第3話 道に迷う人虎 ページ7
｢はいっ！！｣
僕の声が探偵社に響いた。
＊
・・・張り切って返事したはいいものの・・・
此処、何処？
と、東京、全然判らないや・・・
どうしよう・・・
戸惑い乍、歩を進める。
でも、矢張り道が判らないと、埒が明かない。
此処は、勇気を出して、聞いてみよう。
｢あ、あの・・・・・・｣
近くを通った、制服を着ている、赤髪の男に声を掛けた。
見た所、中学生位かな？
｢ん？なぁに？もしかして、喧嘩のお誘い〜？｣
な、こ、此の人怖い・・・
だ、だって、声を掛けただけで、喧嘩だなんて・・・
｢え、えっと・・・く、椚ヶ丘中学校は、何処ですか・・・？｣
すると、赤髪の男は、
｢ん？もしかして君、今日来るって云われてる、転校生？｣
｢え？も、もしかして、椚ヶ丘中学校の人ですか？｣
｢うん。｣
おお、奇跡は凄い。
｢あ、えっと、僕、転校生の付き添い？・・・見たいな・・・｣
赤髪の男は、｢そうなのか。案内してあげるよ。付いてきなよ。｣
と云う。
｢あ、ありがとうございます！えっと・・・｣
｢業だよ。赤羽業。なんて呼んでも良いよ。｣
業かぁ・・・珍しい名前だな。
｢ありがとう！業君！僕は中島敦だよ。｣
｢宜しくね〜敦くーん。｣
と云い、業君と僕は、椚ヶ丘中学校へと、歩いて行った。
＊
はぁ。何で私が・・・
此処、凄く広いから道迷うし！！
と、内心怒りつつ、理事長室を探す。
すると、
ドンッと、何かにぶつかった。
｢あ、ごめんなさーい。｣
そう云い、顔を上げると───
─────オレンジ色の髪の毛に、少し釣り上がった目の、男子生徒がいた。
其れが、私の初恋になるなんて、この時は、思ってもいなかった────
────なんて云えば、恋愛系の物になりそうだから、云ってみた。
｢嗚呼。僕も済まなかった。所で、見ない顔だ。君は誰だ？｣
そんな事如何でも良いっ！！
｢転校生です。理事長室を探しているのですが、見付からなくて・・・｣
｢嗚呼。因みに、何組だ？｣
確か────
｢────E組？だったと思います。｣
そう云った瞬間、周りが私の方を見る。
其の目は、とてもとても冷たいもので、
────まるで、あの時見たいな
否！あの時の事は忘れるんだ。
忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ忘れろ！！
by無名
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無名(プロフ) - 十六夜月夜さん» 返信遅れてすみません。ご意見も交えながら構成を練っていこうと思います。ご意見ありがとうございます (2018年9月26日 22時) (
レス) id: 727e26ce18 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - みかげさん» 返信遅れてすみません。ご指摘ありがとうございます。次の更新の時に修正しておきます。 (2018年9月26日 22時) (レス) id: 727e26ce18 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - わっち（元あんぱん）さん» 返信遅れてすみません。ありがとうございます。いい作品が作れるよう、頑張ります (2018年9月26日 22時) (レス) id: 727e26ce18 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - 律も味方に入れて欲しいです。彼女は録音とか出来そうだし...元々味方だったらすみません (2018年9月23日 11時) (レス) id: f9bc2076b3 (このIDを非表示/違反報告)
みかげ - 面白いんですけど、太宰さんは（私もですけど）芥川君のこと“芥川”じゃなくて“芥川君”って呼びますよ更新待ってます (2018年9月12日 19時) (レス) id: 9a6b1a518e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 ★k.sae☆ 月桜 雪夏（セツカ） | 作成日時：2016年10月12日 17時
