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「お師様はなんでそんななのです?」

その女は素直であり純朴だ。

「働きたくはないだろー、陽光の差す内は外出たくないだろー?

あとは海星が全部やってくれるからもういいやってなっちゃうのよなぁ」

その男は無気力で軽率な道化だ。

「「どうあがこうと結局は運が全て」」

彼らは因果をねじ曲げる。

その先に何があろうと、その瞬間の幸福を求めて。

■注意事項■

・中の人こと菫青はアニメ鬼滅の刃を24話までしか見ておらず、

その他はまだ大筋しか見ておりませんので伏線にガバが見られる場合があります。

・作品自体が未完のため、今後公式で出てくることもあるかもしれませんが、

そこは明確に"あくまで非公式の二次創作であり平行世界の話である"ことを頭の隅に置いてください。

・今回試験的にホームページで書いておりますが、長く続いて欲しいという要望があれば小説に移行する…かもしれません。

・本作は(恐らく)負けイベントブチ壊し計画であり、主人公は見えるものは全て彼女の観点における"救い"をします。

・いあ いあ くとぅるふ ふたぐん!

海星、降魔についての質疑はコメント欄へお願いします。
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海星(カイセイ)

一見すると未亡人みと可愛らしさを兼ねた21歳、無職。

クトゥルゥを主神として(ハスターを除いた)クトゥルフ神話系統

全ての神々に魅せられ信仰しているが、戒律は良くわかっていない。

その思想を指摘しなければ優しい言葉遣いをする良い人。

鬼を継ぎ接ぎするのも好きであり、彼女にとっては"復讐"というよりは"娯楽"に近い。

親が鬼殺隊であり、その形見を受け継いぎ改造に改造を重ねた大太刀を所持している。

『星の呼吸』

霧の呼吸から派生し、彼女が視た神々、自身を呼んだ神々を模した業。

大太刀の火力に依存し、旧き神々を(本人にとって)正気のまま信仰している場合のみ使える呼吸。

壱ノ型「来るべきもの(くとぅるぅ)」

濁った水の色をした複数の小型立方体(結界術由来)が出現し、対象に幻覚を魅せる。

弐ノ型「お父様(よぐ=そとす)」

土製の輝く球体が眩まし、体に五芒星を描くように斬る。

参ノ型「闇に棲むもの(にょぐだ)」

刺し穿ち、横へと裂く。
特筆すべき点として斬り後は非常にねばねばしている。

肆ノ型「生ける炎(くとぅぐあ)」

刃に炎が宿り、斬った箇所及び周辺が発火、数秒後小爆発を起こし鎮火。

伍ノ型「大いなる深淵の主(のーでんす)」

鬼限定で数秒間思考を停止させ、鈍ったところを大きく切り裂く。

陸ノ型「夜に吠ゆるもの(にゃるらとほてぷ)」

一閃、そこを中心に上下ともに十cm離れた箇所に同様の威力をもった傷がつく。

漆ノ型「無限にして見えざるもの(らぁん=てごす)」

大太刀とは思えぬ機動で二度鋏で切ったのような閃撃を行う。

捌ノ型「万物の神」

人間には捉えられない時さえも超越したかのような速度で五度切り裂く。

玖ノ型「自存する源(うぼ=さすら)」

両手足の関節を破壊する四回の攻撃。

拾ノ型「そして星辰は揃う」

対象の視界を闇に包み思考が停止、時を越えた早さにより炎の宿った刃で五芒星を描くように斬る。

痕はねばねばして燃え、数秒後小爆発を起こす。

この型は対象が拾ノ型を除く全ての型による攻撃を受けた際に攻撃が通り、それ以外はどんな物質であろうと空を斬ってしまう。

降魔 陽(ごうま よう)

