【そらる】さよなら。

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さよならは、貴方から言った。



いずれこうなる事など分かっていたのに、




頬には、雫が伝う。



「最後だけで良いから、優しくして」



『それで、全て消せるなら。良いよ。ほら、笑って？』



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☆




君のために、花束を買って帰ったんだ。



高い山の上から、街を見下ろす。



これで、気持ちを置いていく。



もうおしまい。



もう、何も考えないでいよう。



だけどいつか、心が思い出した時どうなるんだろう。



今みたいに、悩むのかな？俺は。




俺が、ここで愛を謳っても




君は雲の上。




濁ってて見えない。




君に俺は話しかける。



『いつかは、結婚したいね。YOUはどう思う?』



「そらる、ダメだよ」



『なんで?YOUは、俺の事好きじゃないの？』



「違うよ...そうじゃ......ないんだよ..」



『ならいいじゃん』



「ダメだよ。ねぇ、そらる」



最期は、笑いあってさよならしたい。




♪




私に見える、真っ赤な朝焼け。



そして隣にいるようでいない、あなたのため息。




この街は、私たちの夢の舞台でしかない。



一日一日、私が薄れていく。



今日も、お互いの事を忘れていくんだね?



ねぇ、そうでしょ?そらる。



それでも、私は黙っている。



いつか自分が責められようとも。



別に良いの。この辛さにも、意味があるから。




“恋”のために、飾って飾って。




そして今の静かなところへ。



もう、汚くなった君への気持ちを今。



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『此処には、誰もいないね』



「そうだね」




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2つの思いが混ざった結果。



「『言いたい事があるんだけど』」



「そらる先で良いよ」



『いや、俺は後でいい。YOUは?』




此処に居すぎて色々忘れちゃった。



例え、痛みでも良いから...



教えてよ、そらる。




☆




きっと、俺は分かってたんだ。



お互いに、騙し合うなんて(誤魔化し合うなんて)馬鹿らしいよな。



♪



ずっと迷ってた。



だけど、私達は変われない。



縛り付けてる。



お互いに。



☆



愛を込め謳う。



やっぱり君は雲の上。



濁ってて、姿すら分からない。



でも、変わるんだ。



例え君が永遠に見えなくなっても。



♪




お互いに、お互いを騙していた後悔。



例え会えなくなっても。



君と、最期に話すんだ。



☆



お互いにさ、泣いて謝って惜しんで。



『これじゃ、意味無いや..』



もう、ケリはつけなくちゃ。




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あの日で君とは完全にお別れをしたけれど、君に愛を謳うんだ。




懐かしい、思い出を語りかけながら。




今日も君に微笑んでさよなら。




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もう、君と話すことは出来なくなった。





-fin-