96話*ストーカー?その2 ページ20
「今日ね俺数学の問題解けて褒められたんだよ」
「勉強の成果でてきたな」
「Aちゃんのおかげだもんね!!Aちゃん…?」
箸が止まっており、ボーッとするA
「Aちゃん?Aちゃん!!」
「…あ」
「どうしたの?ボーッとしてるけど…」
「…なんでもないです。ちょっと眠いだけで…」
「勉強?」
「…はい」
「頑張るのもいいけど無理しちゃダメだよ?」
「…はい」
「何かあるならちゃんと言えよ」
そうまっすぐとAを見る一郎
「…はい」
.
それから数週間後のことだった。
「四郎、今日のご飯当番俺たちだからね」
「はいはい」
そう言いながら校門に向かう双子。
「四郎…あれ…」
「ん?」
四郎は五郎が指差す先を見る。
「は?」
視線の先には黒い高級そうな車に乗り込んでいるAがいた。
その車が発進し、双子は慌てて車を追いかけたが、
人間の足が車に勝てるはずがなく、数メートル走ったところで見失った。
「今日の晩御飯何かな〜」
「今日の当番誰だっけ?」
「うん」
「確か今日は豚肉の特売日だから豚肉料理かな」
「……四郎と五郎だ」
「え?」
すると前方からすごい勢いで走ってくる舞賀家の双子。
そしてわあっ!と勢いよくつかみかかってきた。
「え!?何々!?」
双子は慌てたように同時に喋る。
その為何て言っているかわからなかった。
すると、一郎は双子の肩に手を置いた。
「2人とも、落ち着いてゆっくり話せ。な?」
一郎にそう言われ落ち着いてきた双子。
「あのね…」
五郎はゆっくりとさっきの出来事を話した。
.
「Aちゃん帰ってくるよね!?」
「きっと帰ってくるよ」
「とにかく三郎さん座ってください」
「殺されてたりとかしないよね!?」
「バカ!!縁起でもないこと言うな!!」
「せめて電話が繋がったら…やっぱり繋がらない?」
「うん…。電源が切られてるみたい」
トゥルルルルルルルルル!!
舞賀家の電話が鳴った。
「はい……Aちゃん!?」
二郎の言葉にほかの兄弟も反応した。
「うん…うん…わかった。とにかく無事に家に帰り着いたんだね」
その言葉を聞いて安心した兄弟たちは力が抜けた。
電話を切った二郎は兄弟達に向き直る。
「Aちゃん、今日はもう家に帰るって」
「よかったぁ…」
「明日は事情を聞かないとですね」
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鈴(プロフ) - 智桜さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2014年4月13日 22時) (レス) id: d6478b06fc (このIDを非表示/違反報告)
智桜(プロフ) - 鈴さん» いえいえ(ノ´∀`*)急かしてる訳では…(笑)鈴さんのペースで大丈夫です♪ (2014年4月13日 22時) (レス) id: bcd919534d (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 智桜さん» コメントありがとうございます。そろそろ更新しないとですよね。 (2014年4月13日 22時) (レス) id: d6478b06fc (このIDを非表示/違反報告)
智桜(プロフ) - 鈴さんはじめまして(*´ω`*)舞賀家いいですね♪すごく和むしドキドキしちゃいます(笑)更新、応援してますね♪ (2014年4月13日 22時) (レス) id: bcd919534d (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 山田さん» 友達の件とコメント本当にありがとうございます!嬉しくて嬉しくて… (2014年2月17日 22時) (レス) id: d6478b06fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2013年12月4日 20時