嫌いな人の対応の仕方

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嫌いなら嫌いでいいんじゃないかな、他人だろうと自分だろうと


そりゃあ、関わらなくてはならない人が嫌いなら、避けようがなくて仕方が無いのかもしれないけれど、学生時代にはそんなことはあまりないだろう？

嫌いと言いながらそれでも繋がろうとするのは、本当は嫌いではないからなんだよ。だがそこで無理をするのは自分でしかない

決して、諦めるというわけではない。いつのどの時期だって、必ず考えの合わない人はいるし、おまえが今ともに過ごしている人たちの大半は、数年後にはどこか遠くにいる

だから、流すということも教訓なのだと思うんだ

危険因子から遠ざかるのは別に卑怯なことではない。いつも保護者に守ってもらえるわけではないのだから、自分の身は自分で守らなくてはね。逃げというのは一種の防衛だ。戦える力がないのなら、当然危険は避けなければいけない


自分が嫌いでも、別にいいと思うよ

ただ、そこからおまえが何を得るかだ

本来はかわいいはずの自分を全否定するくらい嫌悪するなら、きっとおまえは理想というものを知っている

その理想に近づけばいい、難しいことではないよ

短期間でやり遂げてしまおうとするから、無理だと思ってしまうんだ。おまえは、この先何十年も生きていく。時間がないように思えても、余裕はある。大丈夫だ。ただ、踏み切りは勢い良く、タイミングをまちがえるな

たとえ今は無理でも、ぼくたちには長い長い時間がある。そのうちに、きっと多くのことを知り、多くのことを学び、多くのものを失う。そうやって必死に生きているうちに、ぼくたちは自分というものを徐々に知って行くのでしょう

無理して嫌なものを好きになるのは苦痛でしかない

嫌いなら嫌いでいいんだよ。ほんとうは自分のことが好きなら、いつわって虚勢を張らなくてもいい

わからないなら、それもそれでいい

いずれ知る。おまえの今は生きている世界は、そんなに狭いものではないことを。ドイツの詩人、ゲーテが言ったように、才能はひとりでに培われ、性格は世の荒波にもまれてつくられる。まずは世を知り、人を知ることだ

人を知らない者は自分もわからない。理由はかんたん、比較する対象がないからだ

ひとりになって自分を探し、わかった気でいる奴は、井の中の蛙だ

だが、ときにはひとりでいることが、解決に繋がったりする

ほどほどにということだ

また、いろいろな人を知るために、広く浅い交友関係を作れと言っているわけではないよ。それで居心地がいいのなら、それでいいけれどね、深い関係を築くことも、きっとおまえの心を豊かにするだろう。仲間と過ごした思い出は、消えることなくおまえの心に残り続けるだろう

友人は大切にしなさい

おまえを大切にしてくれる者は、誰よりも大切にし、それに感謝しなさい

自分を大切にしてくれない者は、こちらも大切にする必要はない、しかし、無闇に傷つける必要もない。まず関係を持つな、それに限る


信じていた人に裏切られることはあるでしょう。しかし、それだけであらたな関係を作ることを怖がってはならないんだよ

おまえは裏切ったその人が嫌いだったか？　決して、嫌いではなかったはずだ。嫌いではなかったから、傷つくんだ。嫌いではなかったから、嫌ってくる、のけものにしてくる、その人が憎く、また、心がえぐられるように痛い

傷つけられて臨戦態勢に入っては、和解などできっこない、まず、自分に責任を持つことだ。

「あなたがわたしを裏切ったからわたしはこうする」のではない。そうではなく、「わたしはこうだから、裏切ったあなたにこうする」んだ。

そうすれば、おまえはおまえの醜さから逃れられない

逃げることはしなさい。けれど、事実から目を逸らして都合良く納得することはしない。目を逸らすのなら、逸らしてしまった自分を受け入れなさい。合理化は心の安定には良い、しかし、おのずから馬鹿になっていることを忘れないで


反撃しないでいたら、やられるばかりじゃないか、と、その口でうるさくおまえは言うだろうか

たしかにそうだ、だが、ぼくは反撃することが悪いことだと言っただろうか

臨戦態勢に入るのはいけないと言ったね。それがいけないのは、感情が頭を覆い、相手のことを理解しようとしなくなるからさ。どう考えても理不尽だと思ったなら、その場で反撃すればいい。勿論、目には目を、歯には歯を、だ。そして、相手をよく観察することを忘れるな。相手がまちがっていても、おまえは、まちがってはいけない

誰が力で相手を屈服させろと言っただろうか。やられた分だけをやり返す、それだけでいい。わざわざ喧嘩を売りに行くこともない

ただ、かなわない相手にはできるだけ関わるな。とにかく、逃げろ。生き延びることを一番に考えて生きるんだ。生きていれば、なんでもできる。何度でもやり直すことができる


誰とでも対等な関係を築きなさい。先輩は腰を低めに相手を立て、後輩には寄り添いながらアドバイスをしたり、反対に見守ることに徹する。萎縮することはない、打てば響く

また、対等という意味を履き違えてはならないよ。人間として尊敬すべき人は丁寧に扱う。決して驕るな。他人も自分も同じく人間だ。誰が上で誰が下とか、表面上はあっても、人間的には、優れているか劣っているかのふたつしかない


ぼくが言うのはここまでだ

人の言葉は鵜呑みにするな。だが、よく聞いて覚えていなさい。そして自分で考え、行動しなさい

ぼくはいつまでもおまえの傍らにいることができない、だから、自分のことは自分で守り育てろ

自分に責任をもて

だが、おまえはまだ半分以上子供だ。ときには、誰かに頼り、甘えることもしていい

ひとりで抱えるな。何のために、おまえは今まで人と暮らしてきたんだと思う？　それも、自分で考えなさい

ひとりで抱えなくていい、その代わり、大切な人の荷も、おまえが一緒に背負ってやりなさい

人は人に必要とされなければ生きることができない

おまえも、誰かを必要とし、必要とされ、ともに生きて行きなさい


ぼくは、金がなくとも、ものがなくとも、おまえやおまえの周りの人間たちが、元気でいられたら、それが一番いいと思う

生き物も居場所も、大事にな