77 ページ28
.
竜胆さんがソファの方に来て
グラスにお酒を注いでくれた。
竜「ん。一気に飲むなよ。」
『…いただきます。』
一口飲んでみたら美味しくて。
また次の一口を喉に流し込む。
一瞬喉の奥が熱くなって
胸の辺りにじわりと熱が広がる感覚。
久々のお酒だから、余計に強く感じるのかも。
飲んだことない味で、ちょっと癖があるけど
病みつきになりそうなくらい美味しい。
竜「Aは酒強いの？」
『んー…弱くはないと思う。これ…すごくおいしい。』
竜「たまにしか手に入らないやつ。超レアだもん。」
春「こないだAが来た時、俺が飲んでたやつ。」
言われてみればそうかも…
あの時と同じ甘い香りがする。
竜「美味しそうに飲むね。」
『うん、おいしいもん。
結構平気かも…飲み過ぎなければ…、』
と言いつつ、少ししか飲んでないのに
お酒特有の高揚感というか
ふわふわした気分になってきた。
2人とも結構飲んでるはずなのに、
何一つ変わってなくて。
本当に強いんだろうなと思った。
竜「好きなだけ飲んでいいよ。」
春「…多分、その量でもう十分だろ…」
竜「……かも。」
全身が熱い。
もう…これ以上飲んじゃだめかも。
『…ねぇ…これ、何か入ってる…？//』
隣に座ってた竜胆さんが、
私が持ってたグラスを手に取りテーブルに置いた。
竜「ヤバいもんは入ってねーよ。普通の酒。」
春「俺らがちょっとハイになりたい時に飲む。」
春千夜はそう言いながらこっちに来て
つけっぱなしだったテレビを消して、
マイキーを起こさないように
抱きかかえると奥の部屋に消えてった。
急に膝の重みがなくなって、
私は自分の腕を抱える。
早くこの身体の熱を冷ましたい。
頭がうまく回らないし、瞼も少し重い。
竜「でもどーだろ、普通の人が飲むとキツいかも。」
『…ん…、…なんか……あつい//』
竜「Aにとってはクスリみたいなもん。」
『……、…ｯ…//』
酔っ払いにはなりたくないのに…
息まで上がってきて身体がおかしい。
春「…やっぱ効くな、この酒。」
春千夜が戻ってきたけど、マイキーはいなくて。
目の前にしゃがみ込んで
私の手を取るとじっと見つめてくる。
『………春千夜…//』
春「……きつい？」
『ん…、…あつくて…くるしい…//』
春千夜は微笑みながら、私の様子を伺う。
竜「…どーすんの？」
春「……可愛がるでしょ。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 750人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuu(プロフ) - 姫花さん» ありがとうございます.*･ﾟマイペース更新ですが頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします◡̈♥︎ (2023年3月12日 15時) (
レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
姫花 - みれました〜‼︎嬉しすぎる‼︎これからも頑張ってください‼︎応援してます(o^^o) (2023年3月12日 15時) (レス) id: 20631a8445 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 姫花さん» なので、またいつでもお好きなタイミングで読みにいらしてください(*^^*) (2023年3月12日 14時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
yuu(プロフ) - 姫花さん» 姫花さん、コメントありがとうございます。作品を好きだと言っていただけてとても嬉しいです◡̈♥︎ログイン限定公開は専用パスワードがないんです💧今までこちらの都合で全体公開にしてませんでしたが、ただいま全作品を全体公開にしました。 (2023年3月12日 14時) (レス) id: f20e03d161 (このIDを非表示/違反報告)
姫花 - 長文すみませんm(._.)m (2023年3月12日 13時) (レス) id: 20631a8445 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yuu | 作成日時：2021年9月2日 21時
