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誰しも一つや二つは秘密がある。私、桜川永遠（さくらがわとわ）も、とある秘密を持っている。それは…私が女性の執事だというもの。なぜ女性の私が男性のフリをしてるのか。それは…小さい頃、私の父に暴力を受けていたから。一人っ子の私に、父は体中にアザが出来るまで殴る蹴るを繰り返していた。そのせいで、私は男性が怖くなり女性でいることに腹が立った。だから男性のフリをして、女性から男性になろうと決心した。今は執事として、秋月グループの御曹司である、秋月紗楽（さら）お嬢様にお仕えしている。私はお嬢様のことを執事としても一人の男としても、お嬢様のことを愛している。いけないこととは思いながらも、執事とお嬢様の恋愛が認められたら嬉しいと思っている。お嬢様に告白するのがとても楽しみだ。
「永遠、こちらに来て。」
「はい、お嬢様。」
お嬢様のお側に行く。
「今日、お見合いに行ってきたんだけど、相手の方を好きになれなかったの。こう…私の苦手なタイプの方だったのよ。私には無理だと思って断って来たわ。」
「そうなのですか。」
お嬢様がお見合いに行ったことはもちろん知っていた。私は心の中で、お見合いを断ってほしいと思っていたから、とても嬉しかった。お嬢様を愛せるのは私しかいない。そう思っていた。
「誰か私を愛してくれる心優しい方はいないのかしら。」
「いますよ。お嬢様の身近に。」
「えぇ？誰かしら。」
「お嬢様のことを一番に想っていて、お嬢様のことを何でも知っている人が。」
「ん〜。誰かしらね。」
「お嬢様、私ですよ。」
そう言うと、お嬢様が驚かれた。
「永遠、何を言ってるの？私達は、結ばれちゃいけない関係なのよ？」
「はい。分かっております。ですが、私はお嬢様のことが好きになってしまったのです。」
「永遠…。あなたのこと、ただの執事だと思っていたけど、私にそんな感情を持っていたのね。」
「はい。いけませんか？」
「いや…いけないことはないけれど…。」
お嬢様に秘密を言って、告白しよう。
「お嬢様、ずっと隠してきた秘密がございます。」
「秘密？教えなさい。」
「はい。実は私は、男性ではなく女性なのです。」
「え？永遠が女性…？」
「はい。隠していて申し訳ございません。」
「それはいいの。気にしないで。それより、なぜ女性ではなく男性になってるの？」
「それはですね…。小さい頃に父から暴力を受けていたのです。それで男性が怖くなり、女性でいることに腹が立って男性になろうと決心しました。」
「永遠…そうだったの…」
「はい。」
「永遠がそんな辛い思いをしていたのに…私、何をしていたのかしら…ごめんなさい、そんなことも知らずに…」
「お嬢様、私のことはいいのです。私はお嬢様のお側にいることが出来るだけで幸せなのです。」
「永遠…。」
「お嬢様、今私が一番言いたいことを申し上げてもよろしいでしょうか。」
「…いいわ。言いなさい。」
息を整え、ゆっくりと喋り始めた。
「私は、お嬢様のことをお慕いしております。執事としても一人の男としても。お嬢様、私と一生のパートナーになって頂けませんか？」
「私は…あなたの事をただの執事だと思っていたわ。けれど秘密を知った今、守ってあげたい、側にいてあげたいって思ったの。あなたを他の女性に渡す訳にはいかないわ。私もあなたがいないと嫌だもの。あなたのこと好きなんだわ。私に、あなたを守らせてちょうだい。」
お嬢様から「守らせて」という言葉を聞いて、顔が赤くなった。お嬢様に守ってもらうのは執事としてどうかと思うが、お嬢様が私のために言ってくださっている。きちんと受け止めよう。
「お嬢様…嬉しいです。これからもお嬢様のことを想って、お嬢様だけにお仕えし、お嬢様のために生きます。」
「私もよ。永遠だけを想って、私に仕える執事は永遠ただ一人、そして永遠のために生きるわ。」
「お嬢様…抱きしめてもよろしいですか？」
「もちろんいいわ。」
お嬢様から許可をもらい、前から抱きしめた。温かくて、愛らしくて、この体全部が私のものだと思うと、胸がドキドキして高鳴る。お嬢様が好きで好きでたまらない。お嬢様を一生守っていく。私の愛で、体で、温かさで。
「お嬢様、お慕いしております。」
「私もよ、永遠。」
