今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:5,842 hit
小｜中｜大｜
イナギャラでの霧野くんと神童くんの話です。
レジジャパ戦後予想(というより完全な妄想)です。
次回予告でレジスタンスジャパンが出てきたので、
これは神童がイナジャパメンバーが初心者ばかりということとどう向き合うのかってことを
次回(というか明日)放送されるイナジャパ回で少しでも
やるんじゃないかなと思ったらもう妄想が止まらなくて書いてしまいました。
霧野くん不足の方には嬉しい話だと思います。
これ書き始めた＆書き終わって載せた時点ではまだタイ戦終了直後でレジジャパと戦う前までしか放送されてなくて見ていません。
なのでイナギャラ14話以降を見てから来た人にとっては
公式と違う！ってことになるんでしょうけどそこは勘弁してください。
勝手にレジジャパに負けること前提で話進めちゃってますけど
実際どうなるんでしょうね。
全ての結果は明日の放送でわかるわけですが…
検索用キーワード
イナズマイレブンＧＯギャラクシー/イナＧＯ/神童拓人/霧野蘭丸/
小説でも何でもないただの妄想話に付き合ってくださる方はどうぞ↓
、
イナギャラでの霧野くんと神童くんの話です。レジジャパ戦後予想(というより完全な妄想)です。
次回予告でレジスタンスジャパンが出てきたので、
これは神童がイナジャパメンバーが初心者ばかりということとどう向き合うのかってことを
次回(というか明日)放送されるイナジャパ回で少しでも
やるんじゃないかなと思ったらもう妄想が止まらなくて書いてしまいました。
霧野くん不足の方には嬉しい話だと思います。
これ書き始めた＆書き終わって載せた時点ではまだタイ戦終了直後でレジジャパと戦う前までしか放送されてなくて見ていません。
なのでイナギャラ14話以降を見てから来た人にとっては
公式と違う！ってことになるんでしょうけどそこは勘弁してください。
勝手にレジジャパに負けること前提で話進めちゃってますけど
実際どうなるんでしょうね。
全ての結果は明日の放送でわかるわけですが…
検索用キーワード
イナズマイレブンＧＯギャラクシー/イナＧＯ/神童拓人/霧野蘭丸/
小説でも何でもないただの妄想話に付き合ってくださる方はどうぞ↓
、
、
ＦＦＩＶ２アジア予選準決勝まで勝ってきて、
レジスタンスジャパンに負けた。
神童「…一度戦って勝った奴らに…負けた…」
霧野「しっかりしろ！神童！」
神童「霧野！？なぜここに…」
霧野「様子を見に来たんだ。テレビで見る限り、お前がずっとつらそうにしてるからな…」
神童「…やはり最初から無理だったんだ！こんな初心者ばかりのチームで世界を目指そうなんて！！」
霧野「神童…」
神童「同じ日本に居る奴らにこんなにボロ負けしているようで何が世界だ！何がアジア予選決勝だ！…勝てるわけがないんだよ…！」
霧野「神童…」
霧野「覚えているか？俺たちがサッカーを始めた頃のこと…」
神童「……」
〜回想〜
２人とも小学校１年生
神童「サッカー？」
霧野「あぁ、知ってるだろ？円堂守率いるイナズマジャパン！かっこよかったよなー！」
神童「ＦＦＩか。俺もテレビで見たぞ。」
霧野「あれ見て俺もサッカー始めたんだ。誕生日プレゼントにサッカーボール買ってもらってさ」
神童「そうか…」
霧野「俺、前からＤＦになりたかったんだ。イナズマジャパンの風丸さん、ＭＦになる前はＤＦだったんだって。だから俺もＤＦ。」
神童「あぁ、だから髪を伸ばしていたのか。」
霧野「まぁな。憧れなんだよ風丸さん。だから髪が長いのは風丸さんのマネ。」
神童（霧野は形から入るタイプなんだな…）
霧野「神童もやらないか？クラブチームに入ったら結構上手くなれると思うんだ」
神童「クラブチームか…俺は…やりたいけど親に相談してみないと…」
霧野「あ、そうだったな」
神童邸
神童父「お前は神童財閥を継ぐ大事な跡取り息子だ。今は良くても中学に入ったら勉強も大変になってくるだろう。」
神童「勉強もピアノも頑張ります！中学入ってからも成績は絶対落としません！だから俺にもサッカーをやらせてください！」
