輪廻バナシの8話まで episode1

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昔々、あるところに、美しい少女が
おりました。
___彼女は、誰にも優しく、その上
大変美しい少女でした。
人々は、彼女を白雪姫と名付けました。
＊＊＊
白雪姫は死にました。
あぁ、白雪姫は罪を犯してしまった。
だから、罪の償いで自らの手で死んじゃった。

あぁ。あぁ。あぁ。あぁ。
「Bad Endだ。」

「あと七回の贖罪だよ」

「やめ時ってものを学ばなくちゃ」

「君が八回目のエンドを迎える前に」

「自分の罪を自重してもらわないと」

「主人公殺し-ぼくたち-の存在意義が
無くなっちゃう」


-輪廻バナシの8話まで-

白雪姫をはじめ、童話の主人公らは、
大きな罪を犯すようになりました。
故に、Happy Endを迎えることができなく
なりました。

それではHappy Endとは何か？
Happy Endとは、世界中に
文として納められたごく一般的に
知られているエンドのことです。

それが迎えられない。それは
主人公が死んだからです。

そう、主人公は何者かに殺されて
Bad Endを迎えてしまったのです。
その何者というと、それは大きな過去を
持った童話の登場人物達。
それを悪役と呼んでおきましょう。

この世界では八回死んだら本当の
Bad Endという原則です。

一回死んでもう目が覚めない？

いやいや。

違いますよ。それは「Bad End」ですが
それでおしまいじゃないんです。

八回殺されたら本当におしまいです。
「worst End」と呼びます。

じゃあ八回自分で死ねばいい話…？
それが、違うのです。主人公達は
罪の記憶を消そうとHappy Endを
望んでいるのです。
それは手段というものを選ばずに。

そして、この物語には三つのエンドで
結末は分岐されています。

1.worst End…主人公が悪役の手により
八回殺されるエンド

2.merry Bad End…主人公が自力で
Happy Endを掴み取るエンド

3.revenge End…虐殺エンドとも呼べる。
主人公を殺そうと試みる悪役を主人公が
逆に殺して、
主人公のみがHappy Endのエンド。
merry Bad Endのジャンルに近い。

悪役は主人公を殺すために
武器を持ってます。例を挙げれば、
ナイフ、鎌、スタンガンなどです。
それに対して主人公は異能力を
持っています。悪役を殺したりして
Happy Endを掴む為に手に入れます。
一回目の蘇生(悪役に殺されてまた生き返る時)
と同時に手に入ります。

蘇生する時は、眠りから目覚めるように
起きます。目覚める時間帯は、エンドを
迎えた時間帯からです。
エンドを迎えた瞬間、視界は真っ暗です。
もしエンドを迎えたつもりでも、
何も起きず時が進むようなら、
それはエンドを迎えてないということです。

worst Endだと、殺されてからは
一生目が覚めません。

merry Bad Endとrevenge Endの場合、
物語上ではHappy Endという形で
残され、主人公がBad Endを迎える
ことはなくなり、周囲の登場人物も、
ずっとその時のエンドの記憶でいます。
この二つのEndを迎えた後は、主人公が
八回以上死んでも何度も蘇生します。

「もうやり直せることはなくなるんですよ」

＊＊＊

罪を犯してしまった主人公は
これから悪役の手により罪を犯した
ことに後悔するでしょう。

なぜ主人公は罪人ばかりなのか…？
原因は、とある人物にあるでしょう。
それについては、またepisode2で。

童話の主人公がとある童話の登場人物に
断罪される物語______。

断罪童話、「輪廻バナシ」とでも
名付けておきましょう。

輪廻バナシの8話まで、どうか愛読
してあげてください。

それでは。

またepisode2でお会いしましょう。