歌い手の二次創作について

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今、歌い手の二次創作についての議論がなされているようなので。

歌い手の場合なのですが、これが一番厄介だと思います。

とりあえず、ＡＳＫさんのブログに二次創作について書いてあったので、

のせますね。

結構長かったので、私の一存で編集するのはどうかと思ったのですが、

字数の関係より、元の内容を損ねない範囲で、削らせてもらいます。

また、これも字数の関係なのですか、

行間を１行にそろえさせていただきます。

読みにくかったらすみません。

こちらも目を通してみてください

http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nizisousaki/

動画投稿者を題材にした同人作品の頒布について。

今日は結構（かなり）重要な事なんですが、

「同人作品の頒布」について少しお話させて頂こうと思います。

先日メールにて

＞歌い手のラミネートカード（二次創作イラスト）を、即売会等で販売した

　い。

といった内容のメールを頂きまして、

「二次創作の範疇として許可して頂ける物なのでしょうか？」というご質問を

受けました。

正直、どう回答させて頂くべきか非常に悩みました。

ともすれば「調子に乗っている」や「上から目線で偉そうに」とも

捉えられかねない文章になってしまうな、というのと、

当事者である僕が、一体どこまでなら踏み込んでもいいものか、と。

とはいえ、恐らくいつかは触れなければならないであろう問題だと思いますの

で、

今回この件についての自分の考え方や意見などを

拙いながらも文章としてまとめさせて頂きました。

最後までご覧頂けましたら幸いです。

※あくまでASK個人の私見です。くれぐれもご注意下さいませ。

まず最初に、大前提として

ニコニコ動画に動画を投稿しているユーザーは、例外なく「実在する人間」で

す。

何を今更、とお思いになるかもしれませんが、

これが今回の「同人活動について」というテーマにおいて、結構重要な要素と

なります。

どういう事かと申しますと、

動画投稿者（歌い手・奏者・踊り手・実況主etc...）を題材にするというの

は、いわゆる「ナマモノ」というジャンルに属します。

ナマモノとはその名の通り、実在する人物を題材にした二次創作物の事を指し

ます。

詳しくはこちらの「同人用語の基礎知識」というサイトをご参照下さい。

http://www.paradisearmy.com/doujin/

この「ナマモノ」ですが、

同人界隈では「対象に許可を得ようとする行為は、最大のタブーである」とさ

れています。

何故かと申しますと、対象が実在する人物である以上、

その人が同人活動そのもの（内容に関わらず）に対して良いイメージを持って

いない

という場合があるからです。

もっと突っ込んで言えば、相手が何かしらの集団（企業や事務所等）に所属し

ている場合、その二次創作の内容によっては

該当集団から「二次創作の禁止」を言い渡されてしまうケースもあるわけで

す。

また、たとえ対象がどこの集団にも属さない個人であっても、

その人が「同人活動に対して理解がある」とは限りません。

前述の通り、人によっては同人活動どころか、本人を題材にした二次創作その

ものに対して

不快感を示される方もいらっしゃいます。

それから、先ほどの「集団に属している場合」についての補足ですが、

基本的にそういった集団は「二次創作そのもの」を認めていないケースが殆ど

です。

そもそも、二次創作が基本となる同人活動というのは、

基本的にグレーゾーンでの活動だと僕は思っています。

アニメやゲーム、漫画等の二次創作であれば、漫画家本人や出版、制作会社。

芸能人や声優、その他何かしらの活動を行っている人物であれば、

本人もしくは所属企業、所属事務所など

二次創作の題材となるものの制作元、販売元に一言「禁止」と言われてしまえ

ば、その時点で該当ジャンルは詰みです。

確かに、同人活動をしている本人は

「そのジャンル（漫画アニメetc...）を応援したい！」という気持ちや、

「自分の○○に対する愛を表現したい！」という思いから、二次創作をしてい

るんだと思います。

僕にも同人活動をしている友人、知人が何人もいますし、

みんな本当に「そのジャンルが好き」なんだなぁと思わされる同人作品を、い

くつも頒布しています。

ですが、企業側から見れば、どれだけ愛のある作品であろうとも

「自社の権利物を使って利益を得ている」という事実には変わりがないわけで

す。（無料配布コピー誌やCD、またはプレス分完売で

ようやく±0というような物に関してはまた少し別かもしれませんが）

では、対象が動画投稿者の場合、一体どうなるのか？

現在、ニコニコ動画に動画を投稿していらっしゃるユーザーさんは、

一部の例外を除いて皆さんどこにも属していらっしゃらないと思います。つま

り個人です。

個人である以上、自分を題材にした二次創作の可否ボーダーラインというの

は、その人自身の裁量に委ねられる事となります。

ですので、例えばその人が「好きなようにやっていいよ」と言えば問題ないで