神童父（…そういえば鬼道財閥の跡取り息子もサッカーをやっていたな…）
神童父「いいだろう、しかし勉強もピアノも疎かにしない事、それが条件だ。」
神童「はい！！」
〜回想終了〜
霧野「それから俺達は毎日夢中でサッカーをしていたな。」
神童「あぁ…」
霧野「それから中学に入って…」
〜回想〜
雷門中入学してすぐ
霧野「俺たち、かなりサッカー上達したよな！入部テストも合格できたし！」
神童「あぁ。だがやはり先輩達はすごい。まずはセカンドからファーストに上がることを目標に頑張っていこう。」
霧野「…なれるかな、俺たちも。」
神童「？」
霧野「伝説のイナズマイレブンみたいにさっ！」
神童「！…まぁ、簡単にはいかないだろうな。」
霧野「そりゃぁな。なんたって伝説だし。でも、努力をし続ければ、もしかしたらってことはあるだろ？だって俺達が居るのはあの伝説の雷門中のサッカー部だぞ！」
神童（それにしてはなんだか部内の雰囲気が暗いように見えるけどな…気のせいか…？）
部活のミーティング
春奈「突然だけど、１年生のセカンドチームに練習試合が決まったわ。」
霧野「やった！」
神童（ファーストに上がるまで練習試合なんてできないと思ってたな…）
神童「相手はどこなんですか？」
春奈「木戸川清修中学よ。」
浜野「木戸川！スゲー！」
倉間「入学して初めての練習試合があの名門中の名門の木戸川…！」
春奈「新入生のセカンドチーム同士で練習試合がしたいって木戸川から連絡があったのよ。それで
来週の日曜日に来てもらえることになったの。」
霧野「これは張り切って練習しなくちゃな！」
神童「あぁ。」
春奈「……」
神童（音無先生が悲しそうな表情をしている…？気のせいか？）
霧野「神童！早く練習するぞ！」
神童「あ、あぁ」
次の日学校の教室
霧野「神童、何やってるんだ？」
神童「木戸川との練習試合に向けて攻撃に使える必殺タクティクスを考えてたんだ」
霧野「１年の俺達だけでやる必殺タクティクスか…」
神童「あぁ。雷門は個性豊かだからな。スピードの速水にトリッキーな浜野、パワーとテクニックの倉間。俺は誰がどこに動けば効果的かを冷静に分析できる。」
神童「だからそのあいつらを上手くまとめて、俺が指揮を執る！」
霧野「…大きく出たな。で、俺は？」
神童「ＤＦの要をやってほしい。必殺タクティクスが破られた時や攻め入られた時、とっさに守備陣をまとめて的確な指示が出せる指令も必要だ。普通はキーパーがやるんだが虻山には指揮を執る役割は向いていない。他のＤＦも森杉は負けず嫌いで個人勝負にこだわりがちだし向坂は気が小さい面もある。」
神童「だから霧野、今のチームでＤＦの要ができるのは、お前しかいない。」
霧野「…俺がＤＦの要…いや、神童だって自分の必殺タクティクスに挑戦しようとしているんだ。俺だってやるさ！」
神童「霧野ならそう言ってくれると思っていた。さっそく今日からこの方向で練習だ！」
練習中
浜野「そういやこの必殺タクティクス、名前何にするの？」
神童「名前か…」
霧野「『神のタクト』、どうだ？」
神童「…それ俺が言うんだろ？自分で神とか言って恥ずかしくないか？」
浜野「気にしない気にしない！」
霧野「オーケストラを指揮するような華麗な采配、ピッタリだと思うぞ？」
神童「…仕方ない、それでいくか。」
霧野「練習試合、絶対勝とうな！」
神童「あぁ！」
〜回想終了〜
霧野「あの頃の俺達は、フィフスの事とか、まだ何も知らなかったよな。」
神童「……」
〜回想〜
試合当日
貴志部「そんな…っ！聞いてません！」
木戸川監督「だから今言っただろう」
貴志部「俺達は練習試合をしに東京まで来たんですよ！？なのに点数まで決められて、…わざと負けろだなんて…！」
監督「だから『これ』が、練習試合だと言っているんだ。頭の良いお前ならわかるだろう。」
貴志部「――――…」
霧野「木戸川の奴ら様子がおかしいけど何かあったのか？」
神童「……」
神童「俺がこのセカンドチームのキャプテン、神童だ。何かあったのか？」
貴志部「君達は…勝敗指示のことを知っていたのか…？」
霧野「勝敗指示？何のことだ？」
貴志部「これのことだよ！」
『勝敗指示書 雷門ＶＳ木戸川 ２-０』
神童・霧野「―――…」
