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小|中|大|こんにちは、もえです。
ドラマティック・ラブ【中原中也】の外伝的なお話です!
主人公は、ドラマティック・ラブでお馴染み(?)のざっきー店長の過去のお話。
本作であるこちら→ドラマティック・ラブ【中原中也】を並行して見たらきっと面白いはず←
ドラマティック・ラブ【中原中也】の外伝的なお話です!
主人公は、ドラマティック・ラブでお馴染み(?)のざっきー店長の過去のお話。
本作であるこちら→ドラマティック・ラブ【中原中也】を並行して見たらきっと面白いはず←
「今日から私はあの家を出ます。もう二度と、私の居場所を探したりして、会いに来ないで。」
それが、別居前の妻が僕に掛けた最後の言葉。
結婚して一週間、僕達夫婦は別居生活を送ることになったのだった───
「別居の原因はどっちなんだ」と言われたら、“僕”と素直に答える。
別居の原因──それは、僕と離婚しかけの別居中の妻、絵里子との間で起きた、ある“誤解”だ。
それは、僕が未だ出来立てホヤホヤのバー”forte“の店内を掃除している時の事だった。
いつも、店の掃除は開店の二時間前からしていて、”お客さんが間違って、オープンしていると思って入らないように”と、鍵を閉めて、“CLOSED”の看板をドアノブに掛けたはずなのに、その日僕の凡ミスで鍵の閉め忘れや“CLOSED”の看板を掛け忘れてしまった。
そこまでは未だ良かったのだが、次が僕のこれからの結婚生活を大いに狂わせてしまったのだ……
「あのぉ、この席空いてますよねぇ?あ、店長ぉ今日のオススメ1つぅ!」
未だオープンもしていないのに入ってきた、一人の僕より年齢が若そうな女性のお客さん。
口調は少しクセがあり、酔っているのか酔っていないのか分からない感じだ。
「かしこまりました。」
本当は注文を受け付けるのはオープンしてからなのだが、しょうがない。一応、受けておこう。
僕は、注文された”今日のオススメ“を用意し始めた。
すると、後ろからさっきのお客さんが「店長の背中って、とっても素敵ですよねぇ」と、僕を褒めちぎってきた。
何を言いたいのかは分からないが、僕は取りあえず「ありがとうございます」と、当たり障りなく彼女に礼を言った。
「お待たせしました、今日のオススメです。」
注文の品を差し出し、今からひこうとしたその時、急に僕の唇はお客さんである彼女の唇によって塞がれた。
しかも、このお客さんは今日、僕の店に初めて来た人である。
良かった……周りに他のお客さんがいなくて、常連客の中では最近、僕が結婚したことを知っている人もいるから少し……いや、かなり焦る。
が───安心しているのも束の間だった。
「貴方、何しているの……?」
彼女に無理矢理接吻をされているところを、運悪く妻の絵里子が見てしまっていた。
当事者である彼女───いや、女性のお客さんはグッとグラスに入ったカクテルを飲み干し、代金だけをカウンターに置いて、一目散に店を出て行ってしまった。
「絵里子、これは違うんだ……先刻のお客さんが酔って、僕に接吻を──」
「言い訳なんか聞きたくないわ、結婚生活を始めて直ぐに他の女に乗り移るなんて……本当、最低。」
僕の顔を、蔑んだ瞳で見る絵里子は、昨日までの表情と全く違うかった。
「今日から私はあの家を出ます。もう二度と、私の居場所を探したりして、会いに来ないで。」
一人の女性客によって狂った僕と絵里子の夫婦生活は、僅か一週間で別居状態へと陥ってしまった。
絵里子が今住んでいる場所は何処か、勿論僕は分からない。
探して、見つかったところで絵里子と僕の誤解の糸は決して解けることはないのだから──
Fin
それが、別居前の妻が僕に掛けた最後の言葉。
結婚して一週間、僕達夫婦は別居生活を送ることになったのだった───
「別居の原因はどっちなんだ」と言われたら、“僕”と素直に答える。
別居の原因──それは、僕と離婚しかけの別居中の妻、絵里子との間で起きた、ある“誤解”だ。
それは、僕が未だ出来立てホヤホヤのバー”forte“の店内を掃除している時の事だった。
いつも、店の掃除は開店の二時間前からしていて、”お客さんが間違って、オープンしていると思って入らないように”と、鍵を閉めて、“CLOSED”の看板をドアノブに掛けたはずなのに、その日僕の凡ミスで鍵の閉め忘れや“CLOSED”の看板を掛け忘れてしまった。
そこまでは未だ良かったのだが、次が僕のこれからの結婚生活を大いに狂わせてしまったのだ……
「あのぉ、この席空いてますよねぇ?あ、店長ぉ今日のオススメ1つぅ!」
未だオープンもしていないのに入ってきた、一人の僕より年齢が若そうな女性のお客さん。
口調は少しクセがあり、酔っているのか酔っていないのか分からない感じだ。
「かしこまりました。」
本当は注文を受け付けるのはオープンしてからなのだが、しょうがない。一応、受けておこう。
僕は、注文された”今日のオススメ“を用意し始めた。
すると、後ろからさっきのお客さんが「店長の背中って、とっても素敵ですよねぇ」と、僕を褒めちぎってきた。
何を言いたいのかは分からないが、僕は取りあえず「ありがとうございます」と、当たり障りなく彼女に礼を言った。
「お待たせしました、今日のオススメです。」
注文の品を差し出し、今からひこうとしたその時、急に僕の唇はお客さんである彼女の唇によって塞がれた。
しかも、このお客さんは今日、僕の店に初めて来た人である。
良かった……周りに他のお客さんがいなくて、常連客の中では最近、僕が結婚したことを知っている人もいるから少し……いや、かなり焦る。
が───安心しているのも束の間だった。
「貴方、何しているの……?」
彼女に無理矢理接吻をされているところを、運悪く妻の絵里子が見てしまっていた。
当事者である彼女───いや、女性のお客さんはグッとグラスに入ったカクテルを飲み干し、代金だけをカウンターに置いて、一目散に店を出て行ってしまった。
「絵里子、これは違うんだ……先刻のお客さんが酔って、僕に接吻を──」
「言い訳なんか聞きたくないわ、結婚生活を始めて直ぐに他の女に乗り移るなんて……本当、最低。」
僕の顔を、蔑んだ瞳で見る絵里子は、昨日までの表情と全く違うかった。
「今日から私はあの家を出ます。もう二度と、私の居場所を探したりして、会いに来ないで。」
一人の女性客によって狂った僕と絵里子の夫婦生活は、僅か一週間で別居状態へと陥ってしまった。
絵里子が今住んでいる場所は何処か、勿論僕は分からない。
探して、見つかったところで絵里子と僕の誤解の糸は決して解けることはないのだから──
Fin
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りだ兄(プロフ) - もえさん» 了解です!楽しみに待ってます。 (2019年9月23日 17時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
もえ(プロフ) - りだ兄さん» ありがとうございます!こちらは本編と違ったお話ですが、ぜひ本編の方もぴおの見守ってくださると嬉しいです! (2019年9月23日 17時) (レス) id: 9b318e66e8 (このIDを非表示/違反報告)
りだ兄(プロフ) - 頑張って下さい!!更新待ってます。見るの楽しみ! (2019年9月23日 16時) (レス) id: b7a49e66ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もえ | 作成日時:2019年9月23日 14時