船の犬と幸運 ページ42
センラside
また守れんかった…探しながら泣きじゃくるまふくんが俺の心に痛みを与える。まふくんは悪くない。何より、Aちゃんが消えた時、本気でキレてた。俺は背が高い方だ。つまり、最後にAちゃんがどこら辺で消えたかは覚えている。駐車場に行く階段。ここで見えなくなった。もし、ここから出るならこの階段を降りるしかない、この階段を上ると駐車場しかない。もし、殴ったりするなら駐車場だろう。
坂「…俺、上だと思う。」
歌「じゃあ僕は下に行って下の出口の案内の人に確認してきます。」
う「歌詞太郎、頼んだ。」
さすが歌詞さん。判断早く決め、もう行ってしまった。俺らも走って階段を上る。駐車場は2個ある。しかし、探す必要はなかった。1つ目の駐車場に着いた時、坂田がすぐに"変な匂い"と、犬のように言ったからだ。
ま「ごめんなさいッ…ごめんなさいッ…!」
天「まふくん、大丈夫だよ!ほら、早く見つけるよ!!」
う「あまちゅ、そらるさん達来そう?」
天「電話したらすぐ来るって…」
志「絶対しなせたらだめや。」
セ「絶対しなせへん。」
志麻くんが横で呟くから俺も絶対しなせへんと言い返す。前に行っていた坂田が止まっていた。そして、はっとして振り返り、叫ぶ。
坂「もう遅かった…中探す、中!!」
坂田は勘がいい。今まで少しでも逃げれたのも坂田のおかげ。この状況、坂田を信じるしかなさそうやな。でも、やけに階段の自販機やコインロッカーが並ぶとこ、変な匂いするんやけど…これのせいやろうな。恐らく、Aちゃんが殴られた血。
____side
「もう!会えなくなっちゃうでしょ!」
「__ちゃんが遅いから!!」
「だってー、僕も頑張って準備してたんだよー…」
「ねぇねぇ最近部活立ち上げたんだー!」
「へぇ、何部?」
「脱糞部。」
「「「ははははは!」」」
いやぁ、今日は楽しいなぁ。3人うるさいけど。でもまぁ、今日は知り合いのめっちゃ可愛い子に会えるし。頑張るか。
でも、ここめっちゃ臭くね?俺の脱糞部がやってるのかな←
「あれ、めっちゃ臭くね?」
「確かに」
「え、待って、僕の隣のコインロッカーめっちゃ臭いんだけど!早くとって帰ろ!!」
「いや、言った方がよくない?」
「あ、ここに連絡ボタンあるよ!」
ここは大人組を代表して俺が話す。そして、自動的に開けてもらうと、
「え、ちょ、まじやばいんだけどちょ、」
____ころん!人呼んでこい!なーくん!救急車!____
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悠 - 頑張ってください! (2020年6月11日 21時) (レス) id: d1b64e1eb9 (このIDを非表示/違反報告)
海月 - この小説凄い面白くて何回も読み返してます!笑更新頑張って下さい!応援してます! (2020年2月15日 1時) (レス) id: bbc4110774 (このIDを非表示/違反報告)
恋花レンカ - すとぷりすなーなので嬉しいです!私も中学生なのですが学校で辛いことがあったため学校を休んだりします。ですがなのさんほどではないと思いますが本当に辛くて今でもたまに引きずってしまうことがあるのでなのさんは前に進んでいて凄いと思います。長文失礼しました。 (2019年12月18日 10時) (レス) id: 1d9528a5e6 (このIDを非表示/違反報告)
千春 - 夢主ちゃんがこれからどうなるのか、気になります。更新頑張ってください、楽しみにしています。 (2019年12月13日 16時) (レス) id: c6d92e4cb3 (このIDを非表示/違反報告)
のの - 面白かったです。続きが気になります。更新楽しみにしています (2019年12月3日 22時) (レス) id: ee4a1ee787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なの | 作成日時:2018年8月17日 14時