神童「…久道監督！これは一体どういうことですか！？」
久道「…お前たちにはまだ話していなかったな。これが中学サッカー界の現実だ。」
霧野「…そんな…」
久道「従うか従わないかはお前たちに任せる。」
神童「…っ」
霧野「任せるって…言ったって…」
その日俺達は初めて神のタクトを試合の場で成功させた。
試合には勝った。
だけど素直に喜べはしなかった。
みじめさだけが残った。
それから１年が経って、あいつらが入部してきた。
そして、全力で競い合うという当たり前のことができるサッカー界を取り戻すことに成功した。
ホーリーロード優勝後 神童の病室
霧野「俺達、ついにやり遂げたんだな、革命を。」
神童「俺は出られなかったけどな、ホーリーロード決勝。」
霧野「いや、最後までフィールドにはお前の気迫が残っていた。だから一緒に戦っていたよ。最後まで、雷門の一員としてさ。」
神童「霧野……ありがとう…。」
霧野「日本一になったんだ。次は世界だな。」
神童「霧野、いつか必ず俺達で、世界を相手に戦おう…！」
霧野「…あぁ、約束だ！」
〜回想終了〜
霧野「俺達はあの日約束した！だけど俺はメンバーには選ばれなかった…！」
神童「……」
霧野「神童！わかるだろ！今はフィフスに支配されていたあの絶望の日々とは違うんだ！」
霧野「実力で戦って、勝ちを手に入れることができるんだよ！」
霧野「お前は俺の夢を、…いや、選ばれなかったサッカー少年皆の想いを背負ってるんだ！」
霧野「だから…こんなところまできて諦めるなんて言ったら…俺はたとえお前でも許さない…！」
神童「霧野…」
神童「『実力で戦って、勝ちを手に入れることができる』、お前の言う通りだ。…だが、」
神童「『だからこそ』なんだ。自由に実力をぶつけ合って試合をできるようになったからこそ、俺は実力ある奴らと一緒に世界を相手に戦いたい…！戦いたかった…！」
霧野「神童……」
神童「知っているか？あの初心者の奴らはサッカーなんてどうでもよかった奴らなんだ。それどころか、俺達がずっと憧れてきた少年サッカー日本代表という肩書きを、自分の目的を達成する為の踏み台にしか考えていない…！」
神童「最近はようやく実力も付いてきた。必殺技も生み出した。それは認める。…だが、あいつらは自分の目的を達成できれば勝とうが負けようがどうでもいい、練習にも参加しなかった奴らなんだぞ…！」
霧野「……」
神童「自分より実力のある奴らをけ落としておいて、…あんまりではないのか…！」
神童「こんなの俺達がずっと憧れてきた『イナズマジャパン』じゃない！！」
霧野「…神童……」
神童「監督がどうしてこのメンバーを選んだのか、俺はまだ知らない。何かの為の理由があるということはわかる。だが…」
神童「どんな理由があろうと俺達が小さい頃からずっと憧れてきた少年サッカー世界大会を、それにかけるサッカー少年達の想いを踏みにじっていいはずがない…！！」
神童「俺達だけじゃない！１０年前のイナズマジャパンの活躍を見て自分も世界を相手に戦うことに憧れ、サッカーを始めた奴らだってたくさん居るだろ！？」
神童「これまでの俺達の努力はいったい何だったんだ！こんなことの為に俺達はフィフスセクターやエルドラドから自由なサッカーを取り戻そうとしていたのか！？」
神童「取り戻しても取り戻しても、俺達はサッカーを奪われるんだよ…！」
霧野「…神童……」
神童「……」
霧野「…それでもさ、俺は選ばれなかったんだ。俺はこの事実を受け入れるしかない。悔しいけどさ。」
神童「……」
霧野「だからさ、俺が立てなかった世界のフィールドで、俺の分まで戦ってくれよ…。『神の拓人』として、最後までさ。」
神童「…霧野…」
神童（そうだ…今はあの頃とは違う…どんなメンバーだろうと、俺は次の予選決勝に勝てば、憧れの世界の舞台に立てる…）
神童（霧野や雷門の皆が…叶えられなかった夢……）
神童「…怒鳴ってすまなかったな…」
霧野「いや、いいんだ。」
神童「…俺達の憧れたイナズマイレブンだったら、こんなところで諦めたり投げ出したりなんてしないよな。」
霧野「あぁ…！」
神童「見ていてくれ霧野。」
初心者だらけだからなんだ。
