貴方の体温、頂戴します。 ページ38
いきなりの楓said
――――――――――――――
少し時間を遡る。
みんなで小言を言いながらモビーの中に入っていく中、私と姉貴もその後ろをちょこちょこついて行く
姉貴の方をチラリと見ると、その表情は難しいことを考えているような、眠気を無理やり押し込もうとするような顔だった
やっぱりいくらゴリラとコアラの融合体より強い姉貴とて睡眠欲には勝てないようだ…
モビー内に入ってから自室に戻ろうと足を自然と早める、姉貴も私と同じで早くなっている
自室へのルートはだいたい同じだ、その間も何度話しかけても反応はナシ、相当疲れているようだ。
私も自室へ戻りシャワーを浴び、髪を乾かし、パジャマを着て、ご飯を食べてから少しして寝ようとしたが…
どうしたものか私はどうにも寝付けなかった
そんな時、昔はいつも姉貴の布団で一緒に寝て、頭と体を落ち着かせながら一緒に寝たっけか…？
今更そんな事を思い出して何故か恥ずかしくなる
まぁ、丁度思い出した事だし姉貴の部屋に行って布団に入れてもらうか…
そんなことを思いながら姉貴の部屋のドアを開けると
案の定姉貴はもう寝ていた、だがしかしそんな事はお構いなく姉貴の布団に潜り込む
嫌にあったかい姉貴の体に私の足を近づけて体温を奪う
これが冬場の第一次姉妹体温泥棒戦争である。
ぬくぬくと温められる私はその心地良さと静寂に目を閉じる
姉貴が起きたらどんな顔をするだろう？ビックリして悲鳴をあげるか？それとも怒って下に落とすか？
少しばかり高揚を覚えたがやはり眠気には勝てないようだ…
最後に姉貴の手を取り
楓「…おやすみ、姉さん。」
一言だけ、消え入りそうに掠れた声でぽそりと呟いた。
楓side終了。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
K(プロフ) - たこやきさん» 敦「ひぇっ！？あ、ありがとうございます！更新頑張りますね！(微笑)」 (2018年5月27日 2時) (
レス) id: 3850fc5f77 (このIDを非表示/違反報告)
たこやき - おもろい…おもろいぞぉぉぉお←すいません 楽しく読ませて頂きました！何も出来ないですが、応援しています！！ (2018年5月27日 1時) (レス) id: 606b8c097c (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - 天才狙撃手さん» トウェイン「Oh!そう言ってもらえると僕も嬉しいよ！今後も期待してね！」 (2018年1月22日 20時) (レス) id: 3850fc5f77 (このIDを非表示/違反報告)
天才狙撃手 - トウェ様ぁぁぁやばい…ちょ…やばいよギルドの中で好きなキャラだよ！？ヤバイよ！今後期待…！ (2018年1月22日 20時) (レス) id: 8cc61f7278 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - からあげさん» 賢治「確かに少ないですよね…作者さんには頑張って書いてもらわないとですね！ 」 (2018年1月21日 16時) (レス) id: 3850fc5f77 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K。 | 作成日時：2018年1月19日 17時
