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(*'ω')(，，*)(*'ω')(，，*)うんうん
(*'ω')(，，*)(*'ω')(，，*)へー
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セカイシックに少年少女を自分なりに解釈して小説にしてみました！
すこーしずつ更新していきます！
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(*'ω')(，，*)(*'ω')(，，*)うんうん
(*'ω')(，，*)(*'ω')(，，*)へー
セカイシックに少年少女を自分なりに解釈して小説にしてみました！
すこーしずつ更新していきます！
――世界病。
少年少女のみが罹ると云われている奇病。
詳細は残っておらず、ただ病名のみが残されている。
１：プロローグ
澄んだ空気、輝く星々。
この村は……いや、この世界は美しい。
世界は、きっとこの村よりもっともっと美しいのだ。
この村は、世界から切り離された村。
――常闇の村
空から輝く星々が消えゆくことのない、常夜。
幸いなことに僕は星が好きだから、苦にはならないのだけど。
「おい、真冬(まふゆ)。サボるな」
「…なんだよ。そんな可愛げのない声で言われても嬉しくないなぁ？」
「けっ、言ってろ。お前、村長に怒鳴られるぞ」
僕よりもずっと背が高い木月(きづき)が頭を小突く。
殴られた箇所を擦りながら恨めし気に見上げる。
「何だよ。僕がサボってるのなんて、いつもじゃないか」
「お、俺は休憩に行きたいんだよっ！お前がサボってたらいけねーだろ！」
「はっは〜？村長の娘さんに会いに行くんだろ？」
顔を真っ赤にして走り去る木月。
村長に怒鳴られるのはどっちだと言いたくなる。
まったく、あいつは。
そんなことを考えながら、門の前に立つ。
そんなに真剣にやらなくてもいい仕事だ。
こんな村に来る物好きなんているはずがないんだ。
「ふぁあ……」
大きな欠伸をして、僕は意識を手放した。
２：I sleep well.
「もうっ、おそーい！」
「いやいや！！君が早いだけだからねっ」
目の前を流れる艶やかな黒髪。
彼女が動くたびに、息をするたびに、生き物のように様々な表情を見せる其が愛しい。
「あっ！危ないから！！」
「おーっと、わ、本当だ！電車きた〜」
呑気に笑っている君。
全く……命の危機だったっていうのに。
目を輝かせながら電車を眺めている君も可愛いななんて。
僕もかなり呑気な人間なのかもしれない。
「あ……」
「どうかした？」
「ん……何にもないよ」
そう言って哀しそうに笑う君。
その視線の先には、電車に乗った一人の男の子。
「あの男の子がどうかしたの？知ってる子？」
「え〜？女の子だよ？綺麗な金色の髪の」
金色の髪の、女の子……？
そんな子、どこにも……。
そこで、夢が途切れた。
2.少年少女
「お〜い。お〜い、お〜い、お〜い！おいってば！」
カツンっと、頭に軽い痛み。
目を、ゆっくりと開く。
視界には、美しい星々が広がって――いなかった。
目の前に居る少女のせいで、星など見えない。
「…何ぃ？僕、眠いんだよね。寝ていい？」
「ダメっ！ねぇ、常夜の村ってここだよね？」
「んー…ふぁ…」
また、眠りに落ちようと目を閉じた。
「ねぇ」
無視、無視。
僕は眠いんだ。
見知らぬ少女なんかに構ってあげる暇などない。
襲い掛かる睡魔だけで手いっぱいだ。
「ねぇねぇねぇねぇねぇ」
「怖い！しつこい！うるさい！僕は寝るんだって！」
「私は聞きたいことがあるの！」
「知らないよ！とりあえず、僕は寝る！全てはその後だっ」
それだけを言い捨てて、また深い眠りに落ちた。
4.キミをまだ好きしてる
電車が揺れている。
それに合わせて揺れるキミの髪を見ていたら、キッと睨まれた。
「･･･何よ。ジロジロ見ないでよ」
「別に見てないけど？自意識過剰だな？」
「違･･･！そ、そんなんじゃないし！」
「あははっ。顔真っ赤。そんなにパニックにならなくてもよくない？」
顔の前で必死に手を降るキミに、また睨まれる。
大きな瞳の中に僕が映る。
笑って――笑って、いる。
「もう！私で遊ばないでよっ」
「あはは」
星空を走る電車。
こんな感じの本、前に読んだっけ。
題名は――
「なん･･･だっけ･･･」
記憶が薄れている。
この終点もないような旅が、もうすぐ終わる･･･。
5.二人で指差した夏の大三角形
「ん･･･っ」
目を覚ますと、見慣れた輝く星空。
あの、少女は。
夢･･･だろうか。
今思えば、意外と美人だった気もする。
薄い青色の･･･絵本で見た"空"のような髪。
少し気が強そうで、どこか抜けてそうな瞳。
鈴を転がしたような声。
･･･そう、まさに今僕の隣で寝息をたてている少女のように。
「ん･･･？･･･おい、起きて。ちょっと」
「んー、まだ寝るの･･･」
「勝手に寝ないでくれる？すっごく迷惑なんですけど〜？」
「うるさいなぁ･･･って、わぁ！？誰！？」
「君が僕に話しかけたくせに･･･。覚えてないわけ？ねぇ、バカなの？」
「な･･･っ！！私バカじゃないもんっ！あー！！寝るって言った人だ！！思い出した！」
忘れてたのか、やっぱり。
「あははー！私忘れちゃってた〜。ねぇねぇ、連れてって！常夜の村ぁ〜！」
がさがさと肩を揺する。
･･･迷惑だ。
「あー！！！！！」
「はぁ･･･今度は何･･･」
「見て！星！！あの3つ、すっごくキラキラしてるよ！」
「夏の、大三角･･･」
僕は、見たことがある。
誰かと一緒に･･･。
誰と？何時･･･？
少年少女のみが罹ると云われている奇病。
詳細は残っておらず、ただ病名のみが残されている。
１：プロローグ
澄んだ空気、輝く星々。
この村は……いや、この世界は美しい。
世界は、きっとこの村よりもっともっと美しいのだ。
この村は、世界から切り離された村。
――常闇の村
空から輝く星々が消えゆくことのない、常夜。
幸いなことに僕は星が好きだから、苦にはならないのだけど。
「おい、真冬(まふゆ)。サボるな」
「…なんだよ。そんな可愛げのない声で言われても嬉しくないなぁ？」
「けっ、言ってろ。お前、村長に怒鳴られるぞ」
僕よりもずっと背が高い木月(きづき)が頭を小突く。
殴られた箇所を擦りながら恨めし気に見上げる。
「何だよ。僕がサボってるのなんて、いつもじゃないか」
「お、俺は休憩に行きたいんだよっ！お前がサボってたらいけねーだろ！」
「はっは〜？村長の娘さんに会いに行くんだろ？」
顔を真っ赤にして走り去る木月。
村長に怒鳴られるのはどっちだと言いたくなる。
まったく、あいつは。
そんなことを考えながら、門の前に立つ。
そんなに真剣にやらなくてもいい仕事だ。
こんな村に来る物好きなんているはずがないんだ。
「ふぁあ……」
大きな欠伸をして、僕は意識を手放した。
２：I sleep well.
