17【リビング】 ページ17
天月side
天「結界が張られてたはずなのに…」
S「『フォード』!『フォード』!!……天月くん!こんな数無理だよ…!」
突然、モンスターが俺らの家に入ってきた。何回かあったことだ。しかし、今回は違う。ありえない魔力の数値がこの屋敷にかかっている。つまり、このモンスターは魔王の手下だ。しかも、強化されている。つまり、このモンスターの攻撃には毒がある。俺ら吸血鬼にとって大事な血に毒が入れば危ない。そんな緊張感に体が強ばった。
とりあえずリビングから出ようとしたが、扉に魔法がかかっているようで出れなくなってしまった。入ってきた瞬間、数の多さに『ウェイブ』と唱えて、部屋を何十倍も広くする。いや、この屋敷全体を広くした。恐らく、みんなも戦うから。
ふいにSouくんが振り返る。その時、モンスターの魔法がSouくんに刺さる。
S「うっ…天月く、ん…」
天「Souくん…!!」
S「まだ、大丈夫…」
天「っくそ…!『ムーン・ザ・イマジネーション』!!」
僕の最終奥義、『ムーン・ザ・イマジネーション』。一気に周りが明るくなる。そして、数え切れるほどにはなったものの、ほとんど魔力が残っていない僕とSouくん。
魔法が苦手な僕。そして元は人間だった僕とSouくんにはこれが限界だ。Souくんは魔法上級、つまり多くの魔法を使うことができ、威力も、体力も多い。しかし、少なからず、毒を受けたSouくんは元は人間だからか倒れそうなほどだ。逃げるしかない。
その時、おかしい、そう感じた。これだけ倒しても全然魔力の数値が変わらない。この魔力、こいつらじゃない。そう思うと扉に向かって『ファイヤー・インパクト』と叫ぶ。やっぱり、この部屋の魔力が少し減ったおかげで扉に炎の矢が突き刺さり、開けることが出来た。
S「開いた…!天月くんナイス!」
天「逃げるよ!!俺らじゃ魔力の限界!それにこの魔力、こいつらじゃない!」
S「他の魔力がこの家に居る…」
天「うん!他のヤツが紛れてる!!」
と、逃げ出した。廊下に出て、2階に行った。すると長い廊下で余裕そうな表情を浮かべながら魔法を使いこなすまふくんと半分面倒くさそうに魔法を使う志麻くんが居た。2人の前にもう敵は居ない。すぐに2人に近寄る。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年5月25日 17時) (レス) @page23 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
玲央(プロフ) - きったあああああああああ 一推しグルきったあああああああああ (2019年12月31日 15時) (レス) id: e6e1ae29a5 (このIDを非表示/違反報告)
恋花レンカ - 応援してます!すとぷりメンバーかな?続きが楽しみです! (2019年12月18日 11時) (レス) id: 1d9528a5e6 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 雛さん» わああ!!コメントありがとうございます!!更新頑張ります!! (2019年12月14日 8時) (レス) id: 2bdc6ab8ba (このIDを非表示/違反報告)
雛(プロフ) - 更新楽しみにしています!!!もうこの作品好きすぎて発狂しそうです!!!(?) (2019年12月11日 6時) (レス) id: 5862d10b26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの | 作成日時:2018年7月2日 19時