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このホームページは、名探偵コナンの、新一&蘭、ようは新蘭です。
また、未来編です。あのあとどうなったかをかいていきます。
ハッピーエンドですが、糖度は決まってません。甘々やシリアスなどは、多分直感で決めていきます。リクエストはコメ欄にて。
原作、作者とは一切関係ありません。二次創作です。
俺は、薬を片手に、戸惑った。
右手には、灰原が作ってくれた、解毒薬。
俺は、一年かけて、組織をつきとめ、潰した。警察にも通報して、全貌が明らかになり、メディアが報道した。たぶん、死刑だろう。
そして…
解毒薬の全データが入ったディスクを取り返し、灰原がすぐに調合してくれた。
でも、
一粒しかなかった。
「灰原…
いいのか?」
「私は、少年探偵団の皆と、普通の女の子として生きていくわ。
あぁ、あと…少年探偵団の皆には、話さないでいいの?」
俺の心に、様々な思いでが、鮮やかに蘇る。
「そんなわけねぇ。
日曜日に、俺は全てを話す」
言ったさきから、本当に大丈夫か?という不安がこみあげた。
だけど…
あいつらなら、大丈夫だろう。
高校生の小学生が、あいつらとうまくやれてたんだ。
今さら、物怖じすることはない…

「コナン君!
来たよ〜」
「おい、コナン!博士に牛丼頼んだか?」
「元太君、
食べ過ぎですよ〜」
きゃっきゃきゃっきゃと楽しそうに笑っている。
大丈夫だ。
「実は俺、皆に伝えたいことがあるんだ」
「あははー、どうしたの?ダブタブのシャツなんかきちゃって」
「わるい、ちょっと見ててくれ…」

俺は、覚悟を決めて、薬を水で飲み込んだ。

ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン

飛び跳ねる心臓。
暑い。
激痛と共に、俺は意識を失いそうになりながら…
必死で目を開けていた。

ダブタブでぶかぶかだった服が、ぴったりになる。

「どういうことだよ?
コナンがでけー兄ちゃんになったぞ!」
「見たことがあります!テレビで!
平成のシャーロック・ホームズと騒がれた、工藤新一さんですよ!
でも、たしか、行方不明って…」
「話すから。だが…絶対に他のやつには秘密にしててもらいたい」

全て、語れることは全て、
話した。

動揺したり、妙に納得したり、
まぁそれぞれだったけど…

そして、最後に重要な任務が残っている。

蘭に話すという使命が…

果たして、受け入れてくれるのか…

コンコン。
毛利探偵事務所をノックする。

前は、
ドアノブにさえ手が届かなかったのに、
天井にさえ余裕で届く。

「はーい、○○さんですか?」
「俺だ」
「新一?!」

中にはおっちゃんがいる。
ココで話すのはマズイ。

「蘭、ちょっと来てくれ」
「っ…」

キィ…
結局、俺の家のリビングになった。
無駄に広いから、なんとなく落ち着かない。

「ミルクティでいいかー?」
「えっ、あっ、うん」

明らか〜に緊張している。

ふぅと息をつき、向かいにどっかりと腰を下ろす。

「実は、
話さなきゃならねぇことがある」
「…なに?」
「実は、俺はコナンだ」
「…っ…」
「それに、事件で帰れねぇってのも嘘」
「…」
「だけどだな…
蘭を好きだってのは本当だ」

みるみる顔が赤くなっているのが分かる。
蘭って、まじでわかりやすいんだよなぁ…

「まぁ、殴りたきゃ殴れ」

蘭が、顔をあげた。
力んだのか、恥ずかしいのか、いかっているのか、
真っ赤。

「なんで…か、わかんないよ」
「はは…:

俺は、とおおまかに説明した。
とても、分かりにくいかもしれないが、熱心に聞いてくれた。

「て、ことで、俺は新一に戻った。
べつに、返事は今日じゃなくてもいいし、殴られても別れても構わない。
それが、俺の、罪償いなんだ…」

蘭…
産まれてから一緒にいた蘭を騙し続けて、淋しくさせて、世間をも巻き込んだ、この事件の代償は大きい。

だから、蘭が殴りたいなら、別れたいなら、もうそれでもいい。

やっと、重荷が消えた。

べつに、今まで通りでいたいなら、また薬を飲んでコナンに戻ればいい。
灰原に頼めば解毒薬くらい朝飯前だろうし、一年生からやり直すのも罪償いだと思えばいい。

いろいろと覚悟を決めて顔をあげると、蘭がもう結論がでたのか、神妙な表情で切り出した。

「…あのさ、確かに新一は今までさ、いろいろしてきたと思うよ。
それは、幼馴染だから、すごくよくわかってる。
それに、さっき、話してくれたこと、すごく新一らしいし、いいと思う…んだけど、
ほら、ずっと『幼馴染』で『片思いの相手』だったから…ただ、伝える勇気がなかっただけなの。新一がやり直す必要なんて、全然ないと思うんだ。
…それに、私の一方的な片思いだったハズなのに、ロンドンでの告白とか、いろいろあったでしょ。
返事は…
もちろんイエスだけど、…いや、いいんだよ?私なんか新一に釣り合わな…モガッ!」
考えるよりも先に、動いていた。
己のしたこと…唇で唇を塞いだ。
俺がこんなにも積極的だとは…

甘くて、柔らかい。

顔が真っ赤になった蘭の目をしっかり見据える。
逸らさないように。
逃がさないように。

「あのさ、蘭。
蘭は気づいてねえかもしれないが、お前は俺に充分釣り合ってるよ。
優しくて、生意気だけど、強くてさ。
俺が大好きな、いつもの蘭じゃん」


コナンの姿で、
いつも思っていたこと。

六歳の少年に堂々と話す初恋。
犯人に蹴りをくらわせる姿。
受話器をもって、泣く姿。
チョコを恥ずかしそうに、でも一生懸命選ぶ姿。
園子に、俺のいいところを、力説する姿。

俺は、ずっと見てきたから。
だれよりも側で、六歳の少年の姿で、もどかしく思いながら。
こうしてもとの姿になったら、もう遠慮も猶予もいらねぇ。
それは、ずっと前から決めていたこと。

真っ赤だった蘭が、嬉しそうに、でも恥ずかしそうに笑った。

俺はゆっくりと腰を上げ、「テレビでも見るか」と、話しかける。

どうせ、ニュースにはジンやウォッカの組織に
ついての、特集しかやってねぇだろうが…

それから、隣に座ろうとした蘭に、俺の膝をぽんぽんと叩く。

蘭は恥ずかしそうに俺の膝に乗り(俺が「太ったんじゃね?」というと「女の子になんてことを!」と怒ったが)リモコンをとった。

これからの幸せな未来を、象徴するかのように…


○オマケ○
「蘭〜、いいかげんに機嫌直せよ」
「し、新一が悪いんだからね!」
「…旦那になんてこと言うんだよ
俺たち夫婦なんだしさ、怒ってると大変だぜ?」
それから、蘭の耳元で一言。
「俺の嫁さん」
なるべく甘い声をつかう。
蘭がかぁーっと、真っ赤になる。
「わかったよ。
じゃあ、これからは(息子!→)一馬に二度と俺らの出会いをはなさねぇから」
「約束だからね!」

今日も、二人はとってもラブラブです。

END

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作者名:あーちゃん | 作成日時:2017年3月13日 22時

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