軽々しい発言と道化じみた言い回しがかなり特徴的な50代(自称)、男性。

50年生きたとは思えないほど過去に詳しく鬼に対する効率的な仕留め方や並みの鬼を遥かに越えた身体能力を有している。

何事も弟子に任せっきりで基本は楽観的かつ無気力染みている。

人と鬼の混血児であり、半分は鬼の為耐久力や回復力、身体能力に長けているほか日光の下では弱体化し

日輪刀による攻撃の負傷は通常の人間より大きい。

鬼を喰らうことでしか生きられず、どう栄養を摂っているかは不明。

『霧の呼吸』

基本的には霞の呼吸であり、本人の扱う短刀と噛み合わない部分をアレンジし、

霞柱と分割するためにあえて『霧の呼吸』と称することにしているがむしろ当人も間違えることがある。

その他にも短刀向きの業があり、いくつかは星の呼吸の原型となっている。

壱ノ型「垂天遠霞」

一点に威力が集中する刺突技。

弐ノ型「八重霞」

一度刺した後に短刀を引き抜くか横に斬るかをして周囲を八つ裂きにする。

参ノ型「霞散の飛沫」

霞を払うかのように大きく斬り、同時に自分の脚力を底上げして大きく下がる。

肆ノ型「移流斬り」

敵のところに滑り込んで一閃し、素早く体に五度閃撃を叩き込む。

伍ノ型「霞雲の海」

敵の攻撃を掻い潜り辻斬りのような速さで何度も斬りつける。

陸ノ型「陽の霞消」

大きく飛翔し、接触するもの全てを斬りつけた後敵の後ろへと回り込んで相手の首を落とす。

漆ノ型「朧月夜」

脚力を大幅に強化して対象の周囲を飛び回り、通りすぎる度に斬りつける。

同時に霞の産み出した幻影も現れる。

捌ノ型「霧あふる湖畔」

周囲が毒素を含む霧にまみれ、全身へと回ると尋常ではない量の血が肉体から溢れだし、血だまりを作る。

本人に対しても同様の効果があり、一度違えると自身も死んでしまう諸刃の剣。

血鬼術『流血』

自らが両腕と足に傷をつけて発動してから5分限定で腕力と脚力の超強化を行う。

切れてからは再び血を流さなければならず、酷使しすぎると失血死する。

ーこれより本編始まりますー

人には運命があり、人には限られた生命がある。

そしてそれは本来曲がることはないし、壊されることもない。

これまでも、これからも。

[最終選別場]
巾着袋が引っかけられた身の丈以上の大太刀の鞘と短刀をはいている女性が裁縫をしていた。

側には汚水のような色の刀身が鬼を貫いており、そのまま力任せに地面へ突き刺さっている。

首狩り蟻の全身まるごと、と形容するのが良いかもしれない。

鬼は苦悶の声を上げており、動きはするもののその体が地面から離れることはなかった。

一見子供のように見える彼女の纏う雰囲気はどこか儚げであり、そして隠しきれず隠そうともしない狂気が滲み出ている。

「にゃる・しゅたん にゃる・がしゃんな」

ヒトには理解できない言語を呟き、手元で裁縫を続けていた。

裁縫しているものは深い緑色の腕が幾重にもなり、その一つ一つが針を通され糸により繋がれ、多様な目玉も混じっていた。

やがて裁縫をしていた手が止まり、短刀を引き抜いて動けない鬼に近寄った。

「ありがとう、なのですよ。腕がたくさんあるから小さなにゃるらとほてぷ様が作れるのです。

…じっとしてないと、今度こそ頸を落とすのですよ」

笑顔で短刀を腕の付け根に向け、突き刺した瞬間に鬼が女性に手を伸ばした姿を見下して感情のない声で呟いた。

「ひっ…」

「良い子なのです」

声にならない悲鳴をだし鬼の動きが止まったのを見計らい、一気に切り落とした。

鬼の悲鳴が響き渡り、動脈を切ったことにより飛び出た血で汚れた短刀と手も気にせずに

もう一本、もう一本と嬉しそうな目で切り落としていく。

その鬼からは五本の腕が奪われ、再生した部分を数えなければニャルラトホテプのオブジェの為に全ての腕を奪われていた。

また女性は裁縫に戻り、あの言葉を呟きながら何度も何度も接合する。

「あとは、残った一本から皮を剥いで乗っけて…出来たのです!手鬼はもう帰って良いのですよ」

出来上がった腕の目玉の塊を一度地面に置き、鬼の方を向いて認知的不協和に陥りそうなほど可愛らしい笑顔で呼び掛けた。

鬼を眺め、帰らないのかと待機して数分後、刺さっていた日輪刀に気がついた。

「がっ…」

苦痛の声をあげる鬼に目もくれず日輪刀を引き抜き、刀に付着した血を自身の服で拭き取ってオブジェの元へ戻った。

その後は愛しそうな表情でオブジェを眺め、背後から来る鬼の一撃に気がついていない。

「いあ いあ にゃるらとほてぷ。…邪魔は許さないのです」

―訳ではなく、短刀で防ぎそのまま手に突き刺していた。

睨んだ瞳弐は威厳こそないものの、腹底から得たいの知れない恐怖が溢れだしてくる錯覚を覚えるほどに禍々しい。

鬼とは別の脅威が、鬼を畏れさせた。

彼女は短刀を引き抜きもう一度血を拭い、それ以上はなにもせず崩れないオブジェを持ち上げて眺めていた。

鬼が下がり去っていき、少女は敬愛の意をもって気持ち悪いソレを眺めていた。

そんな彼女に気がつき、よっていく影がひとつあった。

「き、君も最終選別に参加した子…?」

声をかけた少年は怯えているもののそれは山そのものに対してであり、彼女の狂気ではなかったが故に声をかけていた。

全身が黄色と橙を基調としており見るからに目立つ服装をしており、なら何故その格好をしているとツッコミたくもなるものだ。

「私は違うのですよ。お師様と私の食事を取りに来たのです」

女性はオブジェをそっと置き、振り返って立ち上がり否定しつつ応対した。

「名前は!?それと強いの!?」

