【摂津万里】BIRTHDAY

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摂津万里Happy Birthday

今作ってる作品が完結したら万里オチの小説書きたいです

9月9日

｢誕生日おめでと～｣

｢おーさんきゅ｣

私の前の席の摂津くんの誕生日

｢てか、既に量が凄いねｗ珍しく朝から来てるし｣

｢あー、朝から寮のやつらに祝われて目冴えたっていうか…そんで学校来たら下駄箱パンパンだし後輩からめちゃくちゃ寄って来られてこの状態｣

どうやって持ち帰ろう、なんて人気者らしい言葉に私は苦笑いが出た

一応、というか本命で用意したプレゼントはそっと机の中に隠した

これを渡したらきっと、余計に悩んでしまい、迷惑極まりないだろう

｢なぁ、｣

俯いていたら摂津くんに声をかけられた

｢お前からはプレゼント無ぇの？｣

｢え、｣

照れくさそうに頬を少し赤らめて聞いてくれた

｢荷物増えるだけでしょ？受け取らないほうがいいと思うよ～…｣

気持ちは嬉しかった

でも、咄嗟に言葉が出てしまった

本当は受け取って貰いたいのに

摂津くんのことが＿＿好きなのに

｢いいんだよ。その口ぶりならあるんだろ？プレゼント。……お前のは特別、だから｣

｢っ……ほんと？それじゃ、はい！プレゼント！｣

｢ん、あざっす｣

摂津くんは笑って、受け取ってくれた

なんでこんなに優しいんだろうって思うくらい摂津くんがかっこいい

多分私は摂津くんのこういうとこに惚れたのかもしれない

｢開けてもいいか？｣

｢もちろん！｣

｢………これ、ブレスレットか？ってかこれブランド物じゃん高くなかったのかよ?!｣

｢そうなの？摂津くん好きそうだな～って普通に買っちゃったけど……｣

｢マジか、お前実はボンボンなんじゃ？……まぁいいや、大切にするわ｣

｢うん！そうしてくれると嬉しい｣

｢な、ちょっと欲張ってもいいか？｣

｢？…いいけど……？｣

｢俺と付き合ってくれねぇか？｣

｢……えぇっ?!｣

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