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名前:組山 瑠璃子
あだ名: ルリ、ルリ姉さん
年齢: 享年26
性別: 女
誕生日: 6/29
職業: 故人
性格: 明るく大らか。色々許容できる性格だが、裏を返せば溜め込むタイプ。
好きなもの: リアム学園、元気な子供
嫌いなもの: 不自由
服装: 髪の毛はセミロング。
容姿: 赤毛に瑠璃色の瞳。つり目。
契約対象: 壺に憑依した九十九神。車ほどある壺を抱いた大きな狸の姿を取る。最初は手毬サイズだが、契約者が"栄養"を与えるとどんどん大きくなる。
能力: 『鍵の窓』。契約対象の壺を通して物を移動させる能力。そして奈良坂以外は知らないが、神の技能で微力だが加護を掛けることができる。
関係:
奈良坂 菊壱
小学生時代、沈み気味だった奈良坂を引き上げた張本人。奈良坂を菊壱と呼んで可愛がり、奈良坂から「ルリ姉さん」と呼ばれるほど慕われていた。彼を命を奪わせてしまったことを、最後の最後まで後悔していた。
台詞: 「組山 瑠璃子！小さいことは気にしないってね」
備考: 大学卒業後に結婚するも、その結婚相手は瑠璃子に理不尽な暴力を振るう人だった。溜め込む性格で、誰にも相談できず絶え切れなかった瑠璃子は夫を殺害してしまう。その後繁華街に逃げて万引きなど犯罪を繰り返す。今度は暴漢を殺害してしまった時、管理課に勘付かれ始末の対象となった。
26歳の時、成人したてで特務課に入った奈良坂に命を奪われる。その時彼にこれからの生きる道を示し、ありったけの加護を与えた。
＊＊＊＊＊
ぽたり、ぽたり、と血が落ちて行く。がやがや騒がしい、ネオンの光が眩しい繁華街の路地裏のコンクリートに首の無い死体が崩れ落ちた。
それを一瞥した赤毛の女は、ヒビ割れている壁を伝ってビルの屋上に向かった。おおよそ人間らしからぬ動きだが、女の顔色は足場の悪い高所であっても変わらない。女はフェンスを飛び越えるとポケットからライターと煙草を取り出して火を点ける。
煙を吐き出すのと同時に思い出すのは、あの明日辺りに見つかるだろう首無し死体と、愛しい愛しい弟が最後にくれたメッセージと笑顔。
《俺も姉さんみたいに強くなって、学園卒業したらすぐ誰かのために働く！》
《その時は姉さんも一緒に戦ってくれよなー！！》
目の奥が熱くなってくる。じわりじわりと溢れてくる涙を乱暴にぬぐって、赤毛の女は膝を抱えて蹲み込んだ。
耐えきれるはずがないと思っていた。だがいざ、あの荒んだ日常から抜け出せば、もっと何かいい道があったんじゃないかと迷ってしまう。もう迷わないと決めたのにも関わらず。
「……ごめんね、菊壱」
かつては勇気をくれる名前だった。今では苦しみを呼ぶキーワードだ。
「姉さん、強くなれなかったよ……」
ふわふわ漂って上って行く煙を見つめながら、まだ十分長い煙草の火を踏んで消すと冷たい床に身を預けた。
眠ってしまえば、全てを忘れられるわけじゃないのに。
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名前:
あだ名: ルリ、ルリ姉さん
年齢: 享年26
性別: 女
誕生日: 6/29
職業: 故人
性格: 明るく大らか。色々許容できる性格だが、裏を返せば溜め込むタイプ。
好きなもの: リアム学園、元気な子供
嫌いなもの: 不自由
服装: 髪の毛はセミロング。
容姿: 赤毛に瑠璃色の瞳。つり目。
契約対象: 壺に憑依した九十九神。車ほどある壺を抱いた大きな狸の姿を取る。最初は手毬サイズだが、契約者が"栄養"を与えるとどんどん大きくなる。
能力: 『鍵の窓』。契約対象の壺を通して物を移動させる能力。そして奈良坂以外は知らないが、神の技能で微力だが加護を掛けることができる。
関係:
奈良坂 菊壱
小学生時代、沈み気味だった奈良坂を引き上げた張本人。奈良坂を菊壱と呼んで可愛がり、奈良坂から「ルリ姉さん」と呼ばれるほど慕われていた。彼を命を奪わせてしまったことを、最後の最後まで後悔していた。
台詞: 「組山 瑠璃子！小さいことは気にしないってね」
備考: 大学卒業後に結婚するも、その結婚相手は瑠璃子に理不尽な暴力を振るう人だった。溜め込む性格で、誰にも相談できず絶え切れなかった瑠璃子は夫を殺害してしまう。その後繁華街に逃げて万引きなど犯罪を繰り返す。今度は暴漢を殺害してしまった時、管理課に勘付かれ始末の対象となった。
26歳の時、成人したてで特務課に入った奈良坂に命を奪われる。その時彼にこれからの生きる道を示し、ありったけの加護を与えた。
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ぽたり、ぽたり、と血が落ちて行く。がやがや騒がしい、ネオンの光が眩しい繁華街の路地裏のコンクリートに首の無い死体が崩れ落ちた。
それを一瞥した赤毛の女は、ヒビ割れている壁を伝ってビルの屋上に向かった。おおよそ人間らしからぬ動きだが、女の顔色は足場の悪い高所であっても変わらない。女はフェンスを飛び越えるとポケットからライターと煙草を取り出して火を点ける。
煙を吐き出すのと同時に思い出すのは、あの明日辺りに見つかるだろう首無し死体と、愛しい愛しい弟が最後にくれたメッセージと笑顔。
《俺も姉さんみたいに強くなって、学園卒業したらすぐ誰かのために働く！》
《その時は姉さんも一緒に戦ってくれよなー！！》
目の奥が熱くなってくる。じわりじわりと溢れてくる涙を乱暴にぬぐって、赤毛の女は膝を抱えて蹲み込んだ。
耐えきれるはずがないと思っていた。だがいざ、あの荒んだ日常から抜け出せば、もっと何かいい道があったんじゃないかと迷ってしまう。もう迷わないと決めたのにも関わらず。
「……ごめんね、菊壱」
かつては勇気をくれる名前だった。今では苦しみを呼ぶキーワードだ。
「姉さん、強くなれなかったよ……」
ふわふわ漂って上って行く煙を見つめながら、まだ十分長い煙草の火を踏んで消すと冷たい床に身を預けた。
眠ってしまえば、全てを忘れられるわけじゃないのに。
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設定タグ：リアム学園(リメイク) , オリジナル作品
この作品の元となった作品：【個人専用】リアム学園関係者名簿
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作者名：雪寝 | 作成日時：2018年10月23日 4時
