ありがとう。 ページ17
「おはようございます。」
探偵社のドアを開け、挨拶をする。
アレ…………？誰も居ない…………。
珍しく、皆の姿が見えない。
____________
何気なく向けた視線の先には、ソファで眠っている彼の姿が。
「…………もぅ。また寝てる……。」
風邪ひきますよ。そう云って少し揺さぶるが、ビクともしない彼。
彼の寝顔…初めて見た……。
疲れているんだな……。
「……何時も、ありがとうございます……。太宰さん……。」
私は そう云って、彼の唇にそっと 口付けをする。
私が、唇を離す。
何をしているんだ……私は。
恥ずかしくなって、下を向く。
……国木田さん達、若しかしたら『うずまき』にいるかもしれない。
そう思い、ドアに向う。 すると_______
「どういたしまして……」
彼の声が聞こえ、ドキッとする。
然し、彼は眠ったまま……。
聞き間違い……だよね……。
そう自分に云い聞かせ、事務所を出た。
__________其れから 彼が 顔を赤くして 『うずまき』にやってきた理由を 私は知らないままだ。
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Baku - 湯豆腐さん» 読んで頂き、有難うございました！続編も宜しくお願い致します！ (2016年6月10日 6時) (
レス) id: f1f76f5060 (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐 - 泣ける…最期が切なすぎます…(泣) (2016年6月9日 23時) (レス) id: 08d6bd47da (このIDを非表示/違反報告)
Baku - さきさん» 有難う御座いました！続編もあるので 是非其方の方も読んで頂ければ幸いに存じます！ (2016年6月8日 22時) (レス) id: f1f76f5060 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 感動しました。ついに終わってしまった…。 (2016年6月8日 22時) (レス) id: ee43672b67 (このIDを非表示/違反報告)
Baku - 作品を支えてくださった皆様、本当に有難う御座いました。続編『刹那の想い』を連載することになりましたので 其方の方も宜しくお願い致します。『刹那の想い』で検索をかけて頂ければ 出てくると思いますので、見て頂けたら幸いです。 (2016年6月7日 18時) (レス) id: f1f76f5060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Baku | 作成日時：2016年5月10日 21時
