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ぷよぷよの小説です。かなり意味が
深めのシリアス小説となっています。
約一万字で一気に読むことの出来る
小説となっていますが良ければ最後
までお付き合い頂けると幸いです。
#ぷよぷよ!!#紫陽花組#シリアス
 登場人物はシグ、クルーク、あやし
いクルーク、アミティ、レムレス、フ
ェーリ、アコール先生、ラフィーナ、
あくまです。続編で他のキャラも出る
と思います。
【注意】
※思った以上に暗くて深い内容です。
※死ネタ、戦いの表現もあります。(次回)
※シリアスですがギャグも出ます。
*続編が直ぐに出ると思います。
気になった方は続編が出るまで
お待ちください。
続編が出たらこの文は編集し直し
ますので安心して下さい。
 平和的ではないプリンプ……
心の準備が出来た方はどうぞ………
 ………


***
「…きて…起きて……おーい…」


シグ
「………!」


 あ…アミティ……


アミティ
「シグ…そろそろ授業終わるよ……?」


シグ
「…ありがとー……アミティ…。」


アミティ
「シグ…寒いのにこんな所で寝たら…
風邪…ひくよ……?」


シグ
「うん…ごめん……。」


………チャイムが鳴って授業が終わる。



 今は虫の鳴き声すら聞こえない……


  『冬』………


シグ
「…うー……寒い……。」


クルーク
「…大丈夫かい……?シグ……。」


話しかけてきたのは授業中後ろの席にいる…


シグ
「…あ…メガネ……。」


クルーク
「…クルークだ!!」


シグ
「何……?」


クルーク
「…いや…最近体調が優れて無いように見えるんだけど……風邪かい……?」


シグ
「……なんだろー……。」


……………






シグ
「……ただいまー……。」


 何か最近…左手がおかしいんだ…。


シグ
「………痛い………。」



………………。

シグ
「……何か………凄い………嫌な……。」



…………




クルーク
「………マモノ…ちょっといいかい……?」


 家の机でクルークが本に話し掛ける……。



紅き魂
「…………。何だ……。」


クルーク
「……いや…最近はボク…体ものっとられてないし……何してるかなと…。」


紅き魂
「……何…私に体を貸してくれるとでも……?」


クルーク
「…!い…いや……ただ気になっただけで……!」


紅き魂
「………。そうか……。」


クルーク
「……また本が読みたいのか……?」


 クルークは知っていた。このマモノは本を読むことが好きだと言うことを………


紅き魂
「……読ませてくれるのか……?」


クルーク
「……夜中だけ…ちょっとね…?」


 そういってクルークは本を開いて手を乗せた。


クルーク
「少しだけ……だからな………。」



………




 クルークも皆も紅き魂のことは何となく認めていた……。


 と言うか馴染んでいた…。


 クルークがこの本をずっと借り続けて要るのも…


 マモノ…紅き魂を守ろうという気持ちがあるから……なのかも知れない…。






クルーク
「…………。あれ…机で寝てる!?」


 次の日、クルークが起きた場所は机だった。


クルーク
「うっ…寒い………。」


 ゾクッと寒気が全身に走る……


クルーク
「ズッ……これは……。」






アコール先生
「えっと…クルークさんは…欠席かしら…。」


アミティ
「…はい…風邪で寝込んでました………。」



………


紅き魂
「……すまない…つい……夢中になってしまってな……。」


クルーク
「………寒い………。」


 クルークはベットで紅き魂と寝ながら話していた………。




………




***
「先輩!あの…一緒に帰っても良いですか………?」


レムレス
「………。あっ…フェーリか…。良く此処にいるってわかったね……。」


 フェーリはキラリとダウジングロッドを此方に向けていた。


フェーリ
「…もしかしてまだ本読みたいですか…?」


レムレス
「うーん…せっかく来てくれたしね…ちょっと待っててね。」


 ここはフェーリとレムレスの通う学校の図書館だった。


……


レムレス
「…待たせてごめんね?…行こう…。」


フェーリ
「はい…先輩……。」


レムレス
「……じゃあ…えいっ…スイートキャンディーでもどうかな?」


 レムレスが魔法で甘そうなお菓子を手元にポンっと出した。



フェーリ
「……え!?良いんですか…?」


レムレス
「もちろんだよ。……はい!」


 フェーリが可愛い笑顔を見せる…。


レムレス
「ふふ…それじゃあ僕は帰るね…。」


フェーリ
「ありがとうございます…先輩…。」


 フェーリが見た先輩の背中が……


 どこか届かない所に行ってしまう様な……




 そんな気がしたのは…また別の話………




……


『………おい……。』



紅き魂
「………誰だ………。」


『…私だ……。』



『お前の一部の私じゃないか……。』



紅き魂
「……!!お…前は……!!」


『感じるだろう……?素晴らしい闇の力を………。』


紅き魂
「……っ…来るな!!……私には…………!…お前など……」


『…要らない……だと?…無理な話だ。……何故なら私は…お前と一緒に…


紅き魂
「止めろ!!!…違う!!私は…」


『……お前も分かって要るんだろう……?これが現実。事実だ。逃げたいなら他の体にでも「乗り移れば」良いじゃないか。』



紅き魂
「……違うのだ…!…私はこんな……」



『……だが時間切れみたいだ。』



『…悪いな………?』




………






***
「…レムレス…例の事については何か分かったま?」


レムレス
「………はい…あの魔導書には紅き魂…そして……『封印の理由』として…僅かですが悪霊も封じられたものだと言うことが分かりました……。」


