歌い手達は幼女を拾ったようです

不安は積もる ページ30

そらるside




今はご飯を食べている。



パンにスクランブルエッグ、コーンスープ、コーヒー。



おしゃれだな。




Aはパンを片手にテレビをみている。



『こりぇ、おいひい。』




もぐもぐ、そんな効果音がつきそうなくらい可愛い。




ハムスターみたいに口にいっぱいいれ、もぐもぐしている。




そんなことを考えていると




『あ…！…へ…』



Aが声をあげた。



なんだ、とAを見るとまふが見ているスマホを見ていた。




『ま、まふ…それ、みせて…』


ま「ん?いいよ。」



そこには


『孤児院に奇跡。』


「孤児院で虐.待などをうけていたことを知った一般人が運良く、社長であり、全員を引き取り、孤児院もまるごと買った。」




すごいな。


名前は…




“架白”凉斗…かしろ…?




『お父さん、だ…！！』



Aは一枚の写真に輝いた目を向けた。



『お父さんはね、優しくて、大好きだった。でも、私が捨てられたとき、お父さんは出張で…っぐす…ひっく…会いたい…』


そ「…」


う「っ…」




もしかしたら孤児院に行ってしまうかもしれない。


そんな不安が積もった。


みんなが黙った。



すると坂田が



さ「じゃあ行く?」


『行きたい！！』


る「さかたん…！？でも…！！」




坂田が言った一言は衝撃だった。


なんで…失うなんて考えられない…




さ「ええやん。自由に生きてほしいんや。」




自由に生きてほしい。



その言葉はとても響いた。

番外編*誕生日1→←寝坊

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