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luz side
る「うらたん、なんかあったん…?」
う「俺らがAを放置したのが悪かったんだ。」
違う。確かにそうかもしれないけど、聞いているのはそれじゃない。
これはみんなを懲らしめてる場合やない。
る「ホントは、何があったん。」
う「実は……」
うらたんはぽつりぽつりと話し始める。
Aちゃんを放置したこと。
志麻くんを突き放してしまったこと。
勝手に怒り狂って家を出てきたこと。
みんなの空気を悪くしたこと。
全て話し終えたうらたんは家に帰る気配はなく、このまま放置したらどこかに消えてしまうんじゃないかと思うほど弱く見えた。
る「俺はうらたんがしたこと間違ってないと思うで。どちらにも原因はあったと思うけど……」
う「…だから俺は、あの家を出ていく。」
このまま俺らは終わるん?ふと、顔を上にあげるともう外は真っ暗で。うらたんに寄りかかりながら寝るAちゃんをだっこする。
る「うらたん、ファミレスでも行こか!」
う「おう…」
inファミレス
る「うっま…!」
う「うま…!」
2人してパスタを頼む。めちゃくちゃ上手いんやけど…!
と、スマホを見ると何件も連絡が来ていた。
"なぁ、うらさん知らん…?"、"Aも居らんけど、うらたんも居らん"
る「ホントは、うらたんにもいっぱい連絡来てるんやろ?」
う「別に……」
る「あ。」
俺は指を指す。窓際にいたため、外まで見える。そこに居たのは汗だくで、顔を青くして周りを見渡すみんなだった。
志麻くんは"うらさん、A"と叫んでいる。それを見たうらたんは唖然としながらも涙が目から零れ落ちていた。
う「っ…」
る「うらたん、行くで!!」
さ「Aちゃんっ…うらさんっ……」
ま「さ、さかたん……」
う「あの、すまん……」
前に居るみんなが振り返る。頭を下げるうらたんにAちゃんをだっこする俺。
途端に全員から涙が零れた。
志「うらたさんっ………俺、自分のことばっかで周り見えんかった…俺を叱ってくれてありがとう…!」
う「俺も言いすぎた、すまん…」
さ「Aちゃんも無事やった……」
る「俺はまだ怒ってるんやけど。」
全員がえ?と困惑する表情を見せる。
る「またAちゃん放置したやろ!」
俺はAちゃんを起こすとこう告げる。
る「Aちゃん、みんなが好きなおもちゃいっぱい買ってあげる言うてるよ!」
Aちゃんの喜ぶ声と全員の悲鳴が聞こえたとか俺は知らない。
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悠 - 頑張ってください! (2020年6月11日 21時) (レス) id: d1b64e1eb9 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - この小説凄い面白くて何回も読み返してます!笑更新頑張って下さい!応援してます! (2020年2月15日 1時) (レス) id: bbc4110774 (このIDを非表示/違反報告)
恋花レンカ - すとぷりすなーなので嬉しいです!私も中学生なのですが学校で辛いことがあったため学校を休んだりします。ですがなのさんほどではないと思いますが本当に辛くて今でもたまに引きずってしまうことがあるのでなのさんは前に進んでいて凄いと思います。長文失礼しました。 (2019年12月18日 10時) (レス) id: 1d9528a5e6 (このIDを非表示/違反報告)
千春 - 夢主ちゃんがこれからどうなるのか、気になります。更新頑張ってください、楽しみにしています。 (2019年12月13日 16時) (レス) id: c6d92e4cb3 (このIDを非表示/違反報告)
のの - 面白かったです。続きが気になります。更新楽しみにしています (2019年12月3日 22時) (レス) id: ee4a1ee787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの | 作成日時:2018年8月17日 14時