 図書館に響くレムレスとあくまの声…


あくま
「……やっぱりあの少年の所には置いとけないま………。」


レムレス
「……はい……僕も…このまま持たせておくのは危険だと思います…。」


レムレス
「……ですが…紅き魂……あの魔物自体は…僕達が見てきた様に…悪いものではありません…。」


あくま
「……そうだま。…そもそも封印される程悪い魔物でもないま…。…ただ問題なのは同じく封じられた悪霊……。やはり…何か手を打たないとまずいんだま……。」



レムレス
「……そう…ですよね……。………。」



 微かな沈黙が生まれる…


レムレス
「………僕…少し様子を見てきますね…。」



…………



クルーク
「………どうし…て…だよ……。」



***
『……私は元々お前と馴れ馴れしくするつもりなどないのだ…。』



クルーク
「………マモノ……なのか……?お前は……っ……!」




 今…クルークの体はマモノにのっとられそうになっていた…。


 クルークはほぼ宙吊りのように体を持ち上げられ、とても抵抗ができるとは言いがたい状態だった……。


クルーク
「っ…やめ……てくれ……!!…あ…」




***
『………今まで何度かのっとっていたが……もう…これで…最期だろうな……?』


 その声が聞こえた瞬間…


 クルークの意識は途切れた……。



………




クルーク?
『……こんな体が到底持つわけがない……。また乗り移らなければ…。』



………



シグ
「………。あ…れ……?」



 シグはフッと意識を失いかけた。


ラフィーナ
「……!!シグさん…大丈夫ですの!?」


 ラフィーナが慌ててシグの体を支える。


シグ
「……う…ん……。大丈夫……。」


ラフィーナ
「……全く…どうしたと……


シグ
「…うっ!!?」


 突然シグが目を見開いて倒れた。


ラフィーナ
「!!?…しっシグさん!!?」


シグ
「っ…あっ……!!た…助け…ぅ…。」


ラフィーナ
「シグさん!!!だ…誰か!!!」



………



アミティ
「……何だろう…この胸騒ぎは……。」


……






 昔……遠い昔に…アルカ村という村で一人の魔物が生まれた。


 魔物と言ってもほぼ人間の姿をした

 何の問題も無いちょっとした魔物…


 彼は多くの人と知り合い…強い力と魔力を持ちながらも過ごして来た……。


…あの日までは……


 一人の男が彼の正体を知ってしまったのだ。


 そして…何の罪もない彼を……


騙して一冊の本に封じた……。


彼はどう思っただろう……



 強大な魔力があるからと………


 人間では無いからと………



 そんなことで何百年も封じられた彼は………どう思っただろう………。




 …彼が外の景色を眺めることになったのは………何百年もたったある日…



***
「……これは凄い……古代の魔術じゃないか……。」


 封じられた彼の魂はこの本の中にあったのだ………。



***
「……ちょっとこの文が気になるな………うーん…封じ……れし魔……」


 自分が動かされたことに驚き、ハッとする……。


 私は今……誰かの手元にいっているのか………?



***
「一回借りてみようかな……。」


 なっ……!?



***
「…あくまさん…っと……この本と……



………。



あくま
「………?…いいのかま…?この本は子供には……


***
「ぼ…ボクはそんな子供じゃありません…!」



 聞こえて来るのは……子供……


 男の声だろうか………



…その日、彼が封じられた本は一人の男の子の手元へと渡った………。



 そして開かれた本からは…


 外の景色が………



 彼がクルークと出会ってから


変わり果てた『アルカ村』………



 『アルカ遺跡』を見るまでには



…そうも時間はかからなかった。



 ぶつけることのできない怒り…

 悲しみ………



 彼が自分の血を継ぐ者を見つけたのは…


 それからほんの少し後のこと……




 彼は決心した……


 いつか……いや……



『今』にも体を乗っとり……



 私は………




……………



 彼と封印された小さな闇……



 それは…彼を封印した者が



『封印』しなければならない理由として……



 封じたもの………



 だが…


 後にその闇が……



 彼を……人を………



 世界までもを取り込むことなど……




 どこの誰が考えただろうか………?




【追記】
皆様こんにちは。作者ことちかです。
今回はフッと思い付いたシリアスな
物語でしたがどうでしょうか。場面が
切り替わるところは漫画のページが
変わる…コマが変わる…とでも思って
頂ければ良いと思います。
 行間の空け具合や台詞には名前……
今回も見やすい様に頑張りましたが
良かったですか?「一万字までのせる
ことが出来る」と言うことで長く書か
せて頂きましたが、字数が今どれだけ
かは分からないので少しだけ短い八千
字程となりました。
 また、今回このように書かせて
頂いたのは、一気に読める方が皆様も
読みやすいのではないかと思った故に
したことです。
いつも使っているツールですと二千字
ほどでしか1話分は書けないので、長
編に至らない物語としてこんな形で
書かせて頂きました。
 また続編で会いましょう。
ここまで読んで下さった皆様…本当に
ありがとうございます。
それではしばし御待ちください。ちか

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作者名:ちか | 作成日時:2020年4月24日 12時

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