生をもって天寿を全うし死となり、世を廻る

さて。

まず、貴方はいわゆる霊的なものを信じますか？という話から始まりますが…。

この世には科学が発達しようと、

世界が発展しようと、


どうにもそれらに当てはめ答えを出すことができない現象があるもの。



それはもしかしたらそこにいた人の偶像かもしれないし、はたまたヤラセかもしれないし、


ただその人の思いかもしれない。でも、どれも何かの物差しで測ることなど出来やしない。


世の中はそうした現象を、科学的に立証できないもの、お手上げなものを［怪奇］と呼び、またそれを怪奇現象という言葉にし、世間に出ている。



ここからは若干怖い話になるので読み進めるかは、貴方にお任せする。





そういう怪奇現象が一定にある場所のことを、世間は心霊スポット、と位置付ける。

怖いもの見たさに、またスリルを味わいたくて、人はそういうところに軽々しく行く人もいる。

そうした心霊スポット（以後　心スポ）の半数とまでは言わないが、王道というのは廃墟だったり、

また多くは、［自◯の名所］とか呼ばれるものだったりする。



個人的に思うのは、この自◯の名所と呼ばれる心スポが一番危ないと思っている。


というのも、一番こういう場所が生きてる人間を引き寄せるところだからだ。


信じるも、信じまいも、貴方次第という話だが。



このような場所にはそもそも［念］が溜まりやすい。そうした念もまた、行き場をなくす。


増えるばかりで減らない。

そうなると無意識に且つ自然と生きてる人間に危害を及ぼすことが必然と起こるわけである。


いくら供養をしようと、一度そうなってしまった所は根本を変えるのは至難の業。結果的に、減らないというわけだ。





さて、この前置きをした上で私が言いたいことは、このような自◯の名所でなぜ、何かしらの現象が起こる可能性が高いのか、という話。


私が聞いた話、というのはこの疑問の一つの考えだ。あくまで、一つの考えであることを踏まえた上で以後、書いていく。






自◯するというのは、即ち生を自らの手で、終わらせるということ。


長い長い生を途中で終わらせる。これは、強いて天国地獄という存在があるとした場合、



天国も地獄もこれは予期していなかったことなのだ。そもそも天国地獄の簡単なイメージとして、


天寿を全うしそもそもそういう場所に行くという考えが前提だがその先で、


悪い行いをしていたら地獄、良い行いをしていたら天国、

というイメージを皆々様、持ってることかと思う。




そうしたときに、途中で生を終わらせた人を、善とするか悪とするか判断がつかないのだ。


途中で終わらせた背景によって、善にも悪にもとれる場合がある。



そうなると、どちらもある種、正しいとなる。





そうなる結果、天国にも地獄にも行けない、つまり成仏できないということになる。




そして聞いた話の考えというのが、




成仏できない＝繰り返す　という考え。



どちらにも行けない、成仏できない、そうなった霊体は生前の行動を繰り返し続けるという。



どこからか飛んだなら、ひたすらその飛ぶ瞬間から飛んだ後までのの行為を繰り返す。



何も償えず何も報われない。



だからひたすら過ちのようにその行動を繰り返す、らしい。



生を終わらせば楽になれる。




このような考えを踏まえると、この楽になるというのは全く違うものになる。




長くなったが何が言いたいかって、




楽になることはないということ。


天寿を全うし逝ってもなかなか生まれ変わりができない人だっていると思うし、


まぁ人それぞれだとは思う。





ただ、過ちを繰り返すというのはあまりにもかわいそうな話だと思わないだろうか。



この世を去った人は口を聞けない。




だからこそ、心スポと呼ばれても尚、それを繰り返し、無言の訴えをしてるのではないだろうか。