予選決勝も全力を尽くしてあいつらの実力を、俺が引き出して、活かしてみせる。
神童「そしてこのチームで必ず、勝ってみせる…！」
〜そしてＦＦＩＶ２アジア予選決勝へ〜
おしまい。
ＦＦＩＶ２アジア予選準決勝まで勝ってきて、
レジスタンスジャパンに負けた。
神童「…一度戦って勝った奴らに…負けた…」
霧野「しっかりしろ！神童！」
神童「霧野！？なぜここに…」
霧野「様子を見に来たんだ。テレビで見る限り、お前がずっとつらそうにしてるからな…」
神童「…やはり最初から無理だったんだ！こんな初心者ばかりのチームで世界を目指そうなんて！！」
霧野「神童…」
神童「同じ日本に居る奴らにこんなにボロ負けしているようで何が世界だ！何がアジア予選決勝だ！…勝てるわけがないんだよ…！」
霧野「神童…」
霧野「覚えているか？俺たちがサッカーを始めた頃のこと…」
神童「……」
〜回想〜
２人とも小学校１年生
神童「サッカー？」
霧野「あぁ、知ってるだろ？円堂守率いるイナズマジャパン！かっこよかったよなー！」
神童「ＦＦＩか。俺もテレビで見たぞ。」
霧野「あれ見て俺もサッカー始めたんだ。誕生日プレゼントにサッカーボール買ってもらってさ」
神童「そうか…」
霧野「俺、前からＤＦになりたかったんだ。イナズマジャパンの風丸さん、ＭＦになる前はＤＦだったんだって。だから俺もＤＦ。」
神童「あぁ、だから髪を伸ばしていたのか。」
霧野「まぁな。憧れなんだよ風丸さん。だから髪が長いのは風丸さんのマネ。」
神童（霧野は形から入るタイプなんだな…）
霧野「神童もやらないか？クラブチームに入ったら結構上手くなれると思うんだ」
神童「クラブチームか…俺は…やりたいけど親に相談してみないと…」
霧野「あ、そうだったな」
神童邸
神童父「お前は神童財閥を継ぐ大事な跡取り息子だ。今は良くても中学に入ったら勉強も大変になってくるだろう。」
神童「勉強もピアノも頑張ります！中学入ってからも成績は絶対落としません！だから俺にもサッカーをやらせてください！」
神童父（…そういえば鬼道財閥の跡取り息子もサッカーをやっていたな…）
神童父「いいだろう、しかし勉強もピアノも疎かにしない事、それが条件だ。」
神童「はい！！」
〜回想終了〜
霧野「それから俺達は毎日夢中でサッカーをしていたな。」
神童「あぁ…」
霧野「それから中学に入って…」
〜回想〜
雷門中入学してすぐ
霧野「俺たち、かなりサッカー上達したよな！入部テストも合格できたし！」
神童「あぁ。だがやはり先輩達はすごい。まずはセカンドからファーストに上がることを目標に頑張っていこう。」
霧野「…なれるかな、俺たちも。」
神童「？」
霧野「伝説のイナズマイレブンみたいにさっ！」
神童「！…まぁ、簡単にはいかないだろうな。」
霧野「そりゃぁな。なんたって伝説だし。でも、努力をし続ければ、もしかしたらってことはあるだろ？だって俺達が居るのはあの伝説の雷門中のサッカー部だぞ！」
神童（それにしてはなんだか部内の雰囲気が暗いように見えるけどな…気のせいか…？）
部活のミーティング
春奈「突然だけど、１年生のセカンドチームに練習試合が決まったわ。」
霧野「やった！」
神童（ファーストに上がるまで練習試合なんてできないと思ってたな…）
神童「相手はどこなんですか？」
春奈「木戸川清修中学よ。」
浜野「木戸川！スゲー！」
倉間「入学して初めての練習試合があの名門中の名門の木戸川…！」
春奈「新入生のセカンドチーム同士で練習試合がしたいって木戸川から連絡があったのよ。それで
来週の日曜日に来てもらえることになったの。」
霧野「これは張り切って練習しなくちゃな！」
神童「あぁ。」
春奈「……」
神童（音無先生が悲しそうな表情をしている…？気のせいか？）
霧野「神童！早く練習するぞ！」
神童「あ、あぁ」
次の日学校の教室
霧野「神童、何やってるんだ？」
神童「木戸川との練習試合に向けて攻撃に使える必殺タクティクスを考えてたんだ」
霧野「１年の俺達だけでやる必殺タクティクスか…」
神童「あぁ。雷門は個性豊かだからな。スピードの速水にトリッキーな浜野、パワーとテクニックの倉間。俺は誰がどこに動けば効果的かを冷静に分析できる。」
