★第11話 クレープと親友 ページ19
*
あの後、殺せんせーの触手を軽く三本ほど切って、授業が終わり、今は帰り道。
カエデと業と渚と一緒に帰っている。
この三人とは、凄く仲良くなった。なので下の名前で呼び捨て。
本来なら、寄り道等せずに探偵社に帰るのだが、カエデが、『新しいクレープ屋が出来たから一緒にいこうっ!!』と云うので、仕方なく(内心喜んでいる。)一緒に行く事にした。
「いやぁ。一日でここまで仲良く慣れるとは、思わなかったよ。」
私が云うと、カエデが、
「ほんとにね!!もっと早くに出会いたかったよっ!!」
「そうだね!」
カエデとは、昔からの幼馴染み位に仲良くなった。
凄く気が合う。甘党な所とか。
甘党と云えば、業も相当な甘党だ。
イチゴ煮オレを・・・否、煮オレシリーズを愛しているらしい。
・・・ギャップが、凄い気がする。
「あっ!!ここだよ!!」
不意に横からカエデの声が聞こえ、カエデが指差す方を見る。
其処には、長蛇の列があった。
この列に並ぶと考えると、気が遠くなる。
それに、横浜に帰らなきゃ駄目だから、皆よりも遅くなる。夜道怖い。
「か、茅野?この列に並ぶの?」
渚が恐る恐る、カエデに聞く。
「うん!そうだよ!!───なーんてね!!実は、此処の店、私の親戚の人がやってるんだ!!」
「ほうほう。」
「てわけで、いこ!」
カエデに連られ、私達も走り出す。
・・・凄くカエデのテンションが高い・・・
*
「うま!!」
「そうだね!ほっぺた落ちちゃいそう・・・」
私達はクレープを食べている。
私とカエデは二人、向き合いながら食べている。
「そうだねぇ。イチゴ煮オレに合うよ。」
そう云って業はイチゴ煮オレを飲み乍クレープを食べている。
唯一普通に食べているのは、渚だけだ。
「嗚呼。これが最後の一口だ・・・」
「私もだ・・・」
そう云って、顔を見合わせる。
そして────
「うっまぁぁぁぁ!!」
「うっまぁぁぁぁ!!」
二人でお互いの最後の一口を食べる。
同時に食べて、しかも同時に叫ぶ。
「二人共、息ピッタリだね」
渚が此方を見乍云う。
「だって私達──」
「親友だもん!!」
「親友だから!!」
また被る。
───一日で親友なんて、考えられないけど、私達には、
確かな───
───絆があると思うんだ。
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無名(プロフ) - 十六夜月夜さん» 返信遅れてすみません。ご意見も交えながら構成を練っていこうと思います。ご意見ありがとうございます (2018年9月26日 22時) (レス) id: 727e26ce18 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - みかげさん» 返信遅れてすみません。ご指摘ありがとうございます。次の更新の時に修正しておきます。 (2018年9月26日 22時) (レス) id: 727e26ce18 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - わっち(元あんぱん)さん» 返信遅れてすみません。ありがとうございます。いい作品が作れるよう、頑張ります (2018年9月26日 22時) (レス) id: 727e26ce18 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - 律も味方に入れて欲しいです。彼女は録音とか出来そうだし...元々味方だったらすみません (2018年9月23日 11時) (レス) id: f9bc2076b3 (このIDを非表示/違反報告)
みかげ - 面白いんですけど、太宰さんは(私もですけど)芥川君のこと“芥川”じゃなくて“芥川君”って呼びますよ更新待ってます (2018年9月12日 19時) (レス) id: 9a6b1a518e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無名 ★k.sae☆ 月桜 雪夏(セツカ) | 作成日時:2016年10月12日 17時