彼女の答えを聞いた、あるいは彼女の顔を見た少年は水を得た魚のように元気良くなり、捲し立てるように質問をした。

その質問にすぐ答えることなく唸り、地面をみて空をみて少年の目を見て頭をふるふると横に振った。

「お師様に知らない人には名前を教えちゃ駄目だと言われてるのです。

つまり貴方と知り合いになったのなら教えても良い…のです?正直知り合いの基準が良く分かんないのですよ」

女性が困ったように笑い、それでも気を使おうとしたのかフォローと妥協案を並べて言った。

師匠の教育が行き届きすぎているのか、それとも彼女が人と一対一で話した経験があまりにも少ないのかはいざ知れず。

それでも一部の人にとっては世間知らずな尊く可愛らしい子供に見えるのだろうか。

「我妻善逸!名前教えたからこれで俺達知り合いだろ!」

「えっと…なら、私は海星なのです。お互いの名前を知れば多分お友達なのですよ。

そしてお友達が増えたときはお守りを渡すのです。どーぞなのですよ、善逸」

女性―海星は巾着袋から線が湾曲し真ん中に目が書かれた五芒星の巾着袋を取りだし、善逸の手を握って渡した。

一方の善逸は目が回りそうなほどに差のある距離の遠近感に戸惑い焦っており、受け取ってから中身を確認せずしまっていた。

しかしここは鬼が多く生息する山であり、本来であればこんな

ほわほわしたやり取りをするべき場所でなければ友達を作ってワーイする場所でもない。

「この音すっごい近い!ほんとほんとお願いだから助けてぇ!」

「声が聞こえるのです。前方に五つ固まってるのですね。ご飯の調達には丁度良いのです。…何してるのです?」

直後に現実に引き戻された二人の反応は明らかに違い、一人は怯えてしがみつき、一人は嬉しそうな声色で大太刀を構えていた。

「本来は違反なのですけれどお友達なのです、この事は内密にするのですよ。なので離れるのです」

海星は喚く善逸を無理矢理剥がして大太刀を向け、呼吸を集中する。

「全集中・星の呼吸、捌ノ型"万物の神"。彼の者は痴愚ではないのですよ」

海星が不満げに呟きながら木を蹴り一体ずつ半分に切り落とし、

元いた場所に戻ってから落とした鬼の側により一体ずつ刀身を串のようにして貫く。

「つ、強い…ってかなに?飯ってそいつ?そいつ食うの?人食い鬼を人が食っちゃうの?」

「お師様が食べるのですよ。…よいしょと。そうだ、にゃるらとほてぷ様もなのです」

困惑する善逸の質問を適当に返して籠にしまい、それを台車に乗っけてからオブジェの方に目を向けそれも台車の上に乗せた。

「ぎえああああ!?」

彼女の自宅は一般人であれば徒歩三日、海星が走って数時間の距離にあり、

なるべく早く帰りたいのも事実であり、悲鳴が善逸のものとは気がつかなかった。

「もしかするとまた会うのかも知れないのです。その時まで覚えていてくれると嬉しいのですよ。…あれ?善逸?」

海星が気がついたときには遅く、善逸は失神していた。

(きっとあまりの美しさに失神してしまったのですね、私もしかかったのですよ)

絶対にそれだけはあり得ないものの否定する人間もいないため、

完全なるポジティブ思考で懐かしむような目で眺め放置して山を降り始めた。

海星とお師様こと陽はこの山で食事を狩ることが出来るが、

最終選別を行っている際に過度な手助けをしてはならないと約束をしている。

それもあっての放置だった。

[降魔宅]
「…腹へった。これは絶対寄り道してる。絶っ対寄り道してるわ。愛しいお師様に対してまさかの嫌がらせかよ」

陽は床に寝転がり、手紙をぱらぱらと捲りながら文句を呟いていた。

「…そういえば最終選別の時期か。対人能力低いんだが友達出来るか?…殺したり、してないよな…?うん、しないか」

愛しい弟子の帰りを、師は待っていた。

ーおまけー
「あるかわかんない次回予告なのです!」

「ねぇ、なんか進展あんの?」

「あるのです。私にお友達ができたのですよ!」

「置いてったのに友達とか意味崩壊しちゃうんだけど」

「ここで明治こそこそ話なのです」

「大正ね」

「ここで明治大正こそこそ話なのです。お師様は産屋敷にお手紙を書いているのですけど、大半が私のことなのですよ」

「もういいや。手紙は君も僕の内容ばっかだろ?」

「次回、未定!評価とコメントお願いなのです!」

「あっ逃げたなこの」

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菫青(プロフ) - 馬鹿鴉さん» 閲覧ありがとうございます!善逸に関しては申し訳ないことに私の理解が浅く、更なる理解を経てから修正等行わせていただきます。また、続きに関しては完成次第リンクを貼らせていただきますのでお待ちしていただければ何よりです。 (2019年11月30日 18時) (レス) id: 62f559e9d8 (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿鴉 - 続き見たいです (2019年11月30日 17時) (レス) id: f88bc80d8c (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿鴉 - いい感じだけど善逸のキャラがちょっと違うかな (2019年11月30日 17時) (レス) id: f88bc80d8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:菫青 | 作成日時:2019年11月29日 21時

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