【叡智の門は開かれない】タツマミネ ゾラ

名前:タツマミネ ゾラ

性別:女

年齢:27

所属:昇華隊

役職:ヴォルフ班員

能力
能力内容:触れたものを爆弾に変換する。
触れた物体や生物がちょっとした衝撃で爆発する状態になる。単発式であり、一度爆発すると爆弾化は解除される。
触れる以外にも殴る・蹴る等の行為でも変換は可能。

発動方法:変換させる対象を視界に捉えた状態で対象に触れる。

デメリット:現在の体調が変換時間にもろに影響を与える。通常は触れた瞬間に変換が完了するが、疲労状態だと20〜30秒、満身創痍だと最大で1分以上対象に触れていなければ変換が完了しない事もある。
また爆発の威力は完全にランダムであり、調整が不能。必要な時に小規模な爆発しか起こらなかったり、必要ないときに限ってとてつもない爆発が起こったりする。

武器:グローブに有刺鉄線を巻き付けただけの簡易的なガントレットを使用。

容姿:身長173cm。女性にしては大柄な方だと思う。朱殷色をしたミディアムヘア。メンテナンスをほぼ行わないため傷みが激しく、所々跳ねてボサボサしている。前髪は目にかからない位置で乱雑に切り揃えている。
目付きのあまりよろしくない紅眼。その瞳は濁りきって、瞳孔が開ききっている。割りと整った顔立ちであるが、目が全て台無しにしている感がある。鮫歯。
体型はかなり細身だが筋肉質。腹筋はシックスパックまで割れている。


服装:基本的に隊服は着崩さずに着ているが、たまに袖を捲ったり上着だけ脱いでいる事がある。隊服の下は黒いチューブトップ一枚だけ。黒いグローブと膝下丈の黒いミリタリーブーツを着用。爪先やヒール部分から仕込み刃が出るように仕組まれている。腰のベルトの一部に武器である有刺鉄線を巻き付けている。

私服はタンクトップとジャージを好んで着る。女性らしい服装は一切持っていない。大体どこに行くのにもこの格好であり、寒さによって上着が2〜3枚程増える。

性格:端から見れば明るく活発で常に元気、と言った印象を受ける程に豪快で活気のある人物に見える。ただしそれはあくまで『空元気』がそう写るだけである。実際はあらゆる物や事象に対して興味関心を全く抱けない存外に冷めきった性格の持ち主であり、どこか中身の枯れきった脱け殻のような雰囲気を醸し出している。

とにかくあらゆる物事に対しての興味関心が全くない。酒、煙草、賭け事、金、恋愛、自分の身なりや生活にまで「どうでもいい」と答える有り様であり、部屋には寝具と机、そして最低限の生活品くらいしか置いていない。チェスや将棋などの戦略性を求める娯楽が割りと得意な方ではあるが、得意なだけであってそこまで好きでもない。

堅苦しい上下関係を嫌いうが、目上の人間にはそれなりの態度で適切に対応するし、後輩や同僚、一度できた関係は何かの縁として大切にする。しかしその反面、敵対する人間には容赦も情けも全く持ち合わせておらず、普段の空元気とは想像もつかないほど低く冷えた声で威圧する。またそれと同じように書物の焼却・破壊にすらも一切の躊躇がなく、残虐なまでに徹底的に敵を痛め付けて追い詰めるその姿は敵方に『人の皮を着た悪魔』と称された程。

武器やまどろっこしい剣術に頼らず、そこいらの男性をもしのぐ怪力を用いて敵をねじ伏せる。体術で戦う関係上、ある程度腕と指の自由が効く装備の方が都合が良いらしく、強度やダメージ性を彼女なりに考慮した結果で有刺鉄線を使っている。一見乱雑に巻き付けているだけに見えるが、自身の腕は一切傷つけない。


過去:元才人の父と、一般人の母の間に産まれたのがゾラであった。一族の反対を押しきってまで才人を止め、一途に母を追いかけ続けた父と、それをなんの躊躇いも無しに受け入れた母。夫婦間・親子間の中は非常に良好であり、結束の硬い家族だった。

教場に入って親元を離れてからと言うもの、ゾラは保管されていた書物を片っ端から読み漁った。目指したのは才人。別に興味があった訳でもないが、両親からは「自分がやりたいと思ったことをとことんやれ」と送り出されたので、とりあえず文章に触れられる才人を目指そうと考えたのだった。無論、あまり学力は高い方でなかったため勉強は苦労するだろうが、苦労なんてこれから何度もするだろうと考えれば乗り切る事ができた。

