勇気 ページ16
Aside
殴られる、そう思って目を瞑ったときだった。いつまでたっても痛みはこない。
少しずつ目を開くと見慣れた青と白の髪をした長身の二人組。
“あぁ、来てくれた。本当のヒーローが。”
私の何かはそう言い、すっと消えたように感じた。
『そらるしゃ…！まふっ…！！』
ま「Aちゃん！！…ちょっと待ってて。」
喜びのあまり、抱きしめそうになるのを堪え、まふはよかった、と安堵の溜め息をついた。そして待ってて、と、少し低めの声で言った。
そ「子供相手に何やってるわけ？俺の大事な子なんだけど。」
男「ﾁｯ…」
そ「A！怪我は？大丈夫？」
『だいじょーぶ！』
ま「なんで、逃げなかったの？逃げれなかった？」
『ヒーローに…そらるしゃんみたいなヒーローになりたかったの…』
そらるさんはいつも私を助けてくれる。私はいつも助けられる側だった。そんな自分が嫌だったんだ。
そ「そっか。Aはその二匹のヒーローだね。よし、よし。」
ま「Aちゃんんんん…！！」
理由を説明すると微笑みながら頭をぽんぽんしてくるそらるさん。抱きついてくるまふ。
ありがとう、そう小さく呟いた。すると声が聞こえて振り返った。
う「Aー！！」
さ「Aちゃーん！！！どこぉ！！！」
う「坂田うるせぇ！どっかいけ！！」←
さ「あ！あれやない！？」
う「Aー！！」
さ「無視ぃ！？ねぇ！うらさん！！！」
う「A！大丈夫か？」
その声はうらたんとさかたんで二人とも探してくれたんだな、と笑みが溢れる。
『うらたんっ！大丈夫だよ！』
う「よかった、よかったぁ…あれ、そのたぬきと犬は？」
『あっ…！…そ、そらるしゃん。話があります…』
そ「ん？どうしたの？」
『この子達は、捨てられてました…私と同じ場所に…私がちゃんと面倒みます…お世話します…！だから…飼いたいです…！！』
そ「…まぁ、俺はいいけど、みんながどうかわかんないから…とにかく帰ろ。」
『うん！…あれっ…』
恐怖から解放されたことにより、力が抜け、足に力が入らなくなってしまった。
そらるさんとまふとうらたんは電話して忙しそうだし…さかたんなら！！
『さかたん！抱っこ！』
さ「お？ええよ〜！」
二匹を抱えてさかたんに抱っこされながら意識が薄れていった。
最後に見えたのは”おやすみ”と微笑むさかたんだった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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紅華 - コメント失礼します。莉犬くんの一人称"僕"じゃなくて"俺"です。そこがやっぱり気になっちゃって（＞人＜） (2019年10月10日 21時) (
レス) id: bbc4110774 (このIDを非表示/違反報告)
秋原カエデ - 面白い！笑っちゃう時もあるし、ドキドキする時もある。てかこれ程アンチを潰したいと思ったことないです(真顔) (2019年8月8日 23時) (レス) id: bda1ec34af (このIDを非表示/違反報告)
でんぷん糊 - すみません、Eve君の一人称は俺じゃなくて、僕です。 (2019年5月29日 22時) (レス) id: 54b9eda35c (このIDを非表示/違反報告)
ほわほわセンラー(プロフ) - 面白いですね(*^_^*) (2018年8月25日 0時) (レス) id: f570358587 (このIDを非表示/違反報告)
オラフ(プロフ) - 高く〜のところひとりで笑ってしまいましたトイレットペーパーのところも面白かったですこれからも頑張ってください (2018年8月22日 2時) (レス) id: 938ccee61b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2018年5月20日 23時
