【ヒロアカ】神隠し少年【男主】 (ページ1)

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▽少年は狂気に満ちていたページ1

ある日、敵連合のバーに変わった少年がやって来た

ランドセルを背負っていても可笑しくない背丈
ふわふわとした触り心地の良さそうな黒髪
純粋そうな透き通った青色の目は、電気の光の所為なのか輝いて見えた

そんな少年が何故此処に？人質か何かだろうか？
そう思わせる程、少年に此処は合っていなかった

「──"人を隠す"その様な"個性"と伺っていますが、
どのような感じなのか具体的に説明してもらっても宜しいですか？」

カウンターから人型をした黒い霧、"黒霧"が
少年について書かれているであろう紙を持ちそう言った

「ふふっ"人を隠す"だなんてそんな！
ボクはただ"オトモダチ"になってもらっているだけですよ！」

少年は持っていた片目が取れてしまっている
兎の縫包みを、ギュッと抱き締め笑顔でそう言う

「お前の"個性"は、"死ぬまで"
……いや"死んでも"お前の世界に"閉じ込める"、狂気じみた"個性"なんだろ？」

少年の向かいの席に座る銀髪の男、"死柄木弔"は
まるで新しい玩具を貰った子供の様に、嬉しそうな目をして少年にそう聞いた

「狂気じみた……？何だかよく分かりませんが、
オトモダチはオトモダチです！"一生"、"永遠"に！」

それに！と狂気に満ちた笑顔で続ける少年の瞳は、
綺麗に透き通っているものの、その瞳の奥は闇の様に真っ黒だった