しかしなんだかんだ言って充実していた日々は、その日、突如として終わりを告げた。突然自分宛に送られてきた手紙に、眼を疑うような内容が書かれていた。

曰く、両親が遺体で発見されたと言う。死因は放火に巻き込まれた事による焼死。現場は実家。調査の結果、主犯は裏図書館に属していた文字解放の過激派。しかも既に裏図書館からも追放された、本格的に頭のおかしい狂人。昇華隊がその場で取り押さえたものの、毒を飲んで自害したと言う。
曰く、犯行動機は政府が文章を解放しない事に対する当て付け。実家がターゲットにされた理由は"たまたま"。自害した主犯の拠点近くに"たまたま"実家があったこと、そこにいた父が"たまたま"元才人であったこと、そこに"たまたま"母が居合わせたこと、だそうだ。
手紙を読み終えた後はその日一日中部屋に籠って泣き叫んでいたのだろうが、頭が混乱していたせいか、よく覚えていなかった。

その後、結局統一テストで才人になることは出来なかったが、予備隊の昇華隊には入ることができた。当初の目的とは違うが、それでも今はこれで満足だった。才人になることよりも、もっと「やりたいと思ったこと」ができた。
ゾラが最もやりたいと思った事…亡くなった両親に必ずやると誓ったもの―

―文字を求める奴を、この手で一人残らず葬り去る事。自分から何よりも大切だった物をことごとく奪っていった奴を、そいつを狂人に変えてしまった文字を、その文字を世界中にばらまこうとする奴を、その肉の一変も残らず消し去る事。―


話し方例
「よぉ新入り(ルーキー)。オレ、タツマミネゾラ。見ての通りこんなナリだが、一応女だ。適当によろしくな。」

「終わり、終了。今日のオレの業務は終了しました…え？この後飲みに行かないかって？…却下。酒と食い物に興味はない。」

「本当は好きじゃないんだよねぇ、こう言う感情に任せた勝負ってのは。オレのガラじゃないしね。…まあ、やろうってなら本気で殺ろうか？その方が楽しいだろ！ハハハハッ！」

「硝煙と血と…誰かが泣いてる臭い……この感じだ…戦いだ…オレにはそれが必要だ！」

「綿の抜かれた人形共、オレは、一度警告した。命乞いが通ると思うなよ。勝手に文字を覗き見した代償として、テメェらには炭になってもらう。なお、これは質の悪い脅しなどではない。…決定事項だ。」

「混声三部大合唱！ロックンロール！ワスプ！アップルパイ！」

「さあどうした？文字を解放するんだろ？番人たる悪魔はここにいるぞ？勝機は幾らだ？百に一つか？千に一つか？万に一つ？億か？兆？京？それとも無限？さあどうする？お前はどうやってオレを倒す？」

「過ぎたるは及ばざるが如し…か。それがどうした？まだオレの腕が一本千切れただけじゃねぇか。オレはここに立っているぞ？ご託並べてねぇで来いよ。続けろよ、かかってこい！」

「結局のところ、オレたちはこの缶の中の炭酸みたいなもんだ。需要があるから求められて、気が抜けちまえば流しにポイ。その後の行き着く先は……いや、言葉はすでに不要か。」

「文字とは呪いだ！人類が勝手に産み出した、最もこの世に産まれるべきではなかった毒蟲だ！人に寄生し、世界中に自らを広めようとする寄生虫だ！こいつを広めてはいけない…ずっと蓋をしておかなければいけない…このただの線の塊が、人類を狂人へと変貌させるんだ！」

その他:専攻は医学と解剖学。戦っていれば怪我だってするだろうし、どうせ身体にダメージを与えるのなら体の作りを知っていた方が有利なはず、と選んだ。役に立っているかは不明。

一番の特技は実は「やせ我慢」。それも痛みにはちょっと強いとかの次元ではなく、肩をはずされようが顔色一つ変えず、戦闘続行の意思を示すほどのレベルである。これこそ彼女が敵に悪魔と呼ばれた理由の１つであり、その思考はもはや一種の狂気を感じさせる程。だがあくまでやせ我慢であり、決して痛覚等が鈍っている訳ではない。

相手に皮肉を言う時や、作戦などがばれたりしないように隠語を用いて話す事がある。様々な種類があるが、よく使う隠語は混声三部大合唱(3班同時攻撃)・ロックンロール(作戦開始)・ワスプ(一斉掃射)・アップルパイ(ヘッドショット)・綿の抜かれた人形(愚か者)の五種類。

私生活はだらしないを通り越して「なにもしない」。服は持っている数着を着回してるし、腹が膨れれば良い思考なので料理も録にしない。暇があれば寝てるか起きてるかで、起きる時はその場その場でやりたいと思ったことをやる程度。女性らしい服を一切持っていない。嫌いだからとか、買いに行くのがめんどくさいからとか、そんな理由ではなく、ただただ興味がない。「興味がないもののためにわざわざ貯金を削る気にはなれない」。

基本的に脳筋思考ではあるが、けして一概に馬鹿とも言えない。なんだかんだ言って戦場では敵の進行ルートを高確率で予測し、確実に動きを妨害するような配置に立つ。だが指揮を取る立場には向いていない。予想だが、彼女が指揮を取れば並みの戦場でも勝利を納める事ができるだろう。だが、その過程で何人の兵士が無駄死にするか……。


関係:募集中
基本的にどんな関係でも募集しております。かなりヤバイやつでありますがよろしくお願いします。

製作者:地獄狼