弥生の過去

やあ。君も私の話を聞きに来たのかい?

そうだね...まずは何から話そうか。

初めから?長くなるけどいい?

...そう。じゃあ話すね。

私の家はごく普通の家庭で、

父と母、10歳下の弟と、小2の頃から飼ってる猫。

それなりに幸せだったんだ。

お父さんはちょっと厳しいけど、行動力のある優しい父親で

お母さんは私のことをよく理解してくれて、優しい母親だった。

弟もよくなついてくれたよ。もう会えないのが残念だけど。

でも、そんな幸せがだんだん崩れていった。

始まりは小学校2年...いや、1年の頃だ。

その時は両親共働きで、帰りが遅い生徒が集まる児童クラブがあったんだ。

そこにいたある男子が、これまた意地悪な奴でね、

宿題の邪魔をしたり、私のおやつを取ったり、

読んでる本を取り上げたり、私の筆箱を隠したり

たまに叩かれたり蹴られたりもしたよ。

昔はまだ結構優しかったから反撃するなんて考えなくってね、

辛かったよ。

でもそいつは実際私のことが好きだったらしく、

気に留めてほしくてあんなことしたんだと。

でも自分を虐めてきた奴と付き合える訳がなく、そのまま振ったんだ。

そしたらあいつストーカー紛いのことしてきたんだ。

どこまでもついてくるから鬱陶しかったよ。

ま、2年に上がる時に親の仕事の都合で引っ越せたから良かったよ。

そして転校先では、数ヶ月の間はうまくいってたんだ。

でもしばらくしたら数人の男子から嫌がらせが始まってね。

女子は庇ってくれたし、先生にも相談したけど

叱られても数日たてば懲りずにまたやってくる。

暴力はさほど無かったけど、精神的な攻撃があって

1年の時より辛かったと思う。

酷かったのは3,4年くらいに渡り廊下に閉じ込められたこと。

2階か3階だったから、助けを呼ぶか飛び降りるしかなかった。

扉はガラスだから壊せないことはないけど

家はあまり裕福じゃないから、お金はかけられないし

怪我もしたくなかった。

結局先生に助けて貰ったよ。

本当に怖かった。

まあそんなことが小学校卒業まで続いたもんで、

周りの影響もあって言い返したりはできるようになった。

でも、まだ怖い時がある。

おっと、まだ終わりじゃないよ。

もう少しお付き合い願いたい。

小学校を卒業して、中学生になった。

虐めてきた奴とはクラスが離れたから、

あんまりしてこなくなった。

中学に上がると他の学校からも人がきて、

クラスメートとも結構仲良くなれた。

だけど、私は人の言う言葉を結構気にするタイプでね、

とある男子が言った言葉で傷ついたりもした。

もちろん本人は悪気があった訳じゃないから、

すぐに止めてくれたよ。

でもまた別の人から嫌なことを言われた。

これまた本人は悪気があった訳じゃないから

すぐに止めてくれた。

こんなことが続いてね...

一回中1の5月頃にストレス性の胃炎になった。

病院行くまで便秘だと思ってた自分はバカだと思うw

...話を戻すね。

で、それがいつまでも続くもんだから、

これからも誰かから虐められ続けるんじゃないかって

そう思ったら外に出るのが怖くなって...

二学期からは学校に行けなくなった。

所謂不登校だね。

親も虐められた経験があるらしく、お父さんは

「虐めを耐えて無理して学校に行って、挙げ句じさつするようなことになるくらいなら、学校なんて辞めてもいい。むしろ行くな」

って言ってくれたよ。

それで少し気が軽くなった。

でもその恐怖からか、あまり眠れなくなったり

食欲が激減したりした。

おにぎり一個食べきらないうちにお腹いっぱいとかもしょっちゅう。

で、一回精神科に連れていってもらったら

軽度の鬱病だと診断された。

それからカウンセリングや自宅学習などをして、

3年生になる頃には鬱病も治り、ようやく学校に行けるようになった。

クラスメートはとても喜んでくれた。

まあ修学旅行でみんな死んじゃったんだけどね。

これでおしまい。どうだった?

あ、これ作者の実体験らしいけど

作者はまだ学校に戻れてないし死んでないからね!

鬱病もまだ治ってない。

どうか、応援してやってな!

あ、できればこの本編も見てほしい!

それじゃあまたね!