しょうし、

「やっていいけど、利益の何％かは払ってね」と言われれば、払わなければな

らないでしょう。

勿論「絶対ダメです」と言われれば、諦めなければなりません。

ただ、ここで思い出して頂きたいのは、先ほど申し上げた通り。

同人界隈において

「ナマモノの対象に許可を得ようとする行為は、最大のタブーである」という

事です。

これは、同人活動をする上で「常識」です。

「何で常識なの？」と質問されても、僕からは「昔からずっとそうだから」と

しかお答え出来ません。

先ほどの「同人用語の基礎知識」というサイトで、ナマモノや一般禁、P禁な

どについて調べた上で

なお「納得が行かない」という方は

少し厳しい物言いになりますが、恐らく同人活動に向いていないと思います。

上記サイトの文章からの引用になりますが、

＞同人の世界は、「面倒くさい世界」なのです。

＞その面倒くささに馴染めない、反発を覚える、作者の意図など尊重するつも

　りはない、という人は、

＞一般の書店の本棚や図書館に並んでいる本を読むのが良いと思います。

＞それが、皮肉でも何でもなく、本当に「お互いのため」です。

＞なぜＪ禁やＰ禁などをルールとして設けなければならないのか、

＞そうした言葉がなぜ作られ、これほどまでに同人の世界で広まっているの

　か。

＞これらを自分なりに考え理解した上で、作品と向き合いたいものです。

僕も知り合いに現役で本を書いてる人や、

いわゆる腐女子と言われるタイプの友達もいます。

ですが、全員口を揃えて

「（ナマモノジャンルで）本人に許諾を取りに行くのはありえない」と言って

いました。

それぐらい同人界隈では「常識的な事」なんです。

仮に、動画投稿者Aに

「あなたをイラスト化して、ラミネートカードにして即売会で頒布していいで

すか？」

という質問を送ったとして、Aがそれに対して「どうぞどうぞ！」と快諾した

とします。

だからと言って、同じ質問を別の投稿者BやCにして、同じ回答が返ってくると

は限りません。

むしろ、場合によっては「はぁ？ふざけんな」と一蹴され、

そのままその投稿者を皮切りに、動画投稿者を題材にした二次創作が全面的に

禁止。というような風潮になる可能性も大いにあります。

それぐらい、実在する人間を題材にする「ナマモノ」というのは、

非常にデリケートなジャンルなのです。

「自分はこのジャンルが好きだから」

「自分はこのジャンルに理解があるから」

ではなく、

「もしこれを見た人が、このジャンルに興味が無かったら？」

「もしこれを見た人が、二次創作に理解が無かったら？」

という事を念頭に置いて頂けると、

無用なトラブルを招かずに済むのではないのかな、と。

僕自身、同人作品や同人イベントの空気などが大好きなので、

こういった「未然に防げたはずのトラブル」が原因となって

ひとつのジャンルが終わってしまうのを見るのは、非常に心苦しいものがあり

ます・・・

確かに、「疑問に思った事は本人に聞く」というのは、

一番手っ取り早く、且つ確実な方法です。

ですが、それだけが疑問の解決方法の全てではありません。

少なくとも、同人活動についての基礎知識的な物は

前述の同人用語サイトでほぼ出揃います。

他にも、インターネットの普及が著しい昨今、

多岐に渡るジャンルの基礎知識サイトがたくさんあります。

それこそ、「○○ 基礎知識」で検索するだけでHITする程度には。

内容によっては、「本人に聞く」という行為そのものがタブーである、という

可能性と

どんな事でも、まず「自分で出来る範囲で調べてみる」という事を

皆様にお考え頂ければ嬉しく思います。

さて、今回の

＞歌い手のラミネートカード（二次創作イラスト）を、即売会等で販売したい　のですが、

＞二次創作の範疇として許可して頂ける物なのでしょうか？

というご質問に対しての、僕からの回答は、

「許可も公認もしません。ですが、（今の所）禁止もしません。」

とさせて頂きたいと思います。

また、ラミカだけではなく

「ASKを題材にした同人制作物全ての販売」に関しても同様の回答とさせて下

さいませ。

ちなみにこれらはあくまで制作物の「販売」についての見解ですので、

イラストなどを描いて、投稿サイトで公開して頂いたりする事に関しては、

今後も変わらず大歓迎です(｀・ω・´)いつもありがとうございます。

また、仮に「既に二次創作物を販売してしまった」としても、

それに関して僕宛に報告等をされますのは、どうかご遠慮下さいますようお願

い致します。

この文章で、僕が何故この回答をするに至ったかを

ここまで読んで下さった皆様に少しでもご想像頂ければ嬉しく思います。

2010年11月22日

残念ながら、同人界隈では「対象に許可を得ようとする行為は、最大のタブー

である」についての真偽は私にはわかりません。

更新日時的にも一概に信用できるとも限りません。

ですが、少しでも皆さまのお役に立てればと思います。

ＡＳＫ様、ブログの記事をコピーし、手を加えてしまい申し訳ありません。

お許しいただけると幸いです。

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