい。」


半「お前の帰りたいオーラ半端ねぇもん。笑」


蘭「……帰ろ、A。」


『…ほんとにいいの？』


弥「いいのよ。後であの子達連れて
ナホちゃんとソウちゃんとこ寄って帰るわ♡」


半「弥生さん忙しいんじゃねーの？笑」


弥「いーのいーの、頑張るのは明日から♡」


『ぇ…、もしかしてラーメン？私も食べたい…/』



「今度な」って言いながら
テーブルの下で私の太腿に触れてくる蘭さん。



蘭「……そろそろ俺の相手して？」



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