【Episode０-飛行機のなか】 ページ50
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起きたら、自分は飛行機の中にいた。
昨日まで局内でバリバリ動いてたから飛行機なんて縁がなくて、もしかしたら夢かな、なんて頬を抓ってみた。現実だった。笑っちゃった。
このノートを見ると、智くんと一緒に色んなところ行ったらしい。
きっと楽しかったんだろうな。昨日までのページが輝いて見える。
これ、飛行機の中で書いてるんだけど、隣で智くんが寝てんの。
写真撮っておこうかな、とかちょっと迷って。笑
結局自分の携帯で撮ったから。証拠だよ、それ。飛行機の中にいたっていう。
俺の乗っている飛行機は、相葉ちゃんのいるところに向かっているらしい。
ついに、智くんがずっと言ってた幼なじみの相葉ちゃんに会える。
楽しみだ。相葉ちゃんは写真で見たことがあるし、どんな人なのか聞いているから、ワクワクしてる。
＊
この辺でいいかな。
さっきまで書いていた日記を自分のリュックに入れる。
朝日の光が漏れて、とても眩しい。下を見ると真っ白の雲が広がっていた。とても綺麗だ。
この日記を読んで俺は自分の身に起きていることを把握した。
「おはよ、そろそろ起きないと。朝ごはん来るらしい」
「……しょー…くん起きるの早くね…」
「ハイハイ。日記読んだよ、今から相葉ちゃんとこに行くんだよね、そんで智くん、締切近いんだって？」
「さっすが仕事人間じゃん……ねむい」
智くんが目を擦るのを見て、この人ほんっとに変わらないんだなあとちょっとした驚きと感動を覚えた。
病気を告げられて、仕事を辞めて、智くんと旅行に出かけて。
あれから約３年が経った。
俺は今、２６歳だ。
テレビ局で報道関係の仕事をしていたはずの俺が薄れていく。
きっとこれから、学生になって、仕事をしていた記憶も無くなるのだろう。
幼くなって、小学校で勉強した内容すら分からなくなるだろう。
……それでも幸せになるのだ。
日記に書いてあったのだ。
智くんがもっと幸せになろうって言ってくれたと。
自分は２６歳をもう一度体験させてもらっているのだと思うことにした。
「あ、智くんベルト閉まって。着くよ！」
飛行機が陸に着くのを備えて急低下していくのを体感して、俺は胸を躍らせた。
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はづき(プロフ) - かおりさん» こんばんは。ご覧になりましたか！私はあの映画の二人は最終的にですけど幸せな人生だったと思っています。しかしとても切ないお話でしたよね。。櫻井くんと大野くん幸せになって欲しいですよね。櫻井くんの人生に幸あれ！と思いながら書いています笑。 (2019年9月16日 12時) (
レス) id: 9ca762563c (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - こんばんは。更新ありがとうございます。ブラピの映画を観ました。なんとも切ない気持ちになりました(;_;)このお話の櫻井君と大野君が幸せになれますように…。映画の2人も幸せだったのかなぁ…。 (2019年9月11日 21時) (レス) id: 31a0e94711 (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - かおりさん» 嬉しいです！コメントありがとうございます！ (2019年8月3日 21時) (レス) id: 643d79763c (このIDを非表示/違反報告)
はづき(プロフ) - かおりさん» かおりさん、こんにちは！そうです、ブラピ…のやつです。ぜひぜひ！この作品の奇病はどちらかというと小説の方がほぼ近いのですが、映画もオススメします。好き嫌い分かれそうだなと思いますが私は好きです！夏休み間のみの毎日更新なのですが、楽しみいただけたら (2019年8月3日 21時) (レス) id: 643d79763c (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - こんにちは。毎日の更新ありがとうございます。映画ってあれですよね、ブラピの…。知ってるけど観たことがなくて。でもこの作品で興味が湧いたので、観てみようと思います。 (2019年8月3日 10時) (レス) id: 31a0e94711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はづき | 作成日時：2019年4月27日 20時
