【人魚の罪。】世界観 解説ページ(募集企画)

 


「美しい声を持つ人魚が居る」と言われているローゼット王国があるのは、この世界とは似ているようで少し違う、Mermaid Sin(マーメイド シン)という世界。


ローゼット王国一の大海に住む人魚達の正体は、嘗て罪を犯した女性達です。




他人の美しさに嫉妬した者達は『美』の罪人として、


他人の心の無垢さに嫉妬した者達は『心』の罪人として、


自由を求め、欲のままに生きた者達は『欲』の罪人として、


壮大で、儚い自然の道理を曲げた者達は『自然』の罪人として、


生まれ持った才能を受け入れず、他人の持つものにばかり嫉妬した者達は『才』の罪人として、


人魚に心を奪われた女性達は『恋』の罪人として。





罪を犯した女性達は、海から呪いを受け、人魚となります。


人魚達は一年に一度の『女神の帰還』と呼ばれる日を除いて、地上に近づくことは許されません。


女神の帰還の日、人魚達は人間の姿に一時的に戻ります。しかしそれも、日が出ている数時間の間だけ。

日没にはまた人魚の姿に戻ってしまいます。



地上に戻った人魚達は、ローゼット王国のどこかに居る自分の『クローン』を探し出さなければなりません。


クローンは自分と全く同じ姿形で、(性格と髪色、声だけは若干違うようですが)彼らに自分の声を聞かせることが出来れば、人魚の呪いは解けるのです。



人魚の呪いが解けると、クローンは消滅。自分は人魚だった時の記憶が全て消え、何もかも呪いがかかる前の状態に戻ります。







しかし、人魚の呪いがかかっている間、クローン達は本人の代わりとしてその人生を歩んでいきます。
そのため、勿論歳もとる訳です。



人魚になってから100年経つと、クローンは自動的に消滅。人間達の間では(クローンの記憶含め)その人が存在していたという記憶は全て消えてしまいます。




人魚達は、100回の女神の帰還で、クローンを見つけ、呪いを解かなければなりません。
でなければ、クローンが消滅し、自分は一生人魚のままになってしまうからです。








世にも美しい声を持つ人魚達ですが、もしその声を人間が聞いたらどうなるのでしょうか？


まず、男性の場合です。


人魚の声を聞いた者は、彼女達の声に含まれる呪いの一部を受け、自らも呪いにかかってしまいます。

その状態は、ローゼット王国では『海男病』と呼ばれています。


同じ人魚の声を2回聞いた者は、海に吸い込まれ、1ヶ月後、泡となって消えます。



人魚の声を聞いてから3年経てば、人魚の呪いは解け、『海男病』は治ります。




海に吸い込まれてしまっても運が良く、自分が嘗て声を聞いた人魚と、再び出会ったとします。

すると、その瞬間人魚も、海男病を患った男性も、呪いが解けて地上に戻ることが出来ます。









では、女性が人魚の声を聞いた場合はどうなるのでしょう。



大半の女性は、人魚の声を聞いても呪いが移ることはありません。


しかし、ごく稀に、人魚の呪いの一部を受けてしまう女性も居ます。


彼女達はそのまま海に吸い込まれてゆき、自らも、『恋』の罪人として人魚になります。








ローゼットの世にも不思議な人魚のお話。


貴方は信じますか＿＿？









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【これでも分からなかった！という方用のまとめ】

人魚編


・罪を犯した女性は呪いを受け人魚となる

・人魚は美しい声を持つ

・人魚は年に一度地上に戻ることが出来る。

・その日は『女神の帰還』と呼ばれ、その日のうちに自分のクローンを見つけて声を聞かせれば呪いは解ける。

・クローンには寿命がある

・人魚になって100年経つとクローンは消滅。その人は一生人魚のまま。(人魚は不老不死)




人間編


・人間の男性が人魚の声を聞くと、魅了される。(正確には、人魚の呪いの一部が移ってしまう)

・魅了された人達は『海男病』を患っているとされ、治るには人魚の声を聞いてから3年経つ必要がある。

・その間に再び同じ人魚の声を聞いてしまうと、その人は海に吸い込まれてしまう。

・海に吸い込まれてから1ヶ月経つと、泡となって消え、やがて(何らかの形・生物で)生き返る。

・海の中で、同じ人魚と再び出会った場合、二人共呪いが解け、人間(地上)に戻ることが出来る。


・女性の大半は、人魚の声を聞いても呪いを受けることは無い。

・極小数の、呪いを受けてしまった女性は、『恋』の罪人として人魚になる。