「もうっ、おそーい！」
「いやいや！！君が早いだけだからねっ」
目の前を流れる艶やかな黒髪。
彼女が動くたびに、息をするたびに、生き物のように様々な表情を見せる其が愛しい。
「あっ！危ないから！！」
「おーっと、わ、本当だ！電車きた〜」
呑気に笑っている君。
全く……命の危機だったっていうのに。
目を輝かせながら電車を眺めている君も可愛いななんて。
僕もかなり呑気な人間なのかもしれない。
「あ……」
「どうかした？」
「ん……何にもないよ」
そう言って哀しそうに笑う君。
その視線の先には、電車に乗った一人の男の子。
「あの男の子がどうかしたの？知ってる子？」
「え〜？女の子だよ？綺麗な金色の髪の」
金色の髪の、女の子……？
そんな子、どこにも……。
そこで、夢が途切れた。
2.少年少女
「お〜い。お〜い、お〜い、お〜い！おいってば！」
カツンっと、頭に軽い痛み。
目を、ゆっくりと開く。
視界には、美しい星々が広がって――いなかった。
目の前に居る少女のせいで、星など見えない。
「…何ぃ？僕、眠いんだよね。寝ていい？」
「ダメっ！ねぇ、常夜の村ってここだよね？」
「んー…ふぁ…」
また、眠りに落ちようと目を閉じた。
「ねぇ」
無視、無視。
僕は眠いんだ。
見知らぬ少女なんかに構ってあげる暇などない。
襲い掛かる睡魔だけで手いっぱいだ。
「ねぇねぇねぇねぇねぇ」
「怖い！しつこい！うるさい！僕は寝るんだって！」
「私は聞きたいことがあるの！」
「知らないよ！とりあえず、僕は寝る！全てはその後だっ」
それだけを言い捨てて、また深い眠りに落ちた。
4.キミをまだ好きしてる
電車が揺れている。
それに合わせて揺れるキミの髪を見ていたら、キッと睨まれた。
「･･･何よ。ジロジロ見ないでよ」
「別に見てないけど？自意識過剰だな？」
「違･･･！そ、そんなんじゃないし！」
「あははっ。顔真っ赤。そんなにパニックにならなくてもよくない？」
顔の前で必死に手を降るキミに、また睨まれる。
大きな瞳の中に僕が映る。
笑って――笑って、いる。
「もう！私で遊ばないでよっ」
「あはは」
星空を走る電車。
こんな感じの本、前に読んだっけ。
題名は――
「なん･･･だっけ･･･」
記憶が薄れている。
この終点もないような旅が、もうすぐ終わる･･･。
5.二人で指差した夏の大三角形
「ん･･･っ」
目を覚ますと、見慣れた輝く星空。
あの、少女は。
夢･･･だろうか。
今思えば、意外と美人だった気もする。
薄い青色の･･･絵本で見た"空"のような髪。
少し気が強そうで、どこか抜けてそうな瞳。
鈴を転がしたような声。
･･･そう、まさに今僕の隣で寝息をたてている少女のように。
「ん･･･？･･･おい、起きて。ちょっと」
「んー、まだ寝るの･･･」
「勝手に寝ないでくれる？すっごく迷惑なんですけど〜？」
「うるさいなぁ･･･って、わぁ！？誰！？」
「君が僕に話しかけたくせに･･･。覚えてないわけ？ねぇ、バカなの？」
「な･･･っ！！私バカじゃないもんっ！あー！！寝るって言った人だ！！思い出した！」
忘れてたのか、やっぱり。
「あははー！私忘れちゃってた〜。ねぇねぇ、連れてって！常夜の村ぁ〜！」
がさがさと肩を揺する。
･･･迷惑だ。
「あー！！！！！」
「はぁ･･･今度は何･･･」
「見て！星！！あの3つ、すっごくキラキラしてるよ！」
「夏の、大三角･･･」
僕は、見たことがある。
誰かと一緒に･･･。
誰と？何時･･･？
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作者名：ほむら | 作成日時：2016年10月6日 23時
