奪い愛【銀魂】

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土方さんと銀ちゃんが私の横を巡って喧嘩を始めた


メリーゴーランドには馬車の2人乗りと、馬の2人乗りがある

神楽ちゃんと2人乗りにのろうとしたらこれである。

私を挟んで喧嘩しないで欲しい。この2人の喧嘩止められない。
段々他のお客さんまでみてきた

それもそのハズ
前には3人が銃をかまえてて、その後ろは大喧嘩、またその後ろはもうとりあえずはじけてる

｢もう喧嘩やめてよ…恥ずかしいよ…｣









いや、なんでこうなった

今私は銀ちゃんと土方さんの片膝づつ、真ん中に座っている

遊園地的にダメじゃないかって…2人が従業員に睨みかけたら黙るよ…誰だって…

｢なに、不貞腐れてんだ…｣

｢Aが選べねえっつったから、こうなったんだろ｣

2人が私の顔を覗き込む


先程喧嘩の仲裁に入ったところ

『じゃあ、どっちと乗りたいか選べよ』


なんて、言われてしまったのだ

選べるわけがない。
2人の圧もあるが、私はどっちも好きだし……


と、選べなかった結果こんな恥ずかしめを受けている


仕舞いには起動時間を長くしろとまで従業員に声をかけていた


｢あ、ちょっ…銀ちゃん、土方さん、｣


私の腰に絡み付く2人の手

｢なぁに…銀さんなんもしてないよぉ｣

いかにもわざとらしくいう銀ちゃん、

｢良い腕置きがあると思ったんだが、｣

こちらもわざとらしく腕置き、なんて




｢あっ…っ、ん｣

銀ちゃんと土方さんの手がいやらしく動くたびに変な声がでてしまう。

私はただただ恥ずかしくなり、下をむいた


｢A…そんなかわいい声だすなよぉ｣

｢Aは誰にでもそんな声きかせてんのか、｣


2人が両耳から吐息をわざとかけるように囁く


｢いじめ…ないでっ、…ゆるして、｣


私はこの恥ずかしめに耐えられなくなり、2人にそう言いかける

｢っ…わりぃ、わりぃ、｣

｢すまねぇ、調子にのった…｣

ついに2人まで顔を赤くするものだからどうしたらいいかわからなくなり、メリーゴーランドがおわるまで3人で黙りこくる







｢ふぅぅ！最高アルな！……Aど、どうしたアルか、顔真っ赤ヨ｣

メリーゴーランドから降りると神楽ちゃんにそんなことを言われてしまった。
これは日差しがあついのか、さっきので頬を赤くしたままなのか。

まだこの熱は冷めそうになかった


｢次は…あ！被り物！｣

そう言って神楽ちゃんが指さしたのは、遊園地ならではのカチューシャなどが売っている店だった




その瞬間男性群の目が光った…

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