神童「だからそのあいつらを上手くまとめて、俺が指揮を執る！」
霧野「…大きく出たな。で、俺は？」
神童「ＤＦの要をやってほしい。必殺タクティクスが破られた時や攻め入られた時、とっさに守備陣をまとめて的確な指示が出せる指令も必要だ。普通はキーパーがやるんだが虻山には指揮を執る役割は向いていない。他のＤＦも森杉は負けず嫌いで個人勝負にこだわりがちだし向坂は気が小さい面もある。」
神童「だから霧野、今のチームでＤＦの要ができるのは、お前しかいない。」
霧野「…俺がＤＦの要…いや、神童だって自分の必殺タクティクスに挑戦しようとしているんだ。俺だってやるさ！」
神童「霧野ならそう言ってくれると思っていた。さっそく今日からこの方向で練習だ！」
練習中
浜野「そういやこの必殺タクティクス、名前何にするの？」
神童「名前か…」
霧野「『神のタクト』、どうだ？」
神童「…それ俺が言うんだろ？自分で神とか言って恥ずかしくないか？」
浜野「気にしない気にしない！」
霧野「オーケストラを指揮するような華麗な采配、ピッタリだと思うぞ？」
神童「…仕方ない、それでいくか。」
霧野「練習試合、絶対勝とうな！」
神童「あぁ！」
〜回想終了〜
霧野「あの頃の俺達は、フィフスの事とか、まだ何も知らなかったよな。」
神童「……」
〜回想〜
試合当日
貴志部「そんな…っ！聞いてません！」
木戸川監督「だから今言っただろう」
貴志部「俺達は練習試合をしに東京まで来たんですよ！？なのに点数まで決められて、…わざと負けろだなんて…！」
監督「だから『これ』が、練習試合だと言っているんだ。頭の良いお前ならわかるだろう。」
貴志部「――――…」
霧野「木戸川の奴ら様子がおかしいけど何かあったのか？」
神童「……」
神童「俺がこのセカンドチームのキャプテン、神童だ。何かあったのか？」
貴志部「君達は…勝敗指示のことを知っていたのか…？」
霧野「勝敗指示？何のことだ？」
貴志部「これのことだよ！」
『勝敗指示書 雷門ＶＳ木戸川 ２-０』
神童・霧野「―――…」
神童「…久道監督！これは一体どういうことですか！？」
久道「…お前たちにはまだ話していなかったな。これが中学サッカー界の現実だ。」
霧野「…そんな…」
久道「従うか従わないかはお前たちに任せる。」
神童「…っ」
霧野「任せるって…言ったって…」
その日俺達は初めて神のタクトを試合の場で成功させた。
試合には勝った。
だけど素直に喜べはしなかった。
みじめさだけが残った。
それから１年が経って、あいつらが入部してきた。
そして、全力で競い合うという当たり前のことができるサッカー界を取り戻すことに成功した。
ホーリーロード優勝後 神童の病室
霧野「俺達、ついにやり遂げたんだな、革命を。」
神童「俺は出られなかったけどな、ホーリーロード決勝。」
霧野「いや、最後までフィールドにはお前の気迫が残っていた。だから一緒に戦っていたよ。最後まで、雷門の一員としてさ。」
神童「霧野……ありがとう…。」
霧野「日本一になったんだ。次は世界だな。」
神童「霧野、いつか必ず俺達で、世界を相手に戦おう…！」
霧野「…あぁ、約束だ！」
〜回想終了〜
霧野「俺達はあの日約束した！だけど俺はメンバーには選ばれなかった…！」
神童「……」
霧野「神童！わかるだろ！今はフィフスに支配されていたあの絶望の日々とは違うんだ！」
霧野「実力で戦って、勝ちを手に入れることができるんだよ！」
霧野「お前は俺の夢を、…いや、選ばれなかったサッカー少年皆の想いを背負ってるんだ！」
霧野「だから…こんなところまできて諦めるなんて言ったら…俺はたとえお前でも許さない…！」
神童「霧野…」
神童「『実力で戦って、勝ちを手に入れることができる』、お前の言う通りだ。…だが、」
神童「『だからこそ』なんだ。自由に実力をぶつけ合って試合をできるようになったからこそ、俺は実力ある奴らと一緒に世界を相手に戦いたい…！戦いたかった…！」
霧野「神童……」
神童「知っているか？あの初心者の奴らはサッカーなんてどうでもよかった奴らなんだ。それどころか、俺達がずっと憧れてきた少年サッカー日本代表という肩書きを、自分の目的を達成する為の踏み台にしか考えていない…！」
