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琴「ちょ、圭が金魚持って帰ってくれない!」
圭「知らねーワ、勝手に掬ったんだろ?!」
『ちょ、ちょっと!』
とプチ喧嘩をすふカップルを
止めようと
したのが運の尽きだった
琴「あ、ココロ!金魚さんいる?」
圭「なんだ、ホシーなら早く言えよ」
『え?』
琴里の金魚掬いやりたーい!
の一言からはじまり
圭介のよく遊びに来る
猫が食べてしまうかもしれないだろ
という宣言のもと
喧嘩になってしまった様で
仲介に入った私が
その金魚を持ち帰ることになった
当の本人たちは
何事もなかったかのように
イチャついている
『もー、なんで私なのよ、』
万「まー、Aん家金魚飼ってるし別によくね?」
なんて隣にいる君に
そう言われて
それもそーよね
なんて返す
少し歩いていれば
射的コーナーがあって
景品の方に自然と目が泳いだ
『あ、くまさん、』
万「ん、ほしーの?」
『え?』
万「俺とってこよーか?」
景品欄を見たら
可愛い熊のぬいぐるみが置いてあった
最近クマのマスコットを
作ろうとしていて
お手本にできるかなと
思ってしまった
『ううん、欲しいわけじゃ……あ、』
別に今すぐってわけでもないから
断ろうと言葉を発した時には
もう遅かった
射的のおじちゃんに
お金を払っている君
万「1等、狙うワ」
お「おー、ニーチャン、彼女ちゃんの為に頑張れよ」
『なっ、彼氏じゃ……』
万「んーじゃ、見栄張らして頂きます」
え?
ビックリして
君の方を向けば
いつも朝が遅くて
だらしない君じゃなくて
いつも授業ほったらかして
寝ている君でもなくて
かと言って喧嘩している時の
楽しそうな目でもない
目の前の的に集中していて
私にはとてつもなくかっこよく見えた
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作者名:水瀬 | 作成日時:2022年9月18日 23時