武装探偵社。 ページ9
ビルの中に入り、エレベーターに乗る。
二人っきりのエレベーター。 少し恥ずかしくて下を向く。
なんだか、とてもドキドキした。
……お互い、黙り込んだまま。
私は、少し顔を上げ 隣にいる彼を見る。
太宰「………ん？……如何した？」
キョトンとした顔で 私にそう云った。
私は、ハッとして下を向く。 顔がみるみる赤くなるのを感じた。
チーン と、音が鳴り ドアが開く。 エレベーターに乗っている時間が、やけに長く感じられた。
二人で、『出会い』に向かって歩き出す。
辺りに 二人の靴の音だけが 響き渡っていた。
ふと、彼が足を止める。
太宰「此処だ。」
彼は そう云い、私の顔を見る。
太宰「不安かい？……大丈夫、皆いい人ばかりだ。」
彼はそう云って ドアノブに手を掛ける。
『武装探偵社』
そう書かれた 扉が 今 ゆっくりと開かれた。
__________________________
太宰「やぁ。今 戻った。」
⁇「…太宰ッ！！お前、何処に行って居った！！」
⁇「あっ！太宰さん！お帰りなさい！」
太宰「……国木田くん…いきなり怒鳴らないでおくれよ…。あんまり怒鳴ると、身体に負担が
掛かって肩凝りになるんだよ〜。」
『国木田』と呼ばれた 其の男性は「本当かっ！？」と云って、持っている手帳にメモし始めた。
太宰「……嘘だけど。」
国木田「おいッ！この包帯無駄遣い装置めッ！！お前は何度 俺のことをからかえば気が済むんだ！」
そう云って、彼の頸をギリギリと締め 揺さぶっている。
太宰「あっ、敦君。皆のことを 呼んできてくれ給え。」
「はい！」そう云って、奥の部屋に駆けていく少年。
少しして、奥から人を連れ 私達のもとに戻ってきた。
⁇「なンだい、なンだい。」
⁇「おおっ太宰。帰ってたのか〜。」
⁇「お帰りなさ〜い！」
太宰「さぁて！皆揃ったかな？」
彼は、そう云うと 私に向かって こう云った
「A、『武装探偵社』へようこそッ！！！」
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Baku - 湯豆腐さん» 読んで頂き、有難うございました！続編も宜しくお願い致します！ (2016年6月10日 6時) (
レス) id: f1f76f5060 (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐 - 泣ける…最期が切なすぎます…(泣) (2016年6月9日 23時) (レス) id: 08d6bd47da (このIDを非表示/違反報告)
Baku - さきさん» 有難う御座いました！続編もあるので 是非其方の方も読んで頂ければ幸いに存じます！ (2016年6月8日 22時) (レス) id: f1f76f5060 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 感動しました。ついに終わってしまった…。 (2016年6月8日 22時) (レス) id: ee43672b67 (このIDを非表示/違反報告)
Baku - 作品を支えてくださった皆様、本当に有難う御座いました。続編『刹那の想い』を連載することになりましたので 其方の方も宜しくお願い致します。『刹那の想い』で検索をかけて頂ければ 出てくると思いますので、見て頂けたら幸いです。 (2016年6月7日 18時) (レス) id: f1f76f5060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Baku | 作成日時：2016年5月10日 21時
