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元カノはタメじゃない。 ページ33

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Aが武装探偵社社長、福沢の事を『おっちゃん』呼びをしてから数秒後。

探偵社内の気温はどんどん下がり始めていた。



「あ〜、水原?君、この方が誰か知ってる?」

太宰は訊く。



嫌な予感しかしないが彼に今できる仕事はこれしかなかったからだ。



「知っているぞ!社長だろ、どっかの!」



キリキリと国木田の腹が痛くなる。

みるみると中島の顔が暗くなる。



「…ゴホンっ」



福沢の急な咳込みで探偵社員の肩が揺れた。



「名は水原Aと云ったか」


「正解である!貴方は、何処ぞの社長でしょうか!」


此処(武装探偵社)だ」



探偵社内の現在の気温:−10℃。



「おっちゃんが此処の社長だったか!なるほど、我を雇う気はない??」



探偵社内の現在の気温:−5℃。


Aに喋らせては駄目だ、社員の意見は一致する。



「しゃ、社長。水原、昔からこういう感じで…、いやでも仕事は私よりできますよ」



太宰は少し焦り乍らも弁解する。

まあ元々仕事にあまり来ない太宰と比べても意味がないだろう。



「太宰」


「はい」


「戸籍の方は此方でなんとかする。水原を頼んだ」


「…!はい!」



そう云い、福沢は事務室から出て行った。



 ゴツンッ



国木田の拳骨が再びAを襲った。



「ヒヤヒヤさせるな阿呆」


「そんなに太宰の発言にヒヤヒヤする要素があったか?」



国木田はため息を付き、自分の仕事に戻った。



「水原」

太宰はAを呼んだ。



祝福の言葉を彼女にあげるのだろうか。


何をするのだろうか、と社員の誰一人も気にしていない。

皆の意見は一致してこれだ。



「今から小学校に行って学び直そうか」



太宰はAの首根っこを掴み探偵社から出ていく。



「国木田さん、Aさんって本当に凄い人ですよね」



中島の言葉が妙に響いた、正午過ぎ。

探偵社の気温は太陽のお陰で戻っていった。




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中也の過去編の小説まだ読まずに本棚にあるのに実写映画観に行く莫迦ですどうも。

元カノは郷に従わない。→←虎野郎は語り手じゃない。



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シュピーゲルアイ - 大好きです。更新待ってます。 (4月9日 21時) (レス) @page37 id: af33028691 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 好きすぎます (2月20日 3時) (レス) @page37 id: fc78fe5922 (このIDを非表示/違反報告)
米粉めこ - 最高です!面白すぎて腹筋こわれましたwww (12月10日 18時) (レス) @page36 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - こういうお話好きです!続き待ってます!!! (2022年9月18日 16時) (レス) id: f16cf667ce (このIDを非表示/違反報告)
遠藤氏(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» 自分も笑ってこようって思いまして、入社試験の回を読もうと思ったらどれが入社試験の回なのかわからず、どうしてこんなサブタイにしたのか後悔してますwww (2022年7月30日 18時) (レス) id: d7905a84e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:遠藤氏 | 作成日時:2020年5月13日 20時

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