「キスしてもよろしいでしょうか。」
「許可求めなくてもいいから、早くキスして。」
「はい。」
お嬢様の唇に私の唇を重ねた。とても柔らかくて気持ちのいいキスだった。そしてもう一度抱きしめた。これから、お嬢様と共に生きていく。どんなことがあろうと一緒に乗り越える。決して離れはしない。何があっても…。
「永遠、こちらに来て。」
「はい、お嬢様。」
お嬢様のお側に行く。
「今日、お見合いに行ってきたんだけど、相手の方を好きになれなかったの。こう…私の苦手なタイプの方だったのよ。私には無理だと思って断って来たわ。」
「そうなのですか。」
お嬢様がお見合いに行ったことはもちろん知っていた。私は心の中で、お見合いを断ってほしいと思っていたから、とても嬉しかった。お嬢様を愛せるのは私しかいない。そう思っていた。
「誰か私を愛してくれる心優しい方はいないのかしら。」
「いますよ。お嬢様の身近に。」
「えぇ？誰かしら。」
「お嬢様のことを一番に想っていて、お嬢様のことを何でも知っている人が。」
「ん〜。誰かしらね。」
「お嬢様、私ですよ。」
そう言うと、お嬢様が驚かれた。
「永遠、何を言ってるの？私達は、結ばれちゃいけない関係なのよ？」
「はい。分かっております。ですが、私はお嬢様のことが好きになってしまったのです。」
「永遠…。あなたのこと、ただの執事だと思っていたけど、私にそんな感情を持っていたのね。」
「はい。いけませんか？」
「いや…いけないことはないけれど…。」
お嬢様に秘密を言って、告白しよう。
「お嬢様、ずっと隠してきた秘密がございます。」
「秘密？教えなさい。」
「はい。実は私は、男性ではなく女性なのです。」
「え？永遠が女性…？」
「はい。隠していて申し訳ございません。」
「それはいいの。気にしないで。それより、なぜ女性ではなく男性になってるの？」
「それはですね…。小さい頃に父から暴力を受けていたのです。それで男性が怖くなり、女性でいることに腹が立って男性になろうと決心しました。」
「永遠…そうだったの…」
「はい。」
「永遠がそんな辛い思いをしていたのに…私、何をしていたのかしら…ごめんなさい、そんなことも知らずに…」
「お嬢様、私のことはいいのです。私はお嬢様のお側にいることが出来るだけで幸せなのです。」
「永遠…。」
「お嬢様、今私が一番言いたいことを申し上げてもよろしいでしょうか。」
「…いいわ。言いなさい。」
息を整え、ゆっくりと喋り始めた。
「私は、お嬢様のことをお慕いしております。執事としても一人の男としても。お嬢様、私と一生のパートナーになって頂けませんか？」
「私は…あなたの事をただの執事だと思っていたわ。けれど秘密を知った今、守ってあげたい、側にいてあげたいって思ったの。あなたを他の女性に渡す訳にはいかないわ。私もあなたがいないと嫌だもの。あなたのこと好きなんだわ。私に、あなたを守らせてちょうだい。」
お嬢様から「守らせて」という言葉を聞いて、顔が赤くなった。お嬢様に守ってもらうのは執事としてどうかと思うが、お嬢様が私のために言ってくださっている。きちんと受け止めよう。
「お嬢様…嬉しいです。これからもお嬢様のことを想って、お嬢様だけにお仕えし、お嬢様のために生きます。」
「私もよ。永遠だけを想って、私に仕える執事は永遠ただ一人、そして永遠のために生きるわ。」
「お嬢様…抱きしめてもよろしいですか？」
「もちろんいいわ。」
お嬢様から許可をもらい、前から抱きしめた。温かくて、愛らしくて、この体全部が私のものだと思うと、胸がドキドキして高鳴る。お嬢様が好きで好きでたまらない。お嬢様を一生守っていく。私の愛で、体で、温かさで。
「お嬢様、お慕いしております。」
「私もよ、永遠。」
「キスしてもよろしいでしょうか。」
「許可求めなくてもいいから、早くキスして。」
「はい。」
お嬢様の唇に私の唇を重ねた。とても柔らかくて気持ちのいいキスだった。そしてもう一度抱きしめた。これから、お嬢様と共に生きていく。どんなことがあろうと一緒に乗り越える。決して離れはしない。何があっても…。
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作者名：さくや＠執事・メイド | 作成日時：2019年2月1日 17時