神童「最近はようやく実力も付いてきた。必殺技も生み出した。それは認める。…だが、あいつらは自分の目的を達成できれば勝とうが負けようがどうでもいい、練習にも参加しなかった奴らなんだぞ…！」
霧野「……」
神童「自分より実力のある奴らをけ落としておいて、…あんまりではないのか…！」
神童「こんなの俺達がずっと憧れてきた『イナズマジャパン』じゃない！！」
霧野「…神童……」
神童「監督がどうしてこのメンバーを選んだのか、俺はまだ知らない。何かの為の理由があるということはわかる。だが…」
神童「どんな理由があろうと俺達が小さい頃からずっと憧れてきた少年サッカー世界大会を、それにかけるサッカー少年達の想いを踏みにじっていいはずがない…！！」
神童「俺達だけじゃない！１０年前のイナズマジャパンの活躍を見て自分も世界を相手に戦うことに憧れ、サッカーを始めた奴らだってたくさん居るだろ！？」
神童「これまでの俺達の努力はいったい何だったんだ！こんなことの為に俺達はフィフスセクターやエルドラドから自由なサッカーを取り戻そうとしていたのか！？」
神童「取り戻しても取り戻しても、俺達はサッカーを奪われるんだよ…！」
霧野「…神童……」
神童「……」
霧野「…それでもさ、俺は選ばれなかったんだ。俺はこの事実を受け入れるしかない。悔しいけどさ。」
神童「……」
霧野「だからさ、俺が立てなかった世界のフィールドで、俺の分まで戦ってくれよ…。『神の拓人』として、最後までさ。」
神童「…霧野…」
神童（そうだ…今はあの頃とは違う…どんなメンバーだろうと、俺は次の予選決勝に勝てば、憧れの世界の舞台に立てる…）
神童（霧野や雷門の皆が…叶えられなかった夢……）
神童「…怒鳴ってすまなかったな…」
霧野「いや、いいんだ。」
神童「…俺達の憧れたイナズマイレブンだったら、こんなところで諦めたり投げ出したりなんてしないよな。」
霧野「あぁ…！」
神童「見ていてくれ霧野。」
初心者だらけだからなんだ。
予選決勝も全力を尽くしてあいつらの実力を、俺が引き出して、活かしてみせる。
神童「そしてこのチームで必ず、勝ってみせる…！」
〜そしてＦＦＩＶ２アジア予選決勝へ〜
おしまい。
このホムペをお気に入り追加
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
野生のスタッフ(プロフ) - レモニさん» そう言っていただけてとても嬉しいです！ ほんとこの子たちはいつになったら平和にサッカーできるのやら… 閲覧・コメントありがとうございました！ (2013年8月9日 16時) (
レス) id: ec04b12eb2 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 蘭拓@ヤサシイミライさん» ありがとうございます！ 次回予告にレジジャパが出てから妄想が止まらなくて１日で一気に書いてしまいましたｗ 閲覧・コメントありがとうございました！ (2013年8月9日 16時) (レス) id: ec04b12eb2 (このIDを非表示/違反報告)
蘭拓@ヤサシイミライ(プロフ) - 泣きました…蘭拓最高でしたよ(^^) (2013年8月9日 5時) (レス) id: 45ce9ca227 (このIDを非表示/違反報告)
野生のスタッフ(プロフ) - 旭．夕希さん» 最高の褒め言葉です！ありがとうございます！ (2013年8月6日 21時) (レス) id: ec04b12eb2 (このIDを非表示/違反報告)
旭．夕希(プロフ) - 神童君が、「サッカー少年の夢とか壊してるだろコレ」とか思っているファン（私）の心を、代弁してくれました。でもそこをカバーしてくれた霧野君は流石です。そして流石スタッフさんです。これからも頑張ってください！ (2013年8月6日 19時) (携帯から) (レス) id: f22b31f720 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような占いを簡単に作れます → 作成
作者名：野生のスタッフ
| 作成日時：2